令和5年11月末の特殊詐欺認知状況

1 件数は147件減少、被害額は約7億6,700万円減少(前年同月比)

 令和5年11月末における特殊詐欺の被害状況は、認知件数が139件で前年に比べ147件減少(-51.3%)し、被害額が約4億2,600万円で約7億6,700万円減少(-64.2%)しています。被害者の71%が高齢者(65歳以上)です。

2 令和5年11月中に認知した主な事件

⑴ 投資名目による金融商品詐欺

 被害者(70歳代女性)は、SNS上で投資関連の広告にアクセスし、投資に関するSNSグループに加入することとなったが、同グループでは指南役を名乗る者が投資に関する説明を尾籠な通信サイト業者をかたる男から、「有料サイト登録の未納料金があります。」などと電話を受け、コンビニエンスストアで30万円分の電子マネーカードを購入し、電子マネーカードのID番号を伝えて購入した額面分の金額をだまし取られた。その後、警察官や内閣サイバーセキュリティセンター職員をかたる者から、「あなたの電話番号が不正利用され、90人が被害に遭っている。」「サイバー保険に入る必要がある。」などと言われ、指示されるがままに、電子マネーカードの購入と宅配便での現金送付により、合計約3,700万円をだまし取られた。

⑵ 投資名目の金融商品詐欺による高額被害

 被害者(60歳代男性)は、投資関連のSNSに招待されて加入し、グループ内の投資アドバイザーを名乗る者達からFXに関するアドバイスを受けていたところ、投資関連のアプリをインストールするよう指示されてインストールした。その後、3万円を指定された口座に振り込むよう指示を受けて振り込んだところ、インストールしたアプリ上では、振り込んだお金が増えているように表示されていたため、更にFXや原油への投資名目で振込を続け、合計約3,270万円をだまし取られた。

3 少しでも「変だな」と思ったり、不安を感じたら警察相談電話「♯9110」

 10月中も9月に引き続き、SNSグループの招待を受け、投資アドバイザーや投資の先生などを名乗る者から投資を勧められてお金をだまし取られる金融商品詐欺を多数認知しています。「投資で絶対に儲かるなどといううまい話はないこと」「投資関連のSNSグループへの招待はサギ」ということについて注意し、お金を払う前に警察相談電話「♯9110」に連絡してください。
 
 

4 道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!

 被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
 また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。

5 家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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