道東(冬)

 

 

道東(冬)


 

<道東>

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所在地 網走市能取岬
交 通 路線バス:網走バスターミナルまたはJR網走駅から能取岬行き 終点下車
公共施設 駐車場、トイレ有り
問合せ先 網走市役所観光課 0152-44-6111
北海道網走支庁 0152-44-7171(2981)
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ミニ情報
 流氷の接岸は平年で1月下旬頃で離岸は3月上旬頃ですが、風によっては接岸せずに沖合にただよっていることもあります。
 流氷で海がおおわれると、それまでの海岸性気候から内陸性気候に変わり、朝晩の冷え込みが強まり日中も気温があまり高くなりません。
 流氷が接岸しても、ところどころに開氷面があり、そこでコオリガモやホオジロガモ、クロガモなどのカモ類がたくさん見られます。
 岬下の岩礁にアザラシ類が休んでいることもありますが、流氷が接岸するといなくなります。また、流氷が去った後もしばらく顔を見せることもあります。
 第一管区海上保安本部や北大流氷研究施設、網走気象台のホームページで流氷の現況情報を入手できます。
 3月下旬頃から断崖の縁にフクジュソウが咲き始めます。

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所在地 網走市美岬 (位置は32の図を参照)
交 通 なし
問合せ先 網走市役所観光課 0152-44-6111

ミニ情報
 二ツ岩から能取岬に行く道道沿いの美岬キャンプ場入口から入りますが、道は雪に埋もれ、踏み跡もありません。キャンプ場わきから海岸に降りる歩道があり、海岸の崖には秋の雨などがしみ出てできた氷の滝が一面見られます。この氷の滝で、アイスクライミング(氷を登るスポーツ)を楽しんでいるのを見かけます。
 流氷が接岸すると、満潮時に流氷の音を聞くことができ、潮だまりにクリオネを見ることもあります。

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所在地 網走市二ツ岩 34futatsuiwa.gif
交 通 路線バス:網走バスターミナルから二ツ岩下車
公共施設 駐車場有り、トイレなし(近くのホテル利用可)
問合せ先 網走市役所観光課 0152-44-6111
ホテル 0152-43-4581
ミニ情報
 流氷が接岸すると、早朝に太陽柱(サンピラー)の出現頻度が多くなり(日の出から約30分くらい)、けあらしの発生も多くなります。
 二ツ岩の奥で流氷が強風に押されてできる「氷山」が出現することもあり、満潮時には流氷の音も聞きます。岩礁の潮たまりではクリオネを見ることがあります。
 流氷原を見下ろしながら朝日を見るのでしたら、レーダーサイトに行く途中にある流氷展望地をおすすめします。
 二ツ岩から市街地間の斜面の木にオジロワシやオオワシがよくとまっています。

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所在地 網走湖:網走市、女満別町
網走湖湖口:網走市呼人浦、大曲
交 通 徒歩:網走湖へはJR女満別駅から徒歩
路線バス:網走湖湖口へはJR網走駅から大曲、天都山入口下車
公共施設 駐車場、トイレなし
問合せ先 網走市役所観光課 0152-44-6111
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ミニ情報
 オジロワシやオオワシは、網走湖上で行われている氷下待ち網漁(こおりしたまちあみりょう)で漁師が取りこぼした魚を狙って近くの木に留まっていることが多く、漁師が去ると一斉に舞い降り、魚を盛んについばんでいるのが見られます。
 網走湖湖口では気温の低い早朝、河畔林に川から発生した水蒸気によって作られる樹霜が見られます。
 大潮(潮の干満の差が大きいころの潮汐)の頃の満潮時に、網走湖湖口から流れ出た氷が、海水に乗って押し戻されるのが見られ(下流から上流に向かって氷が流れる。)、湖口付近の湖上の氷に一筋の水の跡が見られます。また、湖口ではゴマフアザラシが寝ているのを見ることもあります。
 大曲のスケートリンク周辺の川岸にヨシなどが残されており、川面から水蒸気が立ち上る中、カモ類が静かに泳いでいるのが見られます。

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所在地 網走市新町新橋から下流 36.37abasiri-R_abasiriwan.gif
交 通 徒歩:JR網走駅から徒歩3分~20分
公共施設 駐車場、トイレなし
問合せ先 網走市役所観光課 0152-44-6111

