現下の感染急拡大を受け、道では、重症化リスクが高い患者の方を迅速かつ的確に必要な医療につなげることを念頭に、これまで保健所が行ってきた濃厚接触者の調査の対象を原則、同居家族や医療機関、介護福祉施設等に重点化しています。
このため、その他の対象者の方々や職場等に対しては、保健所からご連絡をせず、自宅待機(外出自粛)とご自身による健康状態の確認等をお願いしています。
このページでは、道民の皆様、事業所・学校等の方々にお願いする対応の手順や留意事項等をまとめていますので、ご参照の上、もしもの時に備えていただくとともに、ご自身や身近な人が新型コロナに感染したときには、これらに沿ったご対応をお願いします。
なお、すでに体調不良を訴えている方や緊急性が高い方がいらっしゃる場合、その他ご相談は、「かかりつけ医」または「北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター」にご連絡をお願いします。
※「北海道新型コロナウイルス感染症 健康相談センター」についてのホームページはこちらへ。
感染者の療養期間・濃厚接触者の待機期間
感染者の療養期間
濃厚接触者等の待機期間
感染者の発生場所ごとに異なります
濃厚接触者が、4、5日目の検査による陰性確認により、待機期間を短縮する場合であっても、7日間が経過するまでは検温など自身による健康状態の確認やハイリスク者との接触やハイリスク施設への不要不急の訪問、感染リスクの高い場所の利用や会食等を避け、マスクを着用する等の感染対策をお願いします。
感染者ご本人の対応
速やかに、ご自身で、「感染の可能性がある方」(同居のご家族を除く)や「勤務先」などに連絡をお願いします。
なお、感染者の全ての方に保健所から症状や健康状態などをお伺いするといった、これまでの対応に変更はありません。
感染者ご本人が確認すること
- ご自身の検体採取日
- ご自身が発症した(症状が出た)日
- ご自身が発症した日(無症状の場合は検体採取日)の2日前にさかのぼって、会食やマスクを外した会話などをした方の有無
連絡の対象となる「感染の可能性がある人」の考え方
濃厚接触者の定義を参考に、接触の程度や周辺の環境など、具体的な状況から判断します。
判断する上で重要な要素は、「距離の近さ」と「時間の長さ」です。必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分接触があった場合に「感染の可能性がある」と考えられます。
濃厚接触者の定義
感染者の感染可能期間(発症2日前から入院等をした日まで)に接触のあった人のうち、次の範囲に該当する人
- 感染者(患者)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった
- 適切な感染防護なしに患者を診察、看護もしくは介護していた
- 患者の気道分泌液(痰(たん))もしくは体液等の汚染物質に直接触れた
- 手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なしで、患者と15分以上の接触があった
(出所)国立感染症研究所「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」(令和3年11月29日版)
「感染の可能性がある人」の候補の例
- 陽性者と同居している人
- ご自身の感染可能期間中に、マスクを適切に着用しないで(いわゆる鼻出しマスクやあごマスク等、マスクの着用が不適切な状態も含みます)会話した人
※目安は「対面で話した」、距離は「1メートル以内」、時間は「15分以上」です。
※不織布マスクが推奨されます。
- その他、ご自身が「せきやくしゃみをしていた」「大きな声を出した」場合のほか、「換気が不十分」や「三つの密(密閉、密集、密着)」となりやすい環境にいた場合など
リーフレット
新型コロナウイルス感染症と診断された方に行っていただくことをまとめました。
PDFファイル
関連リンク
個人や家庭、職場でできる自主的な感染防止対策
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、個人や家庭、職場でできる自主的な感染防止対策をリーフレットにまとめたので、ご活用ください。
個人や家庭でできる自主的な対策
PDFファイル
職場でできる自主的な対策
PDFファイル
感染者から「感染の可能性がある」と連絡を受けた方の対応
