知事定例記者会見(平成16年1月15日)

知事定例記者会見

・日時/平成16年1月15日(木) 17:00~17:25
・場所/記者会見室
・記者数/38名(その他テレビカメラ7台、スチールカメラ6台)

会見項目

  

知事からの話題

1 知事の入院加療について

記者からの質問

1   知事の入院加療について

知事からの話題

 

知事の入院加療について

  今日は急に、明日の記者会見を1日ずらしまして誠に申し訳ございません。
  私は、13日の午後から東京に行って参りまして、歌会始めの陪聴者ということと、また内閣府に参りましていろんな打ち合わせと、それから東京の東武デパートでのトップセールス、そしてPCBの室蘭市における受け入れにつきまして、15の道外の県、当該地域内に処理施設を整備できなくて、是非、北海道に処理してほしいという県の代表3県の知事、新潟県、富山県、宮城県の知事さんお三方とお会いして要請を受けるなどの仕事をやって参りました。
  いま戻りまして私からのご報告は私自身のことについてであります。実は私、昨年末に人間ドックに入りまして、相当忙しいこともあったんですが、時間ができたところで受けました。その際に早期の胃ガンではないかという疑義があると医師に言われまして、その後12月も結構忙しかったんで、合間合間で受けていて、最終的には13日、今週の火曜日、東京に行く直前だったんですが、医師からやはり早期の胃ガンなのでとにかく早く入院をして手術をして、加療すべしというお話がありました。でも私自身は自覚症状もないですし、ただまあ元気なうちに治すことが、私がまさに道民の方々から選ばれて知事になって仕事をしている、その立場の人間としては、治して職務に復帰するということが私自身の責務であると思いまして、とにかく早期に入院をしようということを決断したのが、この13日でございます。私自身はいまも自分では元気なつもりですが、これまでも大きな病気をしたことはございませんで、入院をするのは、ということで思い出していたんですが、次男の出産ですから18年前になりますか、それ以来ということになります。もちろん生身の人間ですから、正直ショックはありましたが、幸いなことに人間ドックでチェックできたということが、私自身のラッキーだったことだと位置づけまして、思い切って早期に入院、手術、治療しようと自分自身で決定をし、また副知事などともご相談をして、いま皆様方に発表をしているところであります。いろいろと皆様方にご迷惑をおかけしますが、体力の回復に努め、早期に公務に復帰してまいりたいと考えています。その間、最終的にはどのくらいの期間になるのかというのは、これから検査を、いままで検査する時間も無くきてまして、検査をしてからということになります。本当に一般論として言えばということで聞いておりますのは、数週間、あるいは1ヶ月くらいと聞いているところではありますが、今後の状況によるかなと思っております。
  その意味では1月末に「まちかど対話212」、西胆振へ参りまして、その地域の皆様方とお会いして、お話しすることを楽しみにしておりましたが、残念ながら行けません。誠に申し訳なく思っております。できる限り早い時期にこの代わりの時間を見つけて参りたいと思っております。
  先ほど臨時の幹部会を開催しまして、私が入院している間にも道政が停滞することがないよう、3副知事を中心に着実に前進させるよう申し上げたところです。それから私が知事公約でやっております記者会見ですが、私がここに座ることができない間は、山口副知事に同席して頂いてますが、山口副知事を含めて、3人の副知事が交代でやっていただきたいとお願いしたところです。
  それから私の病状についてですが、これは私から説明するのは難しいので、秘書課あるいは知事室長から定期的にご報告申し上げるようにいたしたいと考えています。なお病院名、あるいは入院日時については、他の患者さんあるいは病院へご迷惑をおかけすることになると思いますので、公表は差し控えさせていただきます。病状については確実に皆様方にお知らせいたしたいと思いますので、そのことでご了解を頂ければと思います。
  重要な案件については、入院中でも報告を受けるということで、業務に支障がないようにしたいと考えておりますが、一時的にも公務を離れることとなります。道民の方々にはあらためて心からお詫びを申し上げたいと思います。
  私からは以上でございます。

記者からの質問

(日本経済新聞)
   年度末で一定議会も控えておりまして、知事にとりまして最初の当初予算編成ですが、人事もあるし、人事と予算という2つの重要課題を前に公務から離れられると、その率直な気持ちをお聞かせください。 

