森林のもつ二酸化炭素の吸収・貯蔵機能について
私たちは、呼吸により酸素を取り込み、二酸化炭素を放出しています。また、生活においても、灯油や電気の消費などに伴い二酸化炭素を排出しています。
森林は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素を貯蔵しながら成長することから、二酸化炭素の吸収源・貯蔵庫として重要な役割を発揮しており、地球温暖化防止に貢献しています。
このページでは、森林が二酸化炭素を吸収・貯蔵する働きについて、ご紹介します。
なお、森林が二酸化炭素を吸収・貯蔵する働きについて、以下のパンフレットにまとめています。(2009年10月)
森林が二酸化炭素を吸収・貯蔵する量を調べてみよう!
一本の樹木はどれくらい蓄えているの?
森林1ヘクタールではどのくらい蓄えているの?
パソコン(エクセル)で計算してみよう!
北海道の各市町村毎に樹種、林齢ごとにヘクタールあたり等で、森林が二酸化炭素を吸収・貯蔵しているおおよその量が推定できます。
私たちの生活と比較すると?
人の呼吸量と比較すると?
生涯の呼吸量では
道民一人がその生涯で呼吸により放出する二酸化炭素量は、炭素重量で約6.4トンです。これは、一本のトドマツが80年かけて吸収する二酸化炭素量の約30本分に相当します。
年間の呼吸量では
道民一人が年間で呼吸により放出する二酸化炭素量は、炭素重量で約0.08トンです。これは、一本の80年生のトドマツが一年間に吸収する二酸化炭素量の約20本分に相当します。
生活による排出量と比較すると?
生涯の生活では
道民一人が生涯の生活で排出する二酸化炭素量は、炭素重量で約250トンです。これは、一本のトドマツが80年かけて吸収する二酸化炭素量の約1,300本分に相当します。
一年間の生活では
道民一人が一年間の生活で排出する二酸化炭素量は、炭素重量で約3.11トンです。これは、一本の80年生のトドマツが一年間に吸収する二酸化炭素量の約900本分に相当します。
住宅と比較すると?
一般的な二階建て住宅に必要な木材の総体積は、約20~25立方メートルです。これは、炭素重量で3~4トン(道民約40~50人が一年間に呼吸で放出する量)に相当します。