"森林施業の低コスト化"

森林施業の低コスト化に向けた取組

 近年、本道のカラマツやトドマツを主体とした人工林資源は着実にその蓄積を増加させ、成熟期を迎えつつあります。

 このように充実してきた人工林資源の循環利用を通じて、持続的な森林経営を確立することは、今後の課題となっています。

 持続的な森林経営の確立には、収益性を確保し、「儲かる」産業として林業の再生を図ることが求められ、「収入を増やす(=高く木材を売る)」か「支出を減らす(=森林施業を低コスト化する)」ことが必要になります。

 しかし、需要や輸入材価格などに影響を受ける木材価格の上昇に頼ることは難しいため、道では、森林施業の方法を見直し、低コスト化を進めることが有効な取組であると考えています。

 そのためには、地拵え・植栽・間伐などの「森林育成のステージ」と、路網整備・的確な生産システムの選択などの「木材生産のステージ」の両面で低コスト化の取組を進めることが大切になります。

 このようなことから、森林所有者や林業事業体、現場技術者の方々に対し、低コスト化の取組を再確認していただけるよう、平成26年3月に『低コスト施業の手引き』を作成しました。

 本手引きでは、これまで明らかにされてきた低コスト化に関する知見をわかりやすく紹介するとともに、“植えて”から“伐る”までの一連のトータルコストをタイプ別に示しており、“儲かる林業経営”の一助となれば幸いです。

 道では、今後、この手引きを活用し、コンテナ苗の利用や植栽本数の低減、列状間伐の導入などの低コスト施業の普及・定着を進めていきます。

低コスト施業のイメージ

低コスト施業のイメージ

↓手引きのダウンロードはこちらから↓

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