(知事)
  もちろん残念です。残念ですが、人間ドックで発見されたという、私自身の体調が良い段階でできる限り早く直すことが私の責務だと思いますので、そのように対処したいと思います。そして今おっしゃられた予算、人事、いずれも停滞は許されませんので、副知事あるいは担当部局の方々と議論をしながら、停滞しないように対処してまいりたいと考えています。
  ただ人事の方はオープンにやるものではないので、山口副知事と相対でやることなので、これはきっちり私の意向を反映するのはもうあらかた話はしています。できると思うんですが、予算の方はこれはやはり書類を見ながらとかいろんな作業はベースのところは3副知事でまずはやっていただいて、最終的には私にご相談をいただくということでやっていきたいと思っております。

(時事通信)
  入院中、幹部の方々と必要最低限の連絡を取るという出るような仕組みになりそうですか。

(知事)
  もちろん。

(時事通信)
  一定道議会なんですが、今のところ目途としては全く出られないような予定ですか。

(知事)
  先ほど申しましたとおり、本当一般論で言えば、数週間から1ヶ月ということですので、私としてはもちろん、議会までにというのが心に思っているところです。生身の人間ですので、状況を見ながら判断をしていきたいと考えています。

(朝日新聞)
  入院されている期間は知事の職務代理者が置かれる形になるのでしょうか。
  
(知事)
  今のところは必要ないと思っています。と申しますのは、医師と今までまだ十分に話すところまでいっておりませんが、先ほどご質問もありましたが、職員との意志の疎通に不便を欠くということはありません。重要な案件については随時ご報告、あるいは私の判断をするということが可能な環境の中での入院加療ですので、今のところ職務代理者を置くということは考えておりません。ただ、先ほどの繰り返しですが、生身の人間でもありますし、また、例えば大災害が起こるとか、それは知事自身が、去年私が経験したような形で現地に赴かざるを得ないようないろんなケースがあり得ますので、その状況については今後また必要に応じ、弾力的に検討はすることはあり得ると思います。

(朝日新聞)
  入院なんですが、予算にある程度目途がついてから入院されるという形ではなくて、もう近々すぐ入院されるというお考えですか。

(知事)
  はい、これはとにかく早く治そうというのが私の今の思いです。またこれが医師の薦めでもあります。ですからそのことを今は考えています。

(朝日新聞)
  今週中にもというお考えでいらっしゃいますか。 

(知事)
 今日が木曜日ですが、今日こうやって皆様方に話をするということは前から決めておりました。それが終わり次第、病院サイドと上手く調整ができ次第、入院をします。 

(朝日新聞)
  実際の公務は今週というか、今日までというような形ですか。

(知事)
  こういう形(公務)は今日までです。 申し訳ありません。

(北海道新聞)
  入院は今日なさるんですか。

(知事)
  いいえ、まだ決めていません。

(uhb)
  昨年末に人間ドックに入ったというお話ですけど、日程的なものを、何月何日とか流れを教えてください。

(知事)
  申し訳ありません。病院の名前は先程申し上げた理由により申し上げません。昨年の11月29日土曜日に、時間ができて知床に行った次の週に、人間ドックの受診をしました。どうも(胃に)影がありそうだよと、バリウムを飲むと、もう少し検査をした方がよいと言われて、精密検査を12月29日にしました。その取り敢えずの結果というのが今年の1月7日に受けましたが、ちょっとこういう事柄の性格上、再度やろうということになりまして、それを10日にしまして、13日に早期の胃ガンであると結果説明を受けまして、さっき申し上げたような私の結論を出したところです。

(uhb)
  ショックだったというお気持ちは非常に良く分かるんですが。

(知事)
  ショックでした。

(uhb)
  道政1年目ということで、いろいろお気持ちがあると思うんですが、お気持ちをまとめて・・・。

(知事)
  去年のちょうど今頃かな、出馬することを決めまして、寒い時期の知事選を知事になる頃に春が来るということで戦いまして、道民の方々のご支持をいただいて4月13日に知事就任が決定して、4月23日に道庁に初登庁させていただいて、それから9ヶ月経ったわけです。1年目、め一杯仕事をやろうと色んなことを手掛けさせていただきました。
もう2年目に今お話がございました予算のこともございます。また国との関係でも道州制に向けて昨日も、(内閣府の次官と)打ち合わせをしてまいりましたけども、道州制元年ということでこの4月から本格的にやろうということで道庁内のチームも立ち上げ、また専任の組織を作ろうということで前倒しにやっています。そういったことをいろいろ私が先頭に立ってやらなければならないことが山ほどあるという中で、とても残念です。
  しかし、そういった思いの中で、今、とにかく早く治療して早く復旧すること自身が道民の方々に対して、選ばれた私の責務であると考えまして、今はそのことをまずは考えたいと思っています。

