知事定例記者会見記録(平成22年6月8日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年6月8日(火) 19:05~19:15  
・場所/議会知事室前
・記者数/26名(テレビカメラ1台)

会見項目

 

知事からの話題

1 平成22年第2回定例会の開会にあたって
2 矢臼別演習場における米軍実弾射撃訓練について 

記者からの質問

1  菅新政権への期待などについて
2 新内閣の成立が参院選に与える影響について
3 政府への要望窓口について  

知事からの話題

 

平成22年第2回定例会の開会にあたって

 私からは2件です。少し開会が遅れたわけですが、本日、今年の第2回北海道議会定例会が開会いたしました。
 本格的な議論、質疑は金曜日からになりますけれども、今日スタートした菅新政権の下において、現在の景気問題の状況なども踏まえまして、経済雇用対策をどのように考えていくか、あるいは口蹄疫の本道への侵入というものをいかに防止していくか、そして交通行政に係る課題、HAC(北海道エアシステム)であるとか北海道新幹線であるとか、いろいろな分野の議論が今定例会でも展開されるのではないかと思っていまして、私どもとしては道議会の皆様方と真摯かつ活発な議論をしていきたいと思っております。

矢臼別演習場における米軍実弾射撃訓練について

 もう1点は、矢臼別演習場の関係でご報告ですが、昨日4回目の火災の発生を受けて、多田副知事を先頭に北海道防衛局に対し今後の申し入れをさせていただいたのですが、その後もご案内のとおり5回目の火災が今日あったわけでありまして、私どもとしては本当に何ということだと大変に遺憾に思っているところであり、今日は議会中で多田副知事に行ってもらう状況になかったのでありますが、今日の午後3時に、(局長から)申し入れをあらためてさせていただいたところです。
 今回の演習期間中を振り返りますと、5月29日土曜日、5月31日月曜日、6月5日土曜日、6月6日日曜日の4回の火災に続いて、今日6月8日5回目の火災ということで、私どもとしては冒頭申し上げましたが、大変遺憾に思っているところです。
 そして、事実上今日で演習は終わりということで理解をしておりますが、再発防止ということも含めて、しっかりとした改善策をあらためて検討していただかなければならないのではないかと今考えているところです。私からは以上です。

記者からの質問

(毎日新聞) 
 今日、菅内閣が発足しまして、内閣の顔ぶれを見て、期待と、特に今回、道内から荒井衆院議員が国家戦略担当ということで閣内入りをしまして、荒井さんへの期待ということもお願いします。

(知事)
 今日まさに、菅新内閣がスタートしたということであります。突然の鳩山前総理の辞任表明ということもあり、11閣僚ですか、続投された大臣が結構おられまして、外務・経産両大臣が、APEC貿易担当大臣会合にお越しいただいたことは、地元としても安心したわけでありますが、それ以外の大臣の方々は新任ということであります。新しい顔の方々も含めて、菅新総理は政策の継続性ということを言っておられるところですので、そのように理解をしているところでございます。ただ、先ほども道議会での議論というふうに申しましたけれども、これから来年度予算の編成に向けて重要なタイミングでありますし、また持ち直しと言われている道内の経済雇用状況ではありますが、やはり地域からは、未だに実感がないという切実な声が聞こえている中で、場合によっては道議会での議論等も踏まえて、私どもとしてあらためて補正のご要請を申し上げなければならないこともあるかと思っていますが、そういった中でこの菅新内閣に私も心から期待をしたいと思っております。
 若干気になるところと言えば、誰がどうというつもりはないのですが、財政規律を重んずる方々が結構枢要なポストに就かれたという印象を持っております。例のプライマリーバランス論、国と地方のバランス論、国と地方の財政はどっちが良いどっちが悪いと言う議論では、たぶんその先には平成22年度に交付税を若干増やしたのだからもう減らしても良いんじゃないかという議論につながっていくのかなと思うわけでありますけども、政府の方々は財務官僚からいろいろなインプットがあって、若干誤解をしておられる方々もおられると思うのですが、これは道に限らず都道府県どこもそうでありますけれども、私ども地方サイドとすれば、この交付税というのは、我々の固有の財源であって、他の歳出費目と同様に削減などということを政府に勝手に決められますと、例の小泉改革の時の三位一体改革、我々地方が大変に涙したあの時の再来ということもあり得るわけでありまして、そこはやはり知事会と連携をしながら、しっかりしたアピールをしなければならないと思ったところです。
 それから、道内選出の国会議員から唯一入閣された荒井聡代議士についてでございますけれども、元々農水省の官僚から政治の道に転身された方でございますが、道庁にもおられたことがございまして、本道の農業農村の問題、あるいは北方四島との交流なども含めて道内のさまざまな問題に大変精通しておられる方だと思っております。今は、民主党の道選出国会議員会会長の要職にあられて、入閣でこの議員会会長はどうなるのかということもありますが、最近で言いますと東京で新幹線の総決起大会をやりました時に、議員会会長としてご出席をいただき、「財政の問題はあるけれども新幹線はしっかり頑張ろう」というご発言もいただいたところでありまして、そういったことも含めて私どもとしては、荒井新大臣にも心から期待を申し上げたいと思っております。


(朝日新聞)
 菅政権発足で参院選に与える影響について、どのようにお考えですか。それから民主党の執行部が刷新されたわけなんですが、これまで小沢幹事長の下にですね、陳情の一元化というのが進められてきましたが、新たに執行部体制も入れ代わったということもあって、この一元化については見直しをして欲しいというような要望があるのかどうか。

(知事)
 まず参院選への影響ですが、私にはよくわからない部分もありますが、今は、各社の世論調査では期待が高まっているというようなことが出ているところです。そういったことを引き継いで来月に予定されている参議院選挙にどういうふうにプラスになるのかマイナスになるのか。一有権者として申し上げれば、一つのポイントは参議院の会期の延長というものをどのように考えていくのか、これは連立を組まれた国民新党さんと、いよいよ郵政法案を成立させるということで、そのために努力することになっているようでありますが、そのことを報道以上は存じませんが、参議院の民主党の方々は必ずしもよしとしておられないのですか、そのあたりがこれから一つのポイントになってくるのかと一有権者として思います。
 それから党の幹部の刷新というか交代によって、陳情要請の一元化の見直しということでありますが、確かに民主党さんの決められたルールということで、私どもも党の幹事長室にまずお願いして、そこからアポをとっていただいて、関係閣僚、政務三役にお話を申し上げる形になっていたのですが、やはり、あまりに多くの分野に問題や課題がある中で、我々としても少しどうかなと思うところも一部あったのは事実でありますので、幅広い課題を幅広く各省庁あるいは各国会議員の方々と議論をさせていただくという雰囲気というのが、結局は国を、そして北海道を良くしていくことにつながるのかなという思いを持っているところでありまして、まずは東京事務所でいろいろな情報収集をして、その上で私どもとしてこれまでの陳情要請の一元化について意見を言うかどうか、あらためて考えていきたいと思っております。
 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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