病害虫発生予察情報【水稲】

水稲のアカヒゲホソミドリカスミカメが多発

アカヒゲホソミドリカスミカメは、斑点米発生の主原因となるカメムシです。主に水稲の出穂以降に畦畔や雑草地などから第2回成虫が水田内に侵入します。その後、水田内では第2回成虫や第3回幼虫・成虫が籾を吸汁加害して斑点米を発生させます。

本年は、予察灯による第2回成虫の発生が、長沼町、比布町、北斗市いずれの地域においても7月中旬に増加しました。また、水田内に設置したフェロモントラップについても7月中旬に平年を上回る捕獲が認められており、カメムシの発生量が多いことに加えて、水田内への侵入活動も活発であることが確認されています。

水稲の生育は平年よりやや早く、現在、出穂期に到達した地域では基幹防除実施時期を迎えています。すでにカメムシの密度は高まっており、これらの地域においても今後追加防除も必要となる可能性があります。

また、札幌管内気象台発表の7月22日付け1ヶ月予報によると、8月の前半は気温がかなり高く、降水量は日本海側で平年より少ないと予報されています。当面、高温少雨状態が続くと見込まれることから、今後、水田内への侵入活動、水田内における加害活動ともに活発化することが危惧されます。

以上のことから、基幹防除実施以降の追加防除は、例年に増して重要であると考えられます。水田内のすくい取りやフェロモントラップによるモニタリングを励行し、適切な茎葉散布による防除を実施してください。

※病害虫発生予察情報 第14号 注意報第7号(R3.7.28掲載)をご確認ください。

カテゴリー

生産振興局農産振興課のカテゴリ

cc-by

page top