定例記者会見(平成17年3月3日)

知事定例記者会見

・日時/平成17年3月3日(木) 17:12~17:25
・場所/議会知事室前
・記者数/21名(その他テレビカメラ等4台)

会見項目

 

知事からの話題

1 北洋銀行大連駐在員事務所の開設と道職員の派遣について

記者からの質問

1 適格性を欠く職員等の分限免職に関する取扱方針について
2 知床世界自然遺産について
3 堤コクド前会長逮捕による道内関連施設への影響について
4 知事の洋服の色について
5 市町村合併について
6 政務調査費について
7 北洋銀行大連駐在員事務所の開設と道職員の派遣について

知事からの話題

 

北洋銀行大連駐在員事務所の開設と道職員の派遣について

  私からは、北洋銀行の大連駐在員事務所の開設と、そこに対する道職員の派遣ということであります。北洋銀行さんは、3月中旬に遼寧省の大連市に駐在員事務所を開設するそうであります。私ども北海道も、遼寧省を含めて、中国の東北地域と経済交流をしておりますので、ここに北洋銀行が事務所をおかれるという中で、この4月に、道から北洋銀行に人事交流で派遣をしている職員の交代の時期でありますので、この北洋銀行の事務所に道職員を派遣して、中国のこの地域における、事実上の、北海道のいろんな交流に向けた、さらなる拠点という形で考えたいと思っております。

記者からの質問

(uhb)
  去年の11月に制定された分限のガイドライン(「適格性を欠く職員等の分限免職に関する取扱方針」)についてなんですが、厳しい財政状況下では、道民のために働かないですとか、不適格とか、怠慢な職員については、分限について厳格な対応をしていかなくてはならないと思うんですが、その辺りの知事のお考えをお聞かせ下さい。

(知事)
  昨年、ご質問のようなものを出させていただきました。それに沿って、1年くらい状況を見た上でということですので、今、直ちにということではございませんが、ご指摘のように、道財政が極めて厳しい中で、道庁というのは道民のための組織であるという当たり前のことを再認識しなくてはいけない。そして昨年の11月に発したガイドラインの中に示されているような、職務遂行についての能力なり、意志に欠けるような、いろんな要件はあの中で書いてあるとおりなんですが、そういった職員についてはやはり厳しい態度で臨んでいかなくてならない。このように思っておりますので、この規定に基づいて、もちろん意欲のある職員は別ですが、問題のある職員については、厳しく臨んでまいりたいと考えております。

(共同通信)
  知床なんですが、専門家の間で厳しい条件をつきつけられたというイメージが多いようですが、地元の漁師の方もやはり規制に対する懸念というもの、まだ、払拭されていないと思うんですが、知事ご自身が、直接、地元の方に入られて対応されたり、そういったあたりお考えありますでしょうか。

(知事)
  私自身が、地元の羅臼なり、斜里に入ることは、今のところ考えていません。ただ、私はやはり、この問題は環境省と、もちろん連携をとりながらやるんですが、道庁がむしろ中心になって、町役場さんなどとも連携して取り組んでいく必要があると思います。まちづくりとして、知床の世界自然遺産登録を目指していく中で、漁組の方々のご意見との調整をどのように図っていくか、これはまさに、地域地域の基本的なスタンスが重要ですので、その意味では、道庁が、むしろ環境省よりも中心になるような形で、このことを調整しなければならないと思っております。かつ、それは縦割りではなくて、環境生活部が主管ではありますが、水産林務部も一緒になって取り組むように言っておりますので、いろんな調整を踏まえて、3月末までにどういう回答を出させていただくことができるのか、そこにかかってくるのではないかと思っております。
  
(HBC)
  ニュースでも大きく取り扱っている堤(コクド)前会長が逮捕されたということで、北海道も観光ですとか、ウィンタースポーツですとか、影響が出てくるのではないかと。イメージも含めて影響があるのではないか、という懸念があるんですが、知事はどういうふうにこれを受け止めていますか。

(知事)
  前にコクドのいろんな事業のリストラというんでしょうか、それとの関係で、ご質問もいただいたことがありますが、今回のトップ、前トップといいますか、事実上の最高責任者の方が逮捕されたということは、やはり大きなことです。道内には、先日も申しましたが、富良野、道南の大沼、ニセコが3大地域だと思いますが、それ以外にも、プリンスの関連の施設等々がたくさんあります。ですから、一義的には、ちょっと想像するに、まず、観光客が場合によっては、減るということがあり得るかなと思います。それ以上に、今回のことに伴って、道内におけるプリンス系の施設の整理、合理化に向けて、どういう影響が及んでくるのかということについても、大きな関心を持っております。もちろん、私も報道以上の情報はありませんので、これからいろんな情報収集を進めた上で、いろんな動きが企業の意思決定として出てまいりましたら、それに対応する形で、地元の市町村とも連携しながら、道として、できることはやっていかなければならないと思っております。とても残念ですが、違法なことをなされたということであるとすれば、残念ながら、致し方ないことだと思っております。

