北の縄文(静内御殿山墳墓群(新ひだか町)) 北海道指定史跡 静内御殿山墳墓群(新ひだか町) ■遺跡の概要 ▲全景 新ひだか町(旧静内町)御殿山遺跡は、静内川の河口から北東約4.5km上流、南東に面する標高35mほどの台地上にあります。1952年、静内高校郷土研究部員によって発見され、その後11回にわたって発掘調査が行われました。 ■特徴的な遺構 ▲御殿山遺跡1号墓出土状態(玉と櫛) ケルーン様墳墓ともいわれた積石をもつ墳墓が80余基発見されました。ほかに住居跡、土壙、落し穴などがあります。 ■主な遺物 ▲御殿山遺物出土の土偶 首に大きな首飾りをした高さ21cmほどの土偶があります。髪は後ろで束ねたようで、額には縮れた前髪があり、目や口は短刻線で表され、あどけない表情をしています。 土壙墓のなかに副葬された漆塗りの櫛は、歯の部分は失われていますが、ベンガラで彩色されています。そのほか各種の石で作られた飾玉、ペンダント、耳飾りなどの装飾品が出土しました。これらの遺物は北海道指定有形文化財となっています。 ▲御殿山遺物出土の櫛 ←他の遺跡を見る Copyright(C)2003 Hokkaido Government. All Rights Reserved.