魚の知識・分布図・漁獲時期・漁法・関連サイト・料理レシピ・栄養成分・逆引き辞書・取扱漁協などを詳しく紹介します。
地方名:キンキン、キンキ、メンメ、メイメイセン、メメセン
フサカサゴ科/全長30cm以上※最大時
大きな目と口をもつ真っ赤な魚体
朱赤色の体や頭部の鋭い棘、大きな口と目が特徴。釧路など道東地域では「メンメ」の名で呼ばれています。
北海道ではオホーツク海側、太平洋側に分布し日本海側では生息していません。水深150~1200mの大陸棚斜面に生息し、小型魚は浅いところに、大型魚は深いところに多くみられます。大きな回遊はせずに季節的な深浅移動を行う程度で、岩礁域に定住する傾向が強くみられます。産卵期は2~5月で、ゼラチン質に包まれた卵を産みます。
北海道における漁獲量は減少傾向にあり、それに伴って魚体も小型化しています。キチジは深海性ですがうきぶくろがないため、深海から漁獲されても活魚での処理が可能です。
旬は冬。肉質は柔らかめで脂肪が多く非常に美味ですが、最近は漁獲量が少ないために高価です。
分布図
北海道南部太平洋では恵山沖から苫小牧沖と浦河沖からえりも岬沖・オホーツク海ではサハリン南東から北見大和堆、知床半島周辺、択捉島沖
漁法
- はえ縄漁業
- 刺し網漁業
- 底びき網漁業
- えび桁網漁業
漁獲時期
周年。留年時期も含めほぼ1年中漁を行う
キチジ取扱漁協
キンキは羅臼で獲れる高級魚のひとつ。大きな目玉が特徴で、羅臼では昔から「メンメ」や「メーセン」と呼ばれます。一年を通して脂ののりが良いことが特徴です。
知床の海で獲れる天然のキチジ(メンメ)を船上で素早く活〆にした鮮度抜群の一品です。