令和7年(2025年)5月末の特殊詐欺事件発生状況

令和7年(2025年) 特殊詐欺事件発生状況

特殊詐欺の認知件数と被害総額(令和7年5月末)

認知件数(単位:件)
令和7年(2025年)令和6年(2024年)増減
1月45342
2月30525
3月   45639
4月38731
5月341717
累計19238154
  
年間合計(1~12月)197
被害総額(単位:円)
令和7年(2025年)令和6年(2024年)増減
1月78,562,0001,528,21377,033,787
2月44,669,4906,641,91238,027,578
3月  112,879,96217,301,25695,578,706
4月119,361,54328,743,32890,618,215
5月170,479,87184,067,47286,412,399
累計525,952,866138,282,181387,670,685
 
年間合計(1~12月)762,176,888

令和7年5月中に認知した主な事件

(1)警察官をかたるオレオレ詐欺

 被害者(旭川市内居住、70歳代女性)の自宅固定電話に警察官を名乗る男から電話があり、「あなた名義の口座やスマートフォンが不正に契約されている。」「あなたと暴力団が繋がっている容疑がある。」「無実を証明するためにあなたのお金を調べる必要がある。」「警察官がお金を回収するので指定の場所に置いてほしい。」などと言われ、複数回、犯人から指定された場所に現金を置いたところ何者かに持ち去られ、合計8,300万円をだまし取られた。

(2)財務局をかたるキャッシュカード詐欺盗

 被害者(札幌市厚別区居住、80歳代女性)の自宅固定電話に、財務局を名乗る女から電話があり「あなたのキャッシュカードが詐欺に使われた。」「銀行のカードを止めなきゃいけないから立ち会ってください。」「キャッシュカードにハサミを入れに行きます。」などと言われ、その後、自宅に訪れた財務局を名乗る女にキャッシュカードを渡したところ、犯人がカードの端をハサミで切り、封筒にキャッシュカードを入れた後、印鑑を取りに行くよう言われ目を離した隙に、別の封筒とすり替えられて、キャッシュカード4枚を盗まれた。

被害防止のポイント

 令和7年5月末における特殊詐欺の認知件数は192件(R6年5月末:38件)で前年に比べ154件増加し、被害金額は約5億2,000万円(R6年5月末:約1億4,000万円)で前年に比べ約3億8,000万円増加しました。

 特殊詐欺被害者の年齢層は、高齢者(65歳以上)の割合が約63.5%(令和6年:約42.1%、令和5年:約80%)となっており、被害者の半数以上が高齢者の方となっています。

 依然として、オレオレ詐欺による高額被害が多発しています。「警察官がSNSで連絡したり、捜査名目でお金を要求することはないこと」「現金を知らない人に手渡したり、外に置かないこと」に注意してください。また、犯人が自宅にキャッシュカードを受け取りに訪れる「預貯金詐欺」の認知件数が多くなっています。「キャッシュカードは絶対に他人に渡さない。暗証番号は絶対に他人に教えない。」ことに注意するとともに、見知らぬ者から電話やSNS等でお金を要求されたときは、必ず、最寄りの警察又は♯9110に相談してください!

「自分は大丈夫」の思い込みを捨てることが、詐欺被害防止の基本です。詐欺電話が来たら警察相談ダイヤル #9110 にご相談ください。

詳細は、北海道警察のホームページをご覧ください(下記リンク先)。

道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!

 被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
 また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。

家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。
 ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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