令和5年12月末の特殊詐欺認知状況

1 件数は147件減少、被害額は約6億6,900万円減少(前年同月比)

 令和5年12月末における特殊詐欺の被害状況は、認知件数が161件で前年に比べ147件減少(-47.7%)し、被害額が約5億7,100万円で約6億6,900万円減少(-53.9%)しています。被害者の約64%が高齢者(65歳以上)です。

2 令和5年12月中に認知した主な事件

⑴ 投資名目による金融商品詐欺

 被害者(50代男性)は、SNSを閲覧中に株式投資の広告をタップしたところ、SNSのグループチャットに誘導され、グループ内の投資指南役を名乗る者から、FX取引のためのアプリをダウンロードするよう指示されアプリをダウンロードした。
 アプリのダウンロード後、投資指南役からFX投資と称して個人名義口座への振込を指示され、指示どおりに振込を繰り返し、合計9,000万円をだまし取られた。

⑵ 警察官をかたるオレオレ詐欺

 被害者(70代女性)は、自宅固定電話に、総合通信局を名乗る男から「架空の携帯電話を契約されています。」「携帯電話があと2時間で使えなくなるので緊急連絡先に連絡するように。」などと電話を受け、伝えられた番号に連絡したところ、警察官を名乗る男が応答し「特殊詐欺事件を極秘で捜査中である。」「あなたの口座のお金について捜査する必要がある。」などと言われ、犯人の指示に従って新たな銀行口座を開設(口座番号・暗証番号も伝える)し、開設した口座に約590万円を入金した。
 その後、犯人は被害者から聞いていた口座番号・暗証番号を利用して、同口座に紐付くインターネットバンキングを勝手に契約して口座に入金されていた約590万円を別の口座に送金してだまし取った。

3 SNSを通じた投資名目の詐欺被害が急増!不安を感じたら警察相談電話「♯9110」

 SNS上の「投資」、「副業」に関する広告には注意をお願いします。「LINE等のSNSグループに招待される」「個人名義口座への振込を要求される」場合は、詐欺を疑い、お金を振り込む前に必ず家族や警察(♯9110)に連絡してください。
 
 

4 道警察公式防犯アプリ「ほくとポリス」でタイムリーな情報を入手!

 被害に遭わないためには、いつ、どこで、どんな犯罪が起きているかを知ることが大切です。道警察では、防犯アプリ「ほくとポリス」を運用しており、公式Twitterや防犯メールで発信された特殊詐欺の発生状況などをタイムリーに入手することができます。
 また、音と画面表示で危険を知らせる防犯ブザー・痴漢対策機能など様々な機能が盛り込まれています。ぜひご活用ください。

5 家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ごう

 道では、家族や地域の絆を深め、犯罪のない安全で安心な北海道の実現を目指す「安全・安心どさんこ運動」に取り組んでいます。ご家族のあいだで繰り返し話題に出したり、ご近所の高齢者への「声掛け」などにより、相談しやすい関係を作るなど、家族や地域の支え合い、助け合いで特殊詐欺の被害を防ぎましょう。

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