分類記号:B9
栃内元吉は、1851(嘉永4)年南部藩士の子として生まれ、1872(明治5)年開拓使に採用された。東京出張所や札幌本庁などに勤務、1877(明治10)年に西南の役に参加したのを機に出世し、札幌帰着後は准陸軍少尉、屯田兵事務局勤務となり、以後屯田兵村建設に携わった。この間、1886(明治19)年には永山屯田兵本部長に随行して全道の兵村設置予定箇所を視察、翌年には再び永山の随行として、約1年にわたりロシア・アメリカ・清国の兵制を視察している。1905(明治38)年に陸軍歩兵中佐、同年の退役後は木材関係の実業に就いた。
資料は、屯田兵村建設の資料として作成されたと思われる道内各地の図面や、退役後の実業関係文書。
資料年代:1880(明治13)~1917(大正6)
資料点数:93点