北海道立文書館所蔵資料案内~私文書 岩村通俊文書

分類記号:B0-104

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1869(明治2)年に箱館府権判事から開拓判官となった岩村通俊は、島義勇の後をうけて札幌本府の建設にあたるとともに、札幌本庁の主任官として開拓使施政の基礎固めをした。しかし、1873(明治6)年に黒田次官との意見対立から大判官を免ぜられ、佐賀県権令となって北海道を去った。1882(明治15)年、会計検査院長として北海道を巡視し、その結果をもとに上川建都を建言、さらに1885(明治18)には再び上川を調査し、上川建都の議を復命している。翌1886(明治19)年、三県一局を廃し北海道庁が設置されると、初代北海道庁長官として着任。従来の直接保護から、資本力のある移民の招来へと移民政策を切り替えたり、地形の測量や殖民地選定、道路の開削、官設工場の払い下げなどを次々と行い、北海道庁の施策の方向を示した。1888(明治21)年の転任後は、農商務大臣や御料局長、勅任貴族院議員などを務めている。
資料は、岩村の任官時期に従い、以下の4つに分けられる。

  1. 開拓判官時代の公務日記・巡回日記(明治4~6年、4点)
  2. 会計検査院長・司法大輔として北海道を巡視し上川建都を建議したときの出張日記や建白書(明治15~18年、4点)
  3. 北海道庁長官時代の施政方針演説や政府への陳情書、道内巡回日誌(明治19~20、10点)
  4. 農商務大臣、御料局長時代の肖像や演説録(明治20年代、4点)

1871(明治4)~明治20年代後半

22点(複製)

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