知事定例記者会見記録(平成22年6月4日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年6月4 日(金) 10:30~10:55  
・場所/記者会見室
・記者数/28名(テレビカメラ1台)

会見項目

 

知事からの話題

1 日本APEC貿易担当大臣会合について
2 道産品輸出用シンボルマークについて
3 ソフトウェアの違法コピーについて

記者からの質問

1 新政権の発足について
2  鳩山首相のリーダーシップについて
3 道職員の再就職要綱について 
4 APEC貿易担当大臣会合における道産食材のPRについて
5 道産品輸出用シンボルマークについて

知事からの話題

 

日本APEC貿易担当大臣会合について

[資料:日本APEC貿易担当大臣会合の概要]
 私からは、3点お話をいたします。
 一つ目は、APECの貿易担当大臣会合についてです。先週の5月26日から事務レベルの会合が札幌市内で既にスタートをしておりますが、いよいよ明日から会合の総仕上げとなります「貿易担当大臣会合」が開催されます。
 昨日は、東京に行っておりましたが、25度以上で暑いというか相当気温が高い中でしたので、ちょっと動くと汗も出ましたが、そういう意味では、北海道のこのさわやかさというのは、世界各国いろいろな所から来られる参加者の皆様には、良い気候の中での会議になるのではないかなと思っているところです。
 各国大臣も、次々に札幌入りをしておられるところでございまして、本日の夜には、各国大臣そして政府関係者をお迎えして地元主催の歓迎レセプションを開催することにしております。
 ご案内のとおり、議長国である日本の岡田外務大臣と直嶋経済産業大臣は、今日のレセプションは出席は難しいというご連絡をそれぞれの省庁からいただいておりまして、残念ではありますが、各国からはお客様がいらっしゃいますので、私どもとして心からのおもてなしのレセプションを開催させていただこうと思っております。
 今のところでありますが、議長国でございますので、日本の両大臣とも、明日の大臣会合にはいらっしゃるご予定ということを現段階ではお伺いしているところですが、私ども地元といたしましては、5日には、各国大臣さん、それから市内の中学生と一緒にライラックの記念植樹を行い、それからお昼の時間を利用しまして、本道特産の長いもや札幌ラーメンなどの食の魅力をPRしようということも計画しているところです。札幌市の上田市長と共にしっかりとアピールしたいと思っております。
 また、APECの今回の主たるテーマでございます、「貿易・投資の自由化」ということ、これは前から申し上げておりますとおり、北海道にとっての基幹産業である、農業、水産業等にとっては、場合によっては厳しい内容もあり得るということで、この議論の中身自体も大変な関心を持って見守ってきており、私ども道の主張、道内の主張というものを関係諸方面にアピールをしてきたところですが、最終日に予定されております議長声明の内容についても順次情報を入手しながら注目をしていきたいと思っております。
 1枚、配付資料がございますが、雪だるまによる歓迎をいたします。これは去年の太平洋・島サミットでも実施したのですが、去年5月の下旬でしたが、トマムでは雪だるまが溶けて溶けて大変だったので、今回はカチンコチンに作った雪だるまを今冷凍保存しておりまして、しっかりしているというふうに担当の職員から聞いておりまして、期待をしております。

道産品輸出用シンボルマークについて

[資料:道産品輸出用シンボルマークについて]
 二つ目であります。私には「おにぎり」にしか見えないのですが、北海道おにぎりかなと思うのですけれど、これは北海道の道産品輸出用シンボルマークであります。
 海外における道産食品の認識力を高めまして、北海道ブランドを保護することを目標に
海外におけるシンボルマークを商標登録するということを前から申し上げていたところであります。先願主義でありますので、今まで情報を公開していなかったのですが、このたび、中国から受理通知が来て、中国、香港、台湾において受理されたということでオープンにさせていただきます。これから登録までの間、香港で通常半年くらい、台湾で1年くらい、中国では3年くらいかかるというので残念ではありますが、ただ先願主義ですので、受理されたということをもって、この商標はほぼ保護されるであろうと思っており、私どもとしては一安心でございます。
 このデザインは、札幌市立大学の皆様方のご協力を得て作らせていただいたところでございまして、北海道の形全体をこの回りでデフォルメし、白く柔らかな雪とクリーンな空気を表しているということだそうです。
 私ども、これから海外ではこのマークで北海道ブランドを守っていきたいと思っております。

