身はカマボコに、卵巣はタラコに
細長い体で目と口は大きく、「下顎が上顎より前に出ていること」「下顎のひげはない、もしくは極めて小さいこと」が、同じタラ科魚類のマダラ、コマイとの大きな違い。北海道内で2番目に多い漁獲量(H20現在)を誇る重要漁獲対象種。
成魚は冬から春にかけて産卵場所に集まり、夏から秋に餌を探すために分散して回遊します。産卵場は津軽海峡を除く北海道周辺の沿岸から沖合一帯。産卵期は12~4月で1~2月が盛期です。1尾の雌が約1ヵ月にわたり数日おきに複数回に分けて卵を産むため、群れとしての産卵期は4ヵ月と長期にわたります。成魚ではオキアミ類などのプランクトンのほか、魚類、イカ類なども捕食します。親が子どもを食べる「共食い」の習性ももちます。
卵巣は塩漬けにして「タラコ」や「明太子」に利用され、身は主に練りもの製品の原料となるすり身に加工されています。
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