ミニ情報
 網走橋から下流の右岸(下流に向かって右の岸)では結氷前にワカサギやチカなどが集団で泳いでいるのが見られます。
 1月になると川が凍り、中央橋付近でアザラシが氷の上に寝そべっていることもあります。
 3月頃になると、新橋付近ではオオハクチョウの飛来も見られます。

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所在地 網走市 (位置は36の図を参照)
交 通 路線バス:JR網走駅・網走バスターミナルからおーろらターミナル行き乗車 終点下車
公共施設 駐車場有り 観光船ターミナル
問合せ先 網走市役所観光課 0152-44-6111
運航会社 0152-48-2120

ミニ情報
 観光船の運航期間は、平成15年では1月20日~4月第1日曜日まででした。
 この観光船は人気が高いので、乗船予約をしておいた方がよいでしょう。なお、観光船は夕方、サンセットクルーズ(臨時便)が出航することもあり、早朝便もあるときもありますので、運航会社に確認が必要です。
 流氷の上にオジロワシやオオワシ、アザラシ類が休んでいるのや開氷面にミンククジラを見ることもあり、双眼鏡があると便利です。

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所在地 網走市北浜(白鳥公園)
交 通 徒歩:JR北浜駅下車 小清水側へ徒歩10分
公共施設 駐車場、トイレ、休憩舎有り
問合せ先 網走市役所観光課 0152-44-6111
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ミニ情報
 オジロワシは駐車場の裏の斜面の木によく留まっています。また、結氷した湖面上にいることがあります。
 カモ類の潜水は通常、水深や光の加減、距離などの関係から潜る前や浮き出てくる瞬間しか見ることができませんが、ここは水深が浅いことなどからホオジロガモが潜って餌を探す一部始終を見ることができます。
 浜風が強いときや満潮のときに、流氷が海から入りその上にカモメ類が休んでいることもあります。
 厳冬期には川霧が発生し、その中でハクチョウが眠っているのを見ることがあります。
 1月1日は斜里岳の山頂付近から日が昇ります。

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所在地 斜里町真鯉~ウトロ 39magoi.gif
交 通 路線バス:斜里バスターミナルからウトロ行き 真鯉下車
公共施設 オシンコシンの滝に駐車場、トイレ有り

ミニ情報
 エゾシカとの衝突事故防止のために真鯉地区にはエゾシカと車が立体交差するエコロードが設けられています。
 エゾシカの餌となる植物が積雪に覆われると、ハルニレなどの樹皮をはぎとって食べているのを道路の近くで見ることもあります。エゾシカが見られるのは、ほほえましい光景ですが、樹皮を食べられた木はやがて枯れてしまいます。
 真鯉付近では2月下旬頃になると、バスの車窓からでもエゾシカを見ることができます。

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所在地 斜里町幌別
交 通 路線バス:斜里バスセンターまたはウトロバスセンターから知床自然センター下車
公共施設 駐車場有り 知床自然センター
問合せ先 知床自然センター 01522-4-2114
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ミニ情報
 自然センターから展望台へ行くには歩くスキーを使うのが便利です。歩くスキーは自然センター内の売店で有料で貸し出しています。
 歩くスキーが多く入って雪が踏み固められているときは、スキーなしで歩いて行ける時もあります。
 フレペの滝は凍ってブルーに輝き、近くの雪の少ない場所でエゾシカが雪を掘りおこして餌を食べているのを見ることもあります。
 プユニ岬の見晴橋周辺からは流氷原に沈む夕日を見ることができ、道路の法面(斜面)でエゾシカが餌を食べているのを見ることもあります。

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所在地 釧路町岩保木山・標茶町塘路・茅沼・シラルトロ・コッタロ
交 通 徒歩:JR遠矢・塘路・茅沼の各駅から徒歩 41kusiro.gif
公共施設 塘路(とうろ)湖エコミュージアムセンター
(水・12/29~1/3休館)
01548-7-3003
ミニ情報
 エゾシカは湿原の縁(ふち)でよく見られます。
 塘路湖では湖上の氷が盛り上がる御神渡り現象が見られます。
 コッタロでは早春、道路から湿原にタンチョウを見かけます。
 JR茅沼(かやぬま)駅では、線路わきでタンチョウが餌を啄んでいるのを見ることができます。