ソフトウェアの違法コピーについて

[資料:ソフトウェアの違法コピー問題に係る対応等について、知事の給料の減額について]
 三つ目でありますが、ソフトウェアの違法コピーについてのその後のご報告でございます。昨年来、道民の皆様方からも大変厳しいご指摘をいただいておりました問題でございます。
 資料を配付させていただいてますが、ソフトウェアメーカーさんと対応について協議を進めてまいりました。今般、違法コピー問題の対応について一定程度の見通しが立ったことから、2定(第2回北海道議会定例会)に予算措置の提案をさせていただくと同時に、道として情報管理部局の課長級以上の職員に対しソフトウェアの全体的な管理監督責任を問うことを決定したところです。
 2定での予算措置でございますが、購入代金につきましては、関係職員がメーカーと粘り強く交渉をしてくれまして、定価の3割程度安い価格での予算計上ということで努力をさせていただいたところです。今後、予算を決定していただいた後に、当然のことですが、入札によってさらに取得価格の軽減を私どもとして図っていかなければならないと思っております。
 一方、処分のほうでございますが、後で担当の局長から詳しくご説明をさせていただきますが、まず、私自身、知事は道政の責任者でございますので、配付資料の2にございますとおり給料の減額という処分をさせていただき、この条例を2定の冒頭に提案させていただきたいと思ってます。
 また、情報管理部局を所管する高井副知事については「訓戒処分」、それから情報管理部局の課長級以上の職員9名については「厳重注意」としたところです。
 また、本庁の課長や総合振興局の課長など668名は、「情報セキュリティ管理者」などの職にある者であるにもかかわらず注意が足りなかったということで、「所属長注意」という処分にしたところです。合計700名近い職員の処分を行ったところでございまして、職員がこうした行為を行ってきたことが道政への信頼を損なう事態となったこと、このことを極めて重く受け止めていかなければならない、このような認識に立ち、今後再発防止策にしっかりと取り組んで、このような問題が再び発生することのないよう、万全を尽くしていかなければならないと考えています。私からは以上ご報告であります。

 

記者からの質問

(HBC)
 知事に、今日発足する新政権のことについてまずお伺いできればと思うんですが、この後ですね、おそらく菅直人さんが総理になられての政権が誕生するんじゃないんだろうかというふうに言われていますが、端的にお聞かせいただければと思うんですが、まず知事はですね、菅さんへの面識ですとか交流というのはこれまでございますでしょうかというのが一つと、もう一つは鳩山政権から菅政権に移行することによっての道政へのメリット・デメリットというのを教えていただけませんでしょうか。

