知事定例記者会見記録(平成22年8月11日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年8月11日(水) 14:00~14:08  
・場所/記者会見室
・記者数/30名(テレビカメラ1台)

会見項目

 

記者からの質問

1 中国南方航空「新千歳~瀋陽線」の再開について
2 北海道エアシステム(札幌市との協議)について
3  北海道エアシステム(拠点空港)について

記者からの質問

(NHK)
 知事に航空路線のことで二つお伺いしたいのですが、まず一つが、今日、新千歳と瀋陽を結ぶ路線が再開しました。これについての知事の受け止めと、今後、道が国際線の誘致活動を進める上でどういった方針で臨むかというのが一つお伺いしたいことでありまして、もう1点はHAC(北海道エアシステム)の関連ですが、おととい札幌市の委員会で、札幌市の担当者がトップ会談を持つことも視野に入れているという旨の発言をされていますが、知事としてこれに応じる考えがあるのかどうかを聞かせてください。

(知事)
 瀋陽~新千歳便の再開。この航空路線は平成10年に開設されましたが、平成19年の9月に搭乗率が芳しくないということで運休していたところ、このたび、今日8月11日から、恒久的にということではなくて期間を限ってではありますが、再開されたことは大変うれしく思っております。当初9月12日までの運行として計画されていたと報告を受けたのですが、観光需要も引き続き見込まれるという予測があるのでしょうか、10月30日まで運行期間が延長されたということでございまして、大変うれしく思っております。遼寧省を含め黒竜江省、吉林省といった東北三省と私ども北海道は、北方同士ということもありまして、古くからのお付き合いもございます。私も遼寧省の瀋陽市、大連市を訪問させていただいた経緯があるわけで、やはりこういった定期的な航空路線の再開ということは、瀋陽と札幌との、そして北海道との間における観光産業の振興、あるいは人の交流、物流の拡大に大変意味があると思いますので、大連便はずっと続いておりますけれども、瀋陽便についてもこれから末長く続くことを心から期待をしております。
 それからさらなる定期便の開設に向けての方針ということでございますが、8月下旬から上海万博に向けて中国に出張いたしますが、上海に入る前に広州のほうにまいりまして、中国南方航空の本社にお邪魔をして、航空路線の開設を強く要請をしてまいりたいと思っているところです。これまで、北京なり、こういう北のほうなり、上海なりがございまして、それも増便の方向も一部あるわけでありまして、加えて広州、南のほうに今回お邪魔するのは、もちろん私ども自身の判断でもございますが、先般、新千歳空港の国際線旅客ターミナルのオープンの際に前原国土交通大臣が来られて、公共事業のほうは厳しいご発言もあるのですが、観光振興ということには大変ご熱心でありまして、私も大臣から相当ハッパをかけられまして、「中国沿岸部の富裕層の多いところに向けて、もっともっと積極的に取り組んだらどうか。」というアドバイスもございまして、そんなことも踏まえて、今回、広州を訪問したいと考えているところです。
 それからHACの件でございますが、道と札幌市の交渉というか話し合いをいろいろなレベルで定期的に行うということで、基本的にはこちらの部長と札幌市の局長のレベルというのがベースになるわけでありますが、また非公式にそれを補完するような形でさまざまなレベルというものもあると思うわけでありまして、そういった中で今ご質問のございましたトップ同士の会談というものも、必要に応じてやっていかなければならないと思っております。

   
(北海道新聞)
 HACの関連でもう1問だけお願いしたいんですけれども、知事、これまでの発言の中では、拠点空港をどこにするかということについては、例えば丘珠に集約する場合はですね、札幌市の協力というのが前提だという発言がこれまでされてきたと思うんですけれども、こういう形で定期的な協議が道との間で始まって、これから決着に向けて動いていくんだと思うんですけれども、知事の今現在の考えとしてですね、丘珠に集約するということを考えた時に、札幌の協力というのは具体的にどういうことを得られればですね、丘珠に集約することが可能と考えていらっしゃるのか、その辺について言及できる範囲で結構なんですけれども、お聞かせいただきたいと思うんですが。

(知事)
 まずは、拠点をどちらかにするかというのはまだ決めておりません。それは両にらみでいろいろなポイントから検討を行っているところでありまして、そういった中で、丘珠を拠点とする場合には、丘珠空港は札幌市にありますので札幌市さんのご協力が不可欠であるということは、前から申し上げているところです。
 出資のことに加えまして、移転に伴う初期投資の面であるとか、あるいは、今空いているはずのA-net(エアーニッポンネットワーク)が使用していた丘珠空港のカウンター、これを全部使用するまでは必要ないと思いますので、どれくらいの賃料にして、どれくらいのスペースを使うかなど、細かいことを言えば多々あろうかと思います。ですから、その意味ではどのポイントがどうクリアされればということを、今申し上げる状況にはないと思いますが、包括的に申し上げれば、今、議論の一つの柱になっております出資のありよう、それから移転に伴う初期投資が大変大きくなることをどのように考えるか、それから空港のアクセスの問題も今直ちにということではないにしても、やはり方向性としてどういうことを考えられるのかなどについて、議論を深めて方向性を出していくということだと思っております。


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