(毎日新聞)
  現在のところは自覚症状は全然ないんですか。

(知事)
  顔色どうですか。(自覚症状は)ないんです。ただやっぱり、疑義があるとお話があってからちょっとお酒は控えめにしました。全く飲んでいないかと言われるとちょっと飲んだりもしてはおりますが。

(毎日新聞)
  道議会の先生方からも相当心配の声があがっておりまして、何年分もの仕事を1年に集中してやられたから、あるいは災害の対応があったりしてストレスが健康に悪影響をおよぼしたのではないかということを心配されている先生方も多いんですが、ご自分のこれまでの知事の職務の大変さ、激務が原因なのかな、と思いですか。

(知事)
  いえ、私自身、実は人間ドックに入ったのが4年ぶりぐらいなんです。ですからやっぱり定期的な検診の重要性というものを今回認識しました。もちろん去年1年間一生懸命、目一杯仕事をやらせていただいたという自負はあります。そのことで皆さんが胃ガンになるわけではないと思いますし、そこはやはり原因については何とも言えません。とにかく今与えられた私の状況をふまえて、早く治して、早く復帰をして、こうやってまたニコニコと笑って、皆さん方の前で鋭い質問なんかも是非していただいて、そうやって議論させていただきながら道政の仕事に戻れることを今、とにかく願っています。

(毎日新聞)
  病院は都内か道内かだけでも。

(知事)
  言わないということで。

(時事通信)
  3点ほどお聞きしたいんですが、知事の決裁ですとか、規定にはたぶん不在の時には山口副知事が決裁されるとなっていますが、基本的にはそういうことはないという認識でいいのでしょうか。事務的なことがどうなるのかというのが1点。
  道州制元年ということで年頭の時にも、国と勝負だということをかなりはっきりおっしゃっていましたが、こういった事態になるかもしれないということを年頭においてはっぱをかけられたのかなという気もするんですが、そこら辺の点と、道州制に限らず不在になった時に職員の方にどうやっていってほしいかということと、あるいは道民の方に一言、二言いただければと思います。

(知事)
  決裁のこと副知事教えてください。

(山口副知事)
  決裁については、普段でも私が、代決権を持っていますので、その範囲で、もちろん重要なことは相談して知事の判断をいただいて決裁をしますが、特にそれで支障があるということはありません。

(知事)
  それから道州制についてですが、国と勝負という言葉を使わせていただきました。はっぱをかけた。ただ私自身も、そんなに遅からず復帰はいたしますので、私自身先頭に立って国と勝負というか、勝負といっても別にケンカをふっかけてケンカをするつもりもありませんので、いろいろ協議をしながら、私どもの主張をしっかりと主張しながら進めていくべきことを進めていくと、その思いは全く変わっておりませんが、これはきっちりやります。
  それから、不在の時の職員、道民に対するメッセージということですが、先ほど幹部職員の方々にお話をいたしましたので、幹部職員の方々からまた各部局ごとの職員の方々にお話があるでしょうし、また今こうやって記者会見をやっているのを、若干手に時間のある方々の多くが見ていただいていると思っておりますので、その意味ではメッセージをこの場で伝えさせていただくとすれば、私自身、こんなことで残念ながら入院せぜるを得ない状況になったわけですが、常に秘書課を通じて連絡をとれるような形にし、仕事に支障がない形で考えております。そして、副知事を中心に私が出勤できない間はやってもらうことにしておりますので、是非それぞれの現場で仕事を一生懸命頑張っていただいて、そのことを私から職員の方々に心からお願いをしたいと思います。
  道民の方々へは先ほどの繰り返しになりますが、道政上の難題、課題が山積みしている中で、しばらくでも職務から離れなければならないような事態になったこと、改めて心からお詫びを申し上げたいと思います。ただ、私はとにかく早くこの自分の体を元に戻して、今まで同様に道民の方々と十分な議論をしながら、仕事を進めていきたいとこのように思っております。戻ってくること自身が私の道民の方々に対する責務だと思っておりますので、どうかご理解をいただきたいと思います。以上です。
  どうも皆様方ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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