(知事)
 菅副総理とはご挨拶をさせていただき、政策等の説明をさせていただいたことがございます。直近で言いますと、去年の暮れぐらい、暮れよりちょっと前だったか、21年度の補正予算を新政権になられてから組まれようとしておられる際に、これは道知事としてというよりも全国知事会の景気・雇用・地域活性化プロジェクトチームで意見の集約をして地方としてこの補正予算にどういったものを盛り込んで欲しいかということを大車輪でまとめたのですが、そういった中身のご説明を、座長の神奈川県の知事さんが、どうしても都合がつかないということで、私が菅さんのところにご説明にまいりました。疲れておられたふうではありましたけれども、大変真摯に説明を聞いていただいた記憶がございまして、その後私ども地方の意見が一定程度補正予算にも反映されたということもございまして、私自身大変お世話になったという意識を持っているところです。
 もう一つのご質問、鳩山政権から次の政権に移行した場合のメリット・デメリットということですが、まだそこまで精査しておりませんが、たぶん今回なられる新総理も、鳩山政権時代のさまざまな政策を継続的に取り組んでいかれると思っておりますので、その意味で安堵する部分もあるわけであります。北海道特有の課題ということであれば、例えば北方領土。北方領土問題は北海道特有というよりも、国全体の国益を賭けた国と国との話し合いですが、このことについてもとても鳩山総理はご熱心に取り組んでいただいておられまして、メドベージェフ大統領と何回もトップ同士が会うことによってこの問題は進んでいくんだという強い決意を語っておられたことがございます。そういったことについて、北海道選出の議員ではない方が総理になられる場合も、この鳩山総理時代の情熱、熱意というものをぜひ維持あるいは拡大をしていだきたい、そこが一つあります。
 それからアイヌ政策につきましては、まさに鳩山総理の地元、白老町、あるいは胆振・日高を含む地域に多くのアイヌの方々がおられるということも鳩山さんにとってとりわけ思い入れの強い政策分野だと思うのですね。鳩山政権になってからの第1回目のアイヌ政策推進会議の冒頭、これは官房長官主催の会議であるにもかかわらず、総理自ら出席されて冒頭にアイヌ語でご挨拶をされました。ここまで思い入れを持っていただいているのだなと本当にうれしく思ったわけでございますが、このことが北海道選出以外の方の政権になった場合にきっちり引き継がれていくことを私どもとしては発信をして、維持していかなければならない。国会決議なり何なり、政権としての枠組みの中での議論でございますので、そういったことを期待していきたいと思います。
 あとはこれは全国の話かとも思いますけども、経済雇用対策ということについて、指標的には持ち直しということが道内でも出てきておりますが、なかなか地方津々浦々、その実感が伴っていないという現状にあろうかと思っております。そういった中で国の財政再建と景気雇用対策の議論というのはなかなか相容れないところはあるのかもしれませんが、私どもとしてはやはり地域の、とりわけ雇用について、われわれ道自身も自助努力をいたしますが、道内の意見の集約をして、こういったことを新しい民主党の政権にも訴えていかなければならないと思います。それから、昨日、関係道県で合同要請をいたしました整備新幹線の新規着工問題についても、これは別に北海道だけとか言うつもりはありませんが、北海道、北陸そして西九州揃って何としても一歩進めてもらうということも新政権に期待をするところでございます。その他いろいろな課題がございますが、今気付いたことを申し上げます。


(毎日新聞)
 1点目なんですけれども、鳩山首相が辞任をされるということで、今おっしゃったように北方領土の問題、アイヌの問題、非常に力を入れてこられた面があったと同時に、首相の発言の「ぶれ」というのがかなり指摘されてもきたと思うのですけれども、知事も一人のリーダーとして、その首相のリーダーシップなり、リーダーとしての素質がどうであったかというふうに評価されているのかというのをまずお聞かせください。

(知事)
 いろいろな場で申し上げておりますが、鳩山由紀夫さんという政治家には、総理になられる前から道内でよくお会いを申し上げ、お話もさせていただくことがよくあった方でございます。地元の会合にも大変こまめにご出席されまして、室蘭でフェリーが撤退した直後にお会いしたときには、市長とともにフェリーの復活について、「知事、協力してください。」と頭を下げられたこともあります。そんなことを今思い出しましたけれども、大変誠実な、話をする相手の方を思いながら発言をされる、温かい紳士的な方であるというのが私の個人としての鳩山さんに対する印象でございます。そういったご性格というのが、マスコミ報道によれば、相手によって言うことが違うということに場合によってはなってしまうかもしれませんし、また、発言のぶれということにもつながっていったということかもしれませんが、その意味では、道選出国会議員として初めて総理になられた方として大変残念だとあらためて思う次第であります。リーダーシップがあるとかないとか、私はそんなことを人に言えるような立派なことをやっている自信はありません。常に自分自身の身に照らして、物事を考えなければならないと思っておりますので、鳩山さんについてはそういうことについてもあまり何だかんだ言えるような立場にはないと思っております。