(朝日新聞)
  昨日のスーツは喪服のような黒だったんですが、今日は一転して春のようなピンクで、昨日の服は道の危機的財政を反映して喪に服する意味があって、今回は回復する道財政を望んで明るい色になさったんですか。

(知事)
  昨日は黒ではなくて紺だったんですよ。結構華やかな紺だったと思うんですが、黒に見えましたか。昨日の服装についてはあまり意味はなかったんですが、今日は3月3日のひな祭りでありますので、それで私はこの服を着て参りました。それで、ご質問される花岡議員もたぶん同世代だから同じような気持ちで、同じような色の服を着てこられたのかなと思っていますが、もちろん論戦は厳しいですけどね。それはそれとして、今、おっしゃるとおり、この色が北海道のこれからの将来の明るさに結びつくようなものになることを期待いたします。

(朝日新聞)
  昨日の服の色は意味がなかったんですか。

(知事)
  すいません。

(HBC)
  (議会答弁の中で)市町村合併で、勧告を含めて積極的にというお話だったんですが、これまでは、あまり積極的にという言葉を使ってなかったんですが、勧告に関してはですね、何か姿勢が変わったということですか。

(知事)
  答弁で各会派に何回も言ったので覚えちゃうくらいなんですが、基本的な考え方は変わっておりません。合併協議の勧告というのは、今までも一般的な地方自治法で、できたわけですね。これから新法になって、その中で、改めて位置づけられたというのを、その役割を我々としても確かに積極的という言葉を使いましたので、何か変わったんじゃないかと思われるかと思いますが、基本的な考え方は何も変わっておりません。今までも(合併協議会に)職員派遣をやりながら、合併のお節介と言われるくらいの仲人役をどんどんやってくれというのは、各支庁長に私から指示をしておりましたが、今回、新しい合併新法という枠組みの中で、新たな役割というものも既存のものの中にもあったわけですが、新法の中でも位置づけられたわけですので、そういった意味で、その役割を積極的に果たしていこうということであります。どういう場合に勧告するかということについては、地域の実情を見ながらとか、地域の実情を踏まえてという表現も、どちらかの答弁に使ったような気がいたしますが、その意味するところは、私のところにも市町村長の方がよく来られるんですが、「ちょっと知事、合併で肩を押してくださいよ」と言われる方が時々おられます。どことは言いませんけれども。多分それに凝縮されていると思うんですが、いろいろ地元で意向は盛り上がっているけれど、いま一歩、何か契機となる部分がないという地域に対して、道知事が、その地域で協議会を開いて、合併協議したらどうかということを勧告することによって、動きが加速するのであれば、それは私どもとしても望むところであります。そういった場合に発動するというような意味で、地域の実情に応じて勧告権を発動するという表現をさせていただいたところです。それから、法律上書いてあるとおり、この勧告権の発動の前に、地元市町村の意向を聞く、そのようなことが書いてありますので、決して地元がみんな嫌がっているのに、道が強制的に合併以前の問題としての話し合いの場についても、勧告をする、やれと強制するということは、さらさらありませんということは申し上げたいと思います。

(NHK)
  政務調査費の関係です。札幌市でこの前、領収書の添付ということがありました。道議会でも、共産党が同様のことを道議会でするべきだと提案されましたけれども、知事としては、どのようにお考えになっていますか。

(知事)
  難しい質問ですね。
  一般的には、道財政が厳しい中で、節約できる部分はすべて例外なくという思いはありますが、ただやはり道議会における、昨日、今日と代表質問がありましたが、そのような活発な論議を戦わせていただく場を担保する、確保するために必要な経費である政務調査費について、あまりこちらから軽々に何を申し上げる立場にありません。各会派の中でもいろいろなご意見が出ているやに伺っておりますので、これから道議会でご指摘の、いろいろな動きが出てくることもあり得るかと思っております。

(NHK)
  領収書の添付ですとか、知事として、こうした方が良いというお考えはありませんか。

(知事)
  こちらから申し上げる立場ではないということです。

(北海道新聞)
  知事は、堤コクド前会長とは面識がありますか。

(知事)
  ないですね。

(北海道新聞)
  あと一点ですが、中国の事務所ですが、上海はたしか北海道銀行、今回、なぜ北洋銀行になったのでしょうか。バランスか何かをお考えになったのでしょうか。

(知事)
  最初からこちらの話が先行していました。
  もともと北洋銀行さんに、平成13年度から人事交流で、これは海外ではなくて、道内で交流してまして、北洋銀行さんとは、もともと以前から大連に(事務所を)出すと聞いておりましたので、そこに道からも、という話を前からしておりましたので、それが今、現実のものになったので、皆様方に報告できることとなったという、それだけであります。バランスとかそこまで考えていません。

 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなど整理し、作成しています。

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