魚の知識・分布図・漁獲時期・漁法・関連サイト・料理レシピ・栄養成分・逆引き辞書・取扱漁協などを詳しく紹介します。
地方名:オオナゴ、オウナゴ、コオナゴ、コウナゴ、コナゴ、チリメン、メロウド、モグリ、シラス、シラウオ
イカナゴ科/全長約27cm
稚魚はシラス干しや佃煮としておなじみ
体は細長く円筒形で下顎が上顎より前に出ており、歯はなく鰾(うきぶくろ)ももちません。
北方に生息し夜間に海底に潜る習性があるため、生息場所は底質が砂の所に限られます。産卵期は4~5月で、群れをなし一度に放卵、放精を行うので「群来(くき)」と呼ばれる精液で海面が白く濁る現象がみられます。北海道以外では高水温期に夏眠(7~10月)する性質をもち、その間の成長は停滞します。
大きさによって名称が変わり、体長1~3cmをチリメン、3~6cmをコスジ、また10cm未満のものをまとめてコオナゴとも呼びます。生まれてから1年以上経過した体長15cmくらいのオオナゴになると養殖魚の餌とされることが多いですが、一部は燻製にされて食されます。チリメン、コオナゴは、シラス干し、煮干、佃煮などに加工されます。
分布図
宗谷海峡・渡島半島周辺、日本海側(小樽、島牧、江差沖合い)
漁法
- いかなご敷き網漁業(火光を利用する敷き網)
- いかなご等すくい網漁業
- 定置網漁業
- 底びき網漁業