北の縄文(大谷地貝塚(余市町)) ■遺跡の概要 ▲全景 余市町大谷地貝塚は、余市湾に発達した標高5mほどの黒川砂丘に立地する縄文時代中期から後期にかけての貝塚を伴う大集落です。大正時代から大学や地元研究者により、発掘が行われ、縄文時代後期初頭の余市式土器と名づけられた土器などが、貝塚の層に従って出土する遺跡として知られていました。町では1997年より、遺跡の全体像を知るための調査を始め、その結果、2000年にはこの一帯33,000m2が国指定史跡として保存されることになりました。 ■特徴的な遺構 縄文時代の汀線とともに貝塚5ヶ所、住居跡4軒、たき火跡8ヶ所などが発見されました。貝塚の貝類は、コタマガイ、イガイなどの海の貝が主で、魚類では、ニシン、ホッケ、カレイなど、それに海獣のアシカ、オットセイ、トドなども出土。縄文人の生活環境を知る上で貴重な遺跡です。 ▲貝塚出土の土器 ▲貝塚出土のコタマガイ ■主な遺物 ▲出土の土器 北筒式と呼ばれる縄文中期の土器や、余市式と名づけられた筒形で粘土紐を胴体に貼り付けた土器、石鏃、石槍、スクレイパーなど各種の石器も出土しています。 ←他の遺跡を見る Copyright(C)2003 Hokkaido Government. All Rights Reserved.