北の縄文 - 遺跡紹介:戸井貝塚 戸 井 貝 塚 (函館市) ■遺跡の概要 ( ) 函館市(旧戸井町)戸井貝塚は津軽海峡に面した標高4~7mの緩やかな段丘の端にあります。海岸から200m程しか離れていないため、晴れた日には青森県の下北半島が見えます。遺跡の中心は縄文時代後期初頭の貝塚で、多くの 骨角器 ( こっかくき ) や貝製装飾品のほか、丸木舟を思わせる舟形土製品が出土しました。 ■特徴的な遺構 貝層は厚いところで1mを超えています。貝の種類は、ムラサキインコやタマキビが主体ですが、部分的にエゾシカやヒグマ、オットセイやトド、イルカなどの獣骨がまとまって出土しています。 ■主な遺物 舟の形を模した土製品。大きさは10cmほどで、側面には波よけの板、底には船底を思わせる線刻があります。 シカの角で作られた人形。大きさは5cmほどで、小さなせん孔による装飾が全体に施されています。 ベンケイガイを加工した腕輪や、イモガイやタカラガイなど南方の貝を利用した装飾品も出土しています。 ←他の遺跡を見る Copyright(C)2003 Hokkaido Government. All Rights Reserved.