北の縄文 - 遺跡紹介:カリンバ3遺跡 国指定史跡 カ リ ン バ 遺 跡 (恵庭市) ■遺跡の概要 ▲遠景 恵庭市カリンバ遺跡は、黄金町の旧カリンバ川の南側にある小高い丘の上にあり、面積は33,000平方メートルです。遺跡の広範囲に縄文後期の墓地が広がっています。これまでに、300基近い縄文後期・晩期の墓が見つかっていますが、住居は6軒しかなく、集落は別のところにあると考えられています。 ■特徴的な遺構 遺跡の大きな特徴は墓にあり、墓は楕円形の土坑墓が多い。大きさから屈葬だとわかります。合葬墓も多く、中には4体以上を葬った円形の墓もあります。墓からは見事な細工の漆製品やサメの歯、玉などの副葬品が数多く見つかっています。 ▲土坑墓群 ▲30号墓の調査の様子 ■主な遺物 ▲119号墓の副葬品 漆塗りの櫛と髪飾りの輪、腕輪、首飾りなどが見つかりました。 ▲腰飾り用の漆塗りのヒモ 草のクキのようなものを束ね、オレンジ色に近い漆が塗られています。幅27cm。 ▲123号墓の漆塗りの櫛 櫛には透かし模様が付き、鮮やかなピンク色に塗られています。 ▲135号墓の装身具 額に巻いた「はちまき」のようなものに縫いつけたと思われるサメの歯と、飾り玉のネックレスです。 ←他の遺跡を見る Copyright(C)2003 Hokkaido Government. All Rights Reserved.