北海道データブック2017_工業・企業立地

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北海道の産業 - 工業・企業立地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食品工業は2兆円産業

 北海道の工業(経済産業省「工業統計表」2014年確報)は、事業所数5,464事業所、従業者数16万4,716人、出荷額6兆6,728億円で、出荷額は全国18位、2.2%のシェアとなっています。出荷額の構成を業種別に見ると食品工業(食料品と飲料・たばこ・飼料の合計)が2兆2,098億円(全体の33.1%)と最も多く、これを含む地方資源型工業が38.6%となっているのに対し、わが国経済をリードしている輸送用機械等の金属加工型工業は
15.1%と全国の割合(48.2%)に比べ、きわめて低い水準となっています。地域的には、札幌や苫小牧、室蘭、千歳などの道央圏に集積しており、全道の出荷額の68.3%を占めています。
 本道工業の発展力を高めるには、独創的な技術開発の促進や付加価値の高い製品開発などによる地域産業の活性化、幅広い産業・機能の立地促進、産業拠点の形成などを図る必要があります。
 道では、「北海道産業振興条例」に基づき、中小企業の製品開発や市場開拓などへの支援を行っているほか、創業や中小企業の新事業への取組を支援するため、研究開発から事業化へ至る各段階における支援を行う総合支援体制(地域プラットフォーム)を整備し、新しい産業の創出・育成や多彩な産業の技術開発の促進に努めています。
 また、自動車関連産業への参入に向けて、専門家派遣による地場産業のQCD対応力強化の取組や、道内企業が有する高い技術力を中京圏でPRする展示商談会を開催するとともに、本道が強みを持つ食関連産業における機械化ニーズに応えるため、「北のものづくりネットワーク」を活用した業界間連携による食関連機械の製品開発や、健康長寿関連分野へのものづくり産業の参入促進に向けた取組などを進めているほか、道内の各地域では産業支援機関が中心となり、産学官金連携のもと、それぞれの地域に蓄積されてきた技術・人材等の産業資源を活用して、新技術や新製品の開発、新事業の創出などを促進しています。
 さらに、北海道大学の北キャンパス周辺エリアでは、多くの試験研究機関や支援機関の整備が進んでおり、基礎研究から事業化までを一貫して行う、全国でも有数の研究開発機能が集積しています。
 

企業立地の動向
 道では、企業立地を推進するため「北海道産業振興条例」に基づき、工場等を新設・増設する場合に助成等の支援を行うなど、積極的な企業誘致に努めています。2016年の道内への企業立地件数(道調べ)は106件となっており、平成21年度の44件を底に自動車産業の集積拡大に加え、人材確保に着目した、産業支援サービス業や、良質で豊富な食資源に着目した立地などにより回復傾向にあります。
 企業のリスク分散の動きを捉え、食資源や、エネルギー資源など本道の立地優位性を活かした誘致活動に取り組んでいます。
 
製造品出荷額等の内訳(2014年確報)
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資料:経済産業省「工業統計表」

 

 

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