北海道立文書館所蔵資料案内~私文書 蝦夷箱館産物元仕入金仮仕法書

分類記号:B0-155

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1 私文書群の作成者に関する情報

作成者である南都仮御用詰所は、産物会所御用達である南都(奈良)商人の執務場所と思われるが詳細は不明

2 私文書群の入手経緯

平成25年度に古書店から購入

3 私文書群の概要

(1) 資料総点数

 1点

(2) 資料年代

 1861(文久元)年以降

(3) 資料内容

 産物会所は、蝦夷地産物流通を全国的に把握し、流通過程での課税(取引額の二分)により財政的増収をはかり、蝦夷地開発による新産物の販売市場も確保、拡張していく構想で、1857(安政4)年箱館のほか江戸に、翌年には大坂、兵庫にも設置された幕府直営機関である。
 しかし、産物統制の実効が上がらないため、新たな会所の増設という対策が取られ、それとあわせて、「元仕入仕法」が実施された。これは場所請負人に資金の前貸しをおこない産物で返済させて、その荷物を大坂、兵庫へ廻す、という方法である。「蝦夷箱館産物元仕入金仮仕法書」は南都(奈良)の産物会所御用達の商人が元仕入仕法書を写したものかと思われる。
 史料にみえる「堺産物会所」が1861(文久元)年に設置されたので、年代はそれ以降と推定した。

(4) 私文書群に関連する主な地域

 全道

(5) 私文書群に関連する主な主題

 場所請負

4 利用条件

なし

5 参考文献

 「函館市史」通説編第2巻

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