令和5年6月末の特殊詐欺認知状況

1 件数は88件減少、被害額は約4億9,400万円減少(前年同月比)

 令和5年6月末における特殊詐欺の被害状況は、認知件数が68件で前年に比べ88件減少(-56.4%)し、被害額が約1億4,800万円で約4億9,400万円減少(-76.9%)しています。被害者の81%が高齢者(65歳以上)です。

2 令和5年6月中に認知した主な事件

⑴ NTTファイナンスをかたる訴訟関係費用等名目の架空料金請求詐欺

 被害者(60歳代女性)は、NTTファイナンスをかたる自動音声ガイダンスで「未納料金があるので、○番を押して下さい。」と電話を受け、指示どおりに番号を押したところ、NTTファイナンス社員を名乗る男が応答し、「未納料金があるため調べる。」と言われ電話が切られた。
 後日、内閣セキュリティセンターを名乗る男から「あなたのスマートフォンがハッキングされている。」「ウイルスをばらまいていて、被害者に補償金を支払う日宇町がある。」などと詐欺電話を受け、男から指定された口座への振込と複数回の電子マネー購入により、合計約600万円をだまし取られた。

⑵ ウイルス除去費用名目による架空料金請求詐欺を発端とした不正送金事案

 被害者(80歳代男性)は、パソコンでインターネットサイトを閲覧していたところ、画面にウイルスに感染している旨の警告と電話番号が表示され、電話番号に連絡するとウイルスソフト相談センター職員を名乗る男に「1万円の対策ソフトが必要。」と言われ、インターネットを通じて試しに500円を送金したが、パソコンを遠隔操作された形跡を認めたため、口座を確認したところ990万円が送金され、だまし取られていた。

3 少しでも「変だな」と思ったり、不安を感じたら警察相談電話「♯9110」

  突然の電話でお金の話が出たら、相手が誰であっても、一度電話を切り、警察相談電話「♯9110」に連絡してください。

 また、パソコンのウイルス除去費用名目での架空料金請求詐欺が増加しておりますので、パソコン操作中画面に「ウイルス感染+電話番号」が表示されても焦ること無く、警察相談電話「♯9110」に連絡してください。
 

4 道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!

 被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
 また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。

5 家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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