川村 カ子ト
測量技師として各地で活躍、アイヌ文化の普及・啓発にも寄与川村 カ子ト(かわむら かねと)
生没年:1893年~1977年 / キンクシベツ(現 北海道旭川市)
明治期の北海道が激変する環境下で、鉄道に憧れ、鉄道の測量を仕事としました。北海道各地や、困難を極めた本州の長野県・天竜峡、樺太、朝鮮半島などで測量の仕事を成功させました。後に父親のイタキシロマが1916年に開設した「アイヌ博物館」を継ぎ、測量の仕事で得た資金を投じて「川村カ子トアイヌ記念館」として発展させました。アイヌ文化の普及、啓発に努めて、旭川市の発展にも寄与しました。
川村カ子トアイヌ記念館
- 住所/旭川市北門町11丁目
- 電話番号/0166-51-2461
- 営業時期/通年
- 営業時間/9:00~17:00(7・8月は18:00まで営業)
- 定休日/無休
- アクセス/旭川電気軌道バス 24番「北門町21丁目行き」「アイヌ記念前」下車
- 入館料/大人500円(450円) 中高生400円(350円) 小学生300円(250円)小学生以下無料 ()内は団体料金(20名以上) 障害者割引・JAF割引等あり
- 施設URL(外部リンク)/http://k-aynu-mh.jp/
川村カ子トアイヌ記念館は,開設以来100年以上の歴史を持つ,アイヌ民族文化の私設資料館です。現在は,故カ子トアイヌの長男兼一が川村家九代目を継続し,三代目館長としてさらに資料の収集充実を計り,学術的にも格調高いアイヌ文化の伝承のため努力しております。館内では,生活道具や衣装などの豊富な資料のほか,伝統行事用の器具や木彫りの彫刻,故カ子トアイヌが測量技師時代に使用した測量道具や当時の鉄道に関する備品を展示しており,見学することができます。また,アイヌの伝統楽器「ムックル」の演奏やアイヌの伝統料理作り,アイヌの衣装を着用して行う古式舞踊などを体験できるプログラムを各種用意しております(別料金,要予約)。記念品の販売もしており, アイヌ文様をデザインしたECOバッグやコースターなどのオリジナルグッズを揃えております。 敷地内にはアイヌ式住居「チセ」があり,アイヌの生活を体感することができます。クマザサを豊富に用いた道内でも珍しい「チセ」です。記念館の外観は,アイヌの彫刻家故・砂沢ビッキによるものです。様々な見所がある施設となっております。ぜひご来館ください。