知事定例記者会見
・日時/平成20年5月23日(金)13:16~13:35
・場所/記者会見室
・記者数/25名(テレビカメラ2台)
会見項目
知事からの話題
1 「水産系動物性残さの有効利用試験実施に関する要綱」の制定について
2 「道産食材でサミットをお迎えする集い」について
3 サミットにおける「ようこそ 北海道パス」について
記者からの質問
1 プルサーマル計画について
2 旧ふるさと銀河線の枕木問題について
3 サミットの集いについて
知事からの話題
「水産系動物性残さの有効利用試験実施に関する要綱」の制定について
それでは私からは3点お話しをいたします。
一つ目は「水産系動物性残さの有効利用試験実施に関する要綱」の制定ということについてであります。イカの内臓の循環利用試験につきましては、平成18年から檜山管内で実施されてきたわけでありますけれども、このたび、この試験制度のあり方について乙部町長を初めとする地元の檜山の関係の方々からいろんなご意見をちょうだいしまして、平成4年に制定をしました道の通知を廃止し、改めて届け出制をはじめとする手続きの簡素化などを内容とした新しい要綱というものを5月19日付けで制定をしたことのご報告でございます。
この新しい要綱の制定に関連してでありますけれども、本来であれば平成17年にイカの内臓物の循環利用試験に関連して、環境省としての正式な解釈というものが構造改革特区の申請に伴う形で出たわけでありまして、本来であればその解釈が出た時点でその趣旨に沿って速やかにそれまでの通知を廃止し、要綱を定め、手続きの簡素化を行うべきであったわけでありまして、こうした措置を講じないまま今日に至ったことについて、先般私のところにいらっしゃった乙部町の漁協の関係の方々にも私から直接お詫びを申し上げましたけれども、改めて関係の皆様方に深くお詫びを申し上げたいと思う次第であります。
乙部町では5月12日に改めてこの循環利用試験を再開されたわけでありますが、先般私のところに来られた漁協関係の方々にも申し上げたんですが、道といたしましてはこの試験が磯焼けに悩む日本海側の漁業関係の方々の振興対策にもつながるものであろうと思っておりますので、地元漁業者の皆様方の取り組みをこれからも積極的に支援をしてまいりたいと考えています。
「道産食材でサミットをお迎えする集い」について
[配付資料:「道産食材でサミットをお迎えする集い」について]
二つ目は「道産食材でサミットをお迎えする集い」についてのご案内であります。
これは1枚配付資料をお渡しをしておりますが、5月27日サッポロファクトリーの中にございます「ほくでん電化生活情報館マドレ」という場所をお借りする形で、サミットの関係の皆様方を道産食材でお迎えするということで、今までもいろいろな啓発活動をやってきたわけですけれども、今回改めて「道産食材でサミットをお迎えする集い」というものを開催させていただくことにしました。そのご報告であります。
全日本司厨士(しちゅうし)協会という団体があるわけですが、ここのご協力もいただきながら、札幌市内のホテルを中心に洞爺湖畔、登別温泉、さらにウィンザーホテルやルスツリゾートの総料理長さんなどもご出席をいただく予定であります。
前回の8年前の沖縄サミットでは、イベント色の強いそういったおもてなしを地元で多くやったわけでありますが、私はこのサミットを誘致するときから申し上げておりました「コンパクトサミット」ということでお祭り騒ぎはしないということでありますが、例えば今申し上げた北海道の食材を有効に活用するということ、あるいは花いっぱい、緑いっぱい、そういった環境にも配慮しながら、北海道のありのままの良さというものを多くのサミット関係の方々にご理解をいただく、発信をしていく、そういう北海道らしいおもてなしをしていこうということの一つの試みでございます。
アフターサミットということも盛んに私念頭に置きながらいろんなことをやっておりますが、食の世界ブランドに北海道の食材がつながっていくように、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
サミットにおける「ようこそ北海道パス」について
三つ目でありますが、サミットにおける「ようこそ北海道パス」についてでございます。
サミット道民会議ではサミットを機会に北海道を訪れられます外国報道機関の記者、すいません、今日お集まりの皆様方は対象にはならないのですが、外国報道機関に属する、これは外国人に限らず日本人の記者さんもそうなんですが、を対象に列車やバスで北海道を周遊して本道の魅力を理解をしていただこうということで、取材用無料パス「ようこそ北海道パス」というものを発行することにいたしました。このパスは北海道バス協会、それから加盟のバス事業者20社、JR北海道さんのご協力の下に実施するものであります。また外国報道機関へのPRについては外務省さん、それから北海道運輸局さんのご協力もいただくものであります。利用できる期間は7月2日から6日までの5日間、サミットの前です。それからサミット後の7月10日から14日までのいずれかの5日間ということでありまして、明日5月24日道民会議のポータルサイトに利用に関する情報や申込方法を掲載し、受付を開始することとしております。多くの記者の皆さんにご活用いただき、北海道の魅力が広く世界に発信されることを心から望んでおります。
記者からの質問
(北海道新聞)
今日これから始まるプルサーマルの有識者検討会議についてですが、知事も出席されてその時にも話をされるかもしれないのですが、それと重複したら申し訳ないのですが、知事としてどんな論議をして欲しいのかというご意見をまずいただきたいのと、いつくらいまでに結論を出したいとお考えか、3点目は、今年度末までに仮に同意を受けて、国に申請した場合、国から核燃料サイクル交付金というのがもらえるということになっていると思うんですが、論議が長引いて3月末までに間に合わなくても、それでもかまわないと考えているのか、できれば、間に合わせたいと考えているのか、この3点をお伺いしたいです。
