松本 十郎

松本 十郎

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根室の町の基礎を築いた松本 十郎(まつもと じゅうろう)

生没年:1839年~1916年 / 山形県鶴岡市

1869(明治2)年に開拓判官として移民を率い根室に赴任。自費で病院を建て、一室を教育所とし、納沙布岬と弁天島に灯竿を設置するなど、町づくりに私財を投じました。根室-西別(別海町)間に新道を開く際に入札を行うなど、行政面でも活躍。1873(明治6)年に開拓使札幌本庁に移り、多額の負債を償却するなど辣腕を振いますが、樺太アイヌの強制移住問題でアイヌ民族の側に立ち、黒田清隆と対立し、辞職。鶴岡へ帰郷し、晴耕雨読の日々を送りました。

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根室市歴史と自然の資料館

建物はレンガ造りで1942(昭和17)年に大湊海軍通信隊根室分遣所として建設されたものです。オホーツク文化をはじめとする市内遺跡から出土した考古資料、ロシア初の遣日使節であるラクスマンの根室来航に関する資料、樺太に設置されていた国境標石などの歴史資料のほか、シマフクロウ、ラッコのはく製など、この地域を特徴づける自然資料も展示しています。

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