令和4年12月末の特殊詐欺認知状況

1 件数・被害額が増加(前年同月比)

 令和4年12月末までにおける特殊詐欺の被害状況は、認知件数が308件で前年に比べ168件増加(+120.0%)し、被害額が約12億4,000万円で約6億4,400万円増加(+108.0%)しています。さらに、被害者の83.4%が高齢者(65歳以上)です。

2 令和4年12月中に認知した主な事件

⑴ 健康保険料名目の還付金詐欺

 被害者(60歳代女性)は、金融機関職員を名乗る男から「市役所が健康保険料を取り過ぎたので、当行で返すことになった。」との詐欺電話を受け、ATMで返金手続きをするため、ATMに着いたら電話をするように指示された。その後携帯電話で犯人と通話しながらATMを操作させられ、複数日にわたり計11回、約1,100万円をだまし取られた。

⑵ ウイルス除去費用名目の架空料金請求詐欺

 被害者(60歳代女性)は、自宅のパソコンを使用中、突然画面が作動しなくなり、トロイの木馬に感染しているなどと表示された。同じく表示された連絡先に電話したところ、サポートセンター職員を名乗る男が出て、「パソコンを直すための費用を電子マネーで支払うように。」などと言われ、コンビニエンスストアなどで電子マネーを合計約440万円分購入し、電子マネーの番号を犯人に伝えて、だまし取られた。

3 少しでも「変だな」と思ったり、不安を感じたら警察相談電話「♯9110」

 還付金詐欺は、必ず被害者が犯人と通話しながらATMを操作させられていますので、通話しながらATMを操作している方を見かけた際には、声掛けや警察への通報をお願いします。また、皆さんご自身もATM付近での通話は控えましょう。『ATMでの通話は、しない、させない』ようにしましょう。突然の電話でお金の話が出たら、相手が誰であっても、一度電話を切り、警察相談電話「♯9110」に連絡してください。

4 家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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