(知事)
プルサーマル計画につきましては、北電さんからの申し入れがございまして、有識者の方々による科学的あるいは専門的な見地からの検討を行うということ、それから、地元における説明会を行うなど、地域、地元として、これは北海道を含めてでありますが、判断をしていくための様々な検討というのが、スタートいたしているところでございます。
そして、その一貫として有識者検討会議というものが、今日からスタートするということであります。ここの場では、泊発電所におけるプルサーマル計画というものの安全性等について、専門的な立場から科学的な立場から議論されるわけであります。私は原子力発電というものが、我々道民あるいは国民生活に対する安定的な電力の供給という旨の重要性、それから最近、大変に重要な世界的テーマとなっております、地球環境問題に対処するという意味における重要性など、その重要性の議論は論を待たないわけでありますが、一方で事柄の性格上、安全性があって初めて原子力発電が成り立つというのも、論を待たないわけでありまして、その意味では、プルサーマル計画の安全性に関して、北海道電力が講じる対策というものがどうかということを、エキスパートの方々にご参加いただいておりますので、しっかり議論をしていただきたいとこのように思っているところでございます。
その意味では、まず何といっても安全性確保ということが何よりも重要でありますので、いつまでに期限ということを今申し上げる段階には全くないと思っております。確かに来年の3月までに国へ申請をすれば、交付金というものの道が開かれているということも十分に理解をいたしておりますが、繰り返しになりますけれども、安全性についてご議論いただいて、我々が納得をするということが、何よりも重要でありますので、私はそのことを最優先に考えていくべきではないかと、このように思っております。
プルサーマルについては、先行して進めておられる他県がありますので、そういったところにおける議論等も十分に参考にさせていただきながら、北海道における議論を進めていきたいとこのように思っております。
(北海道新聞)
安全性をしっかり慎重に納得できるまで議論するためであれば、もし仮に3月末を超えてもそれは仕方がないということでしょうか。
(知事)
期限を付するということは、考えておりません。ただし、道だけの判断ではなくて、地元4町村との合同の判断でありますので、私自身としては期限を付すということは、今考えてはおりません。
(北海道新聞)
旧ふるさと銀河線の枕木問題についてですが、クレオソート油という有害性物質を含んでいたまま販売したということで、問題になったわけですけれども、今、道立衛生研究所でサンプル調査をしてまもなく結果が出るというお話なんですけれども、その結果おそらくクレオソート油が含まれているという結果が出るという見込みだと思うんですが、そうなった場合に指導権限がある道として、回収命令とか注意喚起とかいろいろ考えられると思うんですが、消費者というか買った方への対応を含めて、どんな指導を考えられるのかということと、その理由も含めてお話いただければと思います。
(知事)
銀河線の枕木のことについては、北見市さんからご相談を受けた際に、私ども道庁の網走支庁の回答が、細かくは申し上げませんが、十分な正確な回答をしなかったという意味で、大変に不適切だったと、誠に申し訳なく思っているところでございます。
実際これを買って、ガーデニング等に活用しておられる市民の方々が多いというふうに報告を聞いておりますが、今、詳細な検査をやっているところでありますので、その結果が出てから、どういう対応をするのか北見市さんとも改めて相談をしながら、適切な対応をとるということで、今現在の方針を出している段階ではございません。
いずれにいたしましても、市からのお問い合わせに対して我々支庁の担当が、実は法律所管部局と十分に相談もせずに対応したというふうに報告も受けておりますので、道庁内部の関係部局の連携のあり方も含めて、大変に市民の皆様方にご迷惑をおかけしたということは、私は申し訳なく思っているところであります。
(日本農業新聞)
サミットの集いの関係で細かいことですが3点ほど。道産食材の集いについて、ホテルのいわゆるシェフの人たちに道産食材をアピールして、ホテルで使ってもらうことで、ホテルの料理を通じて道産食材を更にPRして、ホテルの料理がおいしくなることで北海道の観光の魅力も高めることを狙っての取り組みという解釈で良いのかというのが一点と、この前に、首脳会談をやるウィンザーホテルの料理責任者と面談されるということで、ウィンザーホテルで使う料理は、最終的には政府外務省で決めると思うのですけれども、改めて知事のほうから道産食材を使ってはどうですか、という働きかけをすることなのかどうか、ということ。最後は試食会ということですけども、料理を含めて何アイテムくらいが出るのかという情報ありませんでしょうか。
(知事)
一つ目はそういう事であります。
二番目はウィンザーは主会場でありますので、首脳の方々への料理というのは国の主導の元、ウィンザーホテルにおいて判断してやっていくということでありますが、私ども道から、しっかりと道産食材の活用ということについてあらためて要請するのは当然だと思っております。
何種類かはわかりませんので、補完ありますか。
一つ目はそういうことでよろしいのですね。
(北海道洞爺湖サミット推進局参事)
1点目、2点目はおっしゃったとおりです。
3点目のメニューについては、現在調整をしておりますので、固まり次第お知らせしたいと思います。
(知事)
今回の会場はあまり広くないので。本当は市民の方々にも道民の方々にも味わっていただきたいのですが、それは事後かな、やっぱりやるにしても。でも、取材していただく方々には味わっていただけるのですか。見るだけですか。
(北海道洞爺湖サミット推進局参事)
それも含めて前向きに検討させていただきます。
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