感染者と最後に接触した日の翌日から7日間(8日目解除)の自宅待機(不要不急の外出自粛)や検温など自身による健康状態の確認、リスクの高い場所の利用や会食等を避けること、マスクを着用すること等の感染対策をお願いします。
感染者から連絡を受けた方が確認すること
- 感染者の検体採取日
- 感染者が発症した(症状が出た)日
- 感染者が発症した日の2日前からともに行動した日(感染者が無症状の場合は、検体採取日の2日前からともに行動した日)
連絡を受けた方に症状がある場合の対応
かかりつけ医または「北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター」(0120-501-507)にご連絡をお願いします。
リーフレット
身近な方から「新型コロナウイルス感染症と診断された」と連絡を受けた方に行っていただくことをまとめました。
PDFファイル
関連リンク
感染者から連絡を受けた事業所(学校、保育園・幼稚園等)の対応
職場で感染者と接触した「感染の可能性がある方」を選定の上、「感染の可能性がある方」に対し、次の対応を求めてください。
- 感染者と最後に接触した日の翌日から7日間(8日目解除)は自宅待機(不要不急の外出自粛)、検温など自身による健康状態の確認や、リスクの高い場所の利用や会食等を避けること、マスクを着用すること等の感染対策を行うこと。
用語説明と全体の流れ
学校、保育園・幼稚園等による疫学調査で使用する用語の説明と全体の流れを記載しています。調査を始める前にあらかじめご確認ください。
用語説明
感染者
新型コロナウイルス感染症の診断を受けて療養中の方
接触者
感染者の調査対象期間中(発症2日前から入院等をした日まで)に感染者と何らかの接触があった方
感染の可能性がある方
適切な感染防止策を取らないまま(感染者がマスクを着用していない等)1メートル程度の距離で15分以上、感染者と飲食や会話等の接触があった方
健康観察(期間)
感染者と最後に接触した日の翌日から7日間(8日目解除)の自宅待機(不要不急の外出自粛)と検温など自身による健康状態の確認
上記の事項を事業者側から対象者(職員)に求めてください。
調査対象期間
- 感染者が有症状の場合
感染者の発症日2日前から最終接触日までの期間
- 感染者が無症状の場合
感染者の検体採取日2日前から最終接触日までの期間
全体の流れ
- 感染者本人から学校等に連絡
↓ - 調査対象期間を確認
↓ - リストアップと判定(別添の基準(リストアップ表)を参考)
↓ - 接触者への対応
症状がある場合は、かかりつけ医または「北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター」(0120-501-507)にご連絡ください。
調査の手順
- 施設種別ごとに調査・対応の手順と様式をまとめています。
- 下記の資料を参考に、感染者の発症日2日前までに接触があった方をリストアップし、対応をお願いします。
学校編
保育園・幼稚園編
放課後児童クラブ編
(注)接触者リスト様式はA3サイズです。
よくある質問
事業所等の関係者のPCR検査を保健所でまとめて受けることはできますか?
現在、集団感染対策で対応している病院や高齢者施設、体調不良を訴えている方を優先に検査を調整していますので、手順で「感染の可能性のある方」に該当した方をはじめ、一般の方はお受けいただくことはできません。
ただし、すでに体調不良を訴えているなど、症状がある場合は、かかりつけ医または「北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター」(0120-501-507)にご相談ください。
学校の学級閉鎖、保育園・幼稚園の閉園、会社の運営についてどうしたらよいですか?
道では、濃厚接触者に対しては、陽性者と最後に接触した日の翌日から7日間(8日目解除)の自宅待機(外出自粛)と、10日間を経過するまでの検温などご自身による健康状態の確認等をお願いしています。本調査で行われる「感染の可能性がある方」に関しては、同等の対応をお願いしたいと思いますが、学級閉鎖や閉園、会社運営に関して、道立保健所から指示することはありませんので、あらかじめご了承ください。
注意事項
- 調査中に体調不良の方が発生したら、ご本人から、かかりつけ医又は「北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター」(0120-501-507)に連絡してください。
- 本手順は、新型コロナウイルス感染症の状況により、予告なしに変更となる場合があります。