(毎日新聞)
 もう1点なのですけれども、道庁を退職された方の再就職についての道の要綱についてお聞きをしたいのですけれども、道庁の指名登録に対しての再就職というのは2年間規制があるのですが、2年間の間は外郭団体などにいて、その後に指名登録業者に再就職をしているということが2000年以降61人いるという実態があるということと、あと年齢制限、給与制限などの部分で、特別な事情がある場合にはその制限を超えることも可能ということで、この10年間で延べ150人が制限を超えているという事例がありまして、知事としてこの要綱を見直すようなお考えがあるかどうかというこをお聞きしたいと思います。

(知事)
  指名登録業者などへの再就職について2年間の再就職の制限と。その後、いろいろ行っているというご指摘。それから、年齢制限も例外が多い、あるいは給与額についてもいろいろ問題があるということで、要綱を見直す必要があるかどうかというご質問ですが、私どもはやはり道庁職員の再就職ということについて、道民の皆様の疑念が起こらないように、ご批判、誤解を受けることがないように随時この要綱を見直しておりますし、その要綱の厳格な運用に務めてきたと思っているところです。
 昨年ですか、それまでの道議会でのご議論等も踏まえて、対象団体の明確化、それから団体における在職期間の制限強化、それから要綱で定める制限を超える者の公表など、この要綱のより一層の透明性の確保等について所要の見直しを行った経緯はありますが、今後とも道民の皆様からご批判等が起こらないような形で、最大限努力をしていかなければならないと思っております。


(日本農業新聞)
 2点ほど。1点目はAPECの関連ですけれども、今日の夕食に歓迎レセプションがありまして、また、明日の昼食は食の発信のイベントということで、こういった道産食材の発信につながる取組が、洞爺湖サミット、また昨年の太平洋・島サミットと継続して取り組まれてきていると思いますけれども、こうした取組についてあらためてその意義、成果についてどのようにお考えかという点が1点と、それともう1点は道産品の輸出用のシンボルマークについて、今回の中国、香港、台湾以外の他の国の出願の予定と、またこのシンボルマークを含めた輸出促進へ今後どのように取り組まれていくかということについてのお考え、意気込みといったものをお願いします。

(知事)
 一つ目のAPEC貿易担当大臣会合に関連して、北海道を訪れていただく諸外国の方々に対する食の発信についてのご質問ですが、今日の夜のレセプション、そして明日の昼の道産食材あるいは料理のアピール、これもメニューの内容等もご関心があれば情報を提供できると思いますので、後から聞いていただければと思いますが、しっかり発信したいと思います。
 しかしながら、レセプションはご招待した方々のみでありますし、明日の会議も厳戒態勢の中で行われ、不特定多数の方々に発信できませんので、その意味ではこれを機会に本道にいらっしゃるマスコミの方々を含めたいろいろな方々に幅広くいろいろな食材、いろいろな料理をアピールをしていく、道民を挙げての幅広い取組も重要と思っているところです。
 また、一昨年のG8サミットの時には、例えば首脳のディナーの食材とかメニューとかは、競争になってしまうとかいろいろな外務省のご配慮があって、事前に公表できなかった部分がありましたが、事後は公表してよいということで、どこのどういう食材を使ったか、どういう料理を出したかというPRを徹底的にさせていただいた経緯もございますので、今回もそういった形で事後的に北海道の食のアピールをしていくことも工夫をしていきたいと思っております。
 それからシンボルマークの中国、香港、台湾への申請に続いて他の地域についてはどうかということですが、結構費用もかかりますので、とりあえずはこれからしっかりと売り込もうと思っているこの3地域に絞って、まずは出願をさせていただきました。今後、その他の地域についても前向きに検討していきたいと思います。
 また、このシンボルマークの登録とあわせて、私どもとしては、例えば上海万博での売り込みも考えておりますし、台湾とは、昨年ご案内のとおり、領事館と同じ役割の事務所(台北駐日経済文化代表処・札幌分処)も札幌にできましたし、いろいろなルートを使って徹底的に売り込みをしていきたいと思っております。
 後先になりますが、上海万博に行くに際して、その前か後かは未定ですが日程が調整できれば、広州には高所得者の方々もたくさんおられますので、乗り入れ拡大などフライトのさらなる充実もやっていきたいと思っておりますし、そういうところも含めて道産食材のアピールをいろいろやっていきたいと思っております。
 


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