過失相殺|交通事故問題解決の手引

 

 

過失相殺(道民生活課)


 

■過失相殺
     
過失相殺とは 過失相殺の方法 過失割合とは 好意同乗 自賠責保険と
過失相殺

 


 

過失相殺とは

 損害賠償には、賠償額を決めるに当たって、被害者側にも過失がある場合、その過失分を賠償額から減額する過失相殺という考え方があります。
 特に、交通事故の場合は、公平の観点から当事者間の利害を調節し、損害の公平な負担を図るため、この過失相殺がかなり厳密に行われています。

過失相殺の方法

 過失相殺は、一般的に、被害者の損害の総額から被害者の過失割合に相当する額を減額する形で行われています。
 例えば、被害者の損害額を、治療費、休業補償、慰謝料等全部を積算して総額300万円、被害者の過失割合を30%とした場合、損害総額の300万円から被害者の過失割合30%分の90万円を差し引いて210万円支払うことで、解決しようとするものです。
 民法では、過失相殺をするかどうか、また、どのように過失相殺するかは、すべて裁判官の自由な判断に委せられていますが、一般的には損害総額に対して過失相殺が行われており、被害者の過失割合が大きい場合は、その分の損害賠償額が減額されるため、過失割合の確定は非常に大事な問題です。

過失割合とは

 過失割合は、例えば車対車の事故を考える場合、まず、双方の車の優先関係を中心に置き、次いで、それぞれの車が合図、徐行、一時停止などといった、道路交通法に定められた事項を守っていたかどうかなどを考慮し、更に、いわゆる優者危険負担の考え方や交通上の慣行など、諸々の事情を総合的に判断して決められます。
 しかし、大変に重要な問題でもあり、迅速、公平な処理を図るために、事故の類型ごとに過失割合の基準化が試みられています。そのうち最も広く使われているものに、『民事交通訴訟における過失相殺率等の認定基準』があります。これも、一般的基準で一応の目安にすぎないものですから、まず事故の状況を詳しく正確につかんだ上で、この基準などを参考にしながら双方が冷静に納得のいくまで話し合って決めることが大切です。場合によっては、弁護士や相談機関に相談してみることも必要でしょう。

 

好意同乗

 過失相殺とは異なりますが、好意同乗の場合にも、減額しようとする考え方があります。他人の車に無償で乗せてもらった場合、その運転者の過失によって事故が起き、被害を受けたときは、その車の運行供用者や運転者に対して賠償を請求できるのは当然ですが、その場合に、公平を図る立場から、一定の減額をしようとするものです。
 この方法については、必ずしも一定していませんし、その減額の割合についても、一様ではありません。運転者と同乗者との身分的な関係とか、同乗の目的や同乗するに至った具体的な経緯などを総合的に判断して決められることになりますので、一概に説明することは困難です。

自賠責保険と過失相殺

 自賠責保険では、被害者の救済を特に重視する立場から、原則として過失相殺はしないという方針で処理しています。好意同乗についても同様です。したがって、査定基準で算定した額(保険金額を超える場合は保険金額)そのままが支払われることになります。
 ただ、被害者の過失が極めて大きいという場合に限って、一定の割合で減額することになっており、このことは、「人身事故の損害賠償支払基準」の「減額」の項目で説明しているとおりです。これは、過失相殺とは、考え方においても行い方においても、一応別のものであるとされています。

 

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