令和5年8月末の特殊詐欺認知状況

1 件数は101件減少、被害額は約5億3,400万円減少(前年同月比)

 令和5年8月末における特殊詐欺の被害状況は、認知件数が105件で前年に比べ101件減少(-49.0%)し、被害額が約2億5,500万円で約5億3,400万円減少(-67.7%)しています。被害者の約77%が高齢者(65歳以上)です。

2 令和5年8月中に認知した主な事件

⑴ 警察官をかたるキャッシュカード詐欺盗

 被害者(70歳代男性)は、自宅固定電話に警察官をかたる女から「警察署です。詐欺の被害に遭っており、現金が引き出されています。」「署員がもうすぐ取りに行くので、電話を切らずに待っていてください。」などと電話を受けた。間もなくして自宅を訪れた警察官をかたる男から、封筒にキャッシュカードを入れて保管するよう指示され、指示どおり封筒にキャッシュカードを入れたが、目を離した隙に別の封筒とすり替えられキャッシュカード2枚を盗まれた。また、やりとりの間に、犯人から記載を求められた書類に氏名等のほか、口座の暗証番号を記載していたところ、盗まれたキャッシュカードの口座から数回にわたり、現金合計約256万円が引き出されていた。

⑵ 中国人留学生に対するオレオレ詐欺

 被害者(20歳代女性、中国人留学生)は、上海警察の警察官をかたる男から「スマートフォンのデータが悪用され、犯罪に使われている。」「金を払わなければ強制送還する。」などと電話を受け、中国の家族から現金の送付を受け、800万円をインターネットバンキングを通じて指定口座に振り込んだ。後日、検察官をかたる男から更に現金を要求され、お金が無いことを伝えると、「誘拐事件に巻き込まれたと装い、親から身代金を送らせて。」等と指示を受けて、被害者は自らの手足を縛った写真を撮影して家族に送信し、現金の送付を依頼したが、依頼を受けた家族が不審に感じ詐欺と判明した。

3 少しでも「変だな」と思ったり、不安を感じたら警察相談電話「♯9110」

  突然の電話でお金の話が出たら、相手が誰であっても、一度電話を切り、警察相談電話「♯9110」に連絡してください。

 また、最近は、パソコンのウイルス除去費用名目やNTTファイナンスをかたる架空料金請求詐欺が増加しております。

 パソコン操作中画面に「ウイルス感染+電話番号」が表示されても焦ること無く、警察相談電話「♯9110」に連絡してください。

 NTTファイナンスをかたる自動音声ガイダンスによる電話を受けたら詐欺を疑い、警察相談電話「♯9110」に連絡してください。
 

4 道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!

 被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
 また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。

5 家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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