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所在地 釧路町細岡 42hosooka.gif
交 通 徒歩:JR細岡下車 細岡展望台まで徒歩20分
 (釧路湿原駅が近いが停車しない時期などがあります。)
公共施設 駐車場、休憩所有り
問合せ先 細岡ビジターズラウンジ 0154-40-4450

ミニ情報
 3月下旬頃釧路川の蛇行部分で川が氾濫(はんらん)し、周辺が水浸しになります。そこでオオハクチョウが休んでいるのが見られます。
 また夕方になると氾濫原が夕日に照らされ、枯れ野原に彩りを添えます。
 釧路川の川岸にタンチョウがいることもあり、また、遠くに鳴き声を聞くこともあります。

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所在地 鶴居村下雪裡
交 通 路線バス:JR釧路駅から鶴居保養センター行き又は川湯温泉行き 鶴見台下車
公共施設 駐車場、トイレ、休憩舎有り
問合せ先 鶴居村役場観光課 0154-64-2112
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ミニ情報
 タンチョウは、11月下旬頃から3月下旬頃まで見られます。日中はここで餌を採り(給餌)、夜は近くの川で眠ります。
 厳冬期の日中の気温が上がらないとき、タンチョウはねぐらにとどまるものもあり、給餌場に飛来する数が少ない日もあります。
 タンチョウは飛翔するとき、通常は足を伸ばしますが、厳冬期には足を縮めて(折り曲げて)飛翔することもあります。
 2月中旬頃になると、次第に求愛ダンスが見られるようになります。

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所在地 鶴居村中雪裡 (位置は43の図を参照)
交 通 路線バス:JR釧路駅から鶴居保養センター行き又は川湯温泉行き 
       鶴居村役場前下車 徒歩15分
公共施設 駐車場有り 観察センター
問合せ先 観察センター 0154-64-2620

ミニ情報
 観察センターは10月1日~3月31日まで開館。
 北13線道路が雪裡川にかかる橋周辺から、夕日をバックに飛ぶタンチョウが見られます。

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所在地 阿寒町23線40 45tanntyou.gif
交 通 路線バス:JR釧路駅から阿寒湖行き 丹頂の里下車
       徒歩5分
公共施設 観察センター、阿寒国際ツルセンター
問合せ先 阿寒国際ツルセンター 0154-66-4011

ミニ情報
 観察センターは11月1日~3月31日まで開館しています。センターへは車の乗り入れができないため、駐車場は道の駅を利用することになります。
入館料が必要で、ツルセンターと観察センターの共通券となっています。
 タンチョウの給餌場にエゾシカやオジロワシが現れることもあります。

 

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所在地 阿寒町阿寒湖畔
交 通 路線バス:JR釧路駅から阿寒湖畔行き 終点下車
       JR北見・旭川駅から釧路行き 阿寒湖畔下車
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ミニ情報
 エゾシカは国道240号線の阿寒町徹別(てしべつ)あたりから道路の周辺で見られます。
 ピリカネップあたりからエゾシカが樹木の皮を剥いで、餌としているのも見られます。
 エゾシカは突然の音や人影を見ると、急に道路を横断することもあるので注意が必要です。
 早春、徹別あたりの国道わきで、大きな群れが牧草を食べているのが見られます。また、夜間ライトを照らすと目が光ります。
 阿寒湖のボッケ(泥火山)周辺では、早春、樹霜やフロストフラワーを見ることもあります。
 なお、ボッケへは冬でも踏み固められた道があります。

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所在地 弟子屈町仁伏(にぶし)、砂湯、コタン、和琴 47kussyaro.gif
交 通 路線バス:JR川湯駅前通、JR美幌駅から各地点下車
公共施設 砂湯に駐車場、トイレ有り

ミニ情報
 仁伏温泉の奥にあるポンポン山では冬でもツヅレサセコオロギやマダラスズ(コオロギ)の鳴き声を聞くことができます。(歩くスキーで約30分)。
 砂湯から和琴半島方面に上位の蜃気楼が出現することがあります。厳冬期に砂湯付近で御神渡りやフロストフラワー現象が見られます。
 また、各地で湖岸の枝に波しぶきによる氷柱や氷に閉じこめられた泡を見ることができます。
 砂湯や池の湯、和琴半島では、湖岸から温泉がわき出しており、温泉につかっているオオハクチョウを見ることができます。

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所在地 厚岸町大字太田村字大別2番3 48akkesi.gif
交 通 路線バス:JR厚岸駅から茶内行き 水鳥観察館で下車
公共施設 厚岸水鳥観察館
(月曜日・祝祭日の翌日、年末年始休館)
問合せ先 厚岸水鳥観察館 0153-52-5988

ミニ情報
 厚岸湖に注ぐ別寒辺牛川河口で数千羽のオオハクチョウが越冬しています。
ただし遠いため、双眼鏡が必要です。
 湖上に上位の蜃気楼が出現することもあります。

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所在地 浜中町藻散布・火散布
交 通 路線バス:JR釧路駅、厚岸駅、浜中駅から霧多布行き 各地で下車
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ミニ情報
 霧多布湿原センターでは、各種の自然情報を入手することができますので、ここで情報を入手してから各地へ出かけることをおすすめします。
 霧多布湿原のヨシ原ではコミミズクのホバリング(空中停止)がよく見られ、湿原内の中の川でオオハクチョウが越冬しています。このオオハクチョウは日中、琵琶瀬湾などでアマモやスガモ(海藻)などを食べているのが見られます。
 藻散布沼、火散布沼で、冬期見られるタンチョウは1羽もしくは2羽で、オオハクチョウと一緒にいることが多く、ここは訪れる人が少ないところです。(年によってはいない時もあります。)

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所在地 根室市酪陽(らくよう)
交 通 路線バス:JR根室駅・JR厚床(あっとこ)駅から東梅下車
公共施設 駐車場、トイレ、休憩舎有り
問合せ先 根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター 0153-25-3047
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ミニ情報
 ネイチャーセンターにはレンジャーが常駐し、春国岱及び周辺の自然情報を発信しているほか、自然に関するゲームやエゾシカの角や鳥の羽などにさわることができる資料などが展示してあります。
 風蓮湖で行われる氷下待ち網漁で、こぼれた小魚をオジロワシやオオワシがついばむ姿が見られます。

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所在地 根室市落石 (位置は50の図を参照)
交 通 徒歩:JR落石駅下車 徒歩30分
公共施設 駐車場、トイレなし

ミニ情報
 まれにラッコやコケワタガモなどが見られることもあります。

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所在地 根室市納沙布(のさっぷ) (位置は50の図を参照)
交 通 路線バス:JR根室駅前から納沙布岬行き 終点下車
公共施設 駐車場、トイレ、休憩舎有り

ミニ情報
 年によっては、北方系の珍しいウミガモ類が見られることもあります。

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所在地 別海町尾岱沼(おだいとう)春別川
交 通 路線バス:標津(阿寒バス営業所)から白鳥台行き 終点下車
       JR厚床駅から別海行き終点で町営バス乗換 白鳥台行き 終点
公共施設 駐車場有り 別海北方展望塔
問合せ先 別海町役場観光課 01537-5-2111
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ミニ情報
 オオハクチョウは10月中旬頃から5月中旬頃まで見られ、厳冬期の早朝、オオハクチョウがけあらしの中で寝る姿や、雪を背負いながら寝る姿が見られることもあります。
 日の出時に、大気の密度差でおこる四角い太陽や、だ円形の太陽が見られることがあります。
 2月の第2日曜日には「白鳥まつり」が開催されます。

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所在地 羅臼町市街~瀬石(せせき) 54seseki.gif
交 通 羅臼から相泊行き 各停留所下車
問合せ先 羅臼町役場水産観光課 01538-7-2162

ミニ情報
 1本の木にたくさんのオオワシやオジロワシが留まっていることがあります。
 トドは上陸せずに、集団で海に浮かんでいることが多く、双眼鏡があれば見られます。
 瀬石にあるセセキの滝は凍りつき、道路沿いから氷の柱が見られます。
 ひかりごけで有名なマッカウス洞窟では、天井からしたたり落ちた水滴が、地面からタケノコのように上に成長した氷(氷筍:ひょうじゅん、鍾乳洞の石筍(せきじゅん)の氷版と言えるもの)を見ることができます。

 

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