知事定例記者会見記録(平成22年9月21日)

知事定例記者会見

・日時/平成22年9月29日(火) 16:31~16:46  
・場所/議会知事室前
・記者数/25名(テレビカメラ1台)

会見項目

 

知事からの話題

1 平成22年第3回定例会代表質問を終えて
2 平成22年国勢調査の協力依頼について

記者からの質問

1 日本と中国との関係について 
2 本道選出国会議員の要職就任について
3 片山氏の総務大臣就任について
4 道産米「ゆめぴりか」の品質基準について
5 日本と中国の関係について

 

知事からの話題

 

平成22年第3回定例会代表質問を終えて

 私からは2点でございます。
 今日、第3回北海道議会定例会代表質問が終わりました。おかげさまで予定どおり質問が終了したところですけれども、交通行政に関する諸問題であるとか、あるいは上川管内の豪雨被害への我々の対応の不手際等をはじめとする防災対策の問題、一次産業振興策、行財政改革など、さまざまな道政上の諸課題、重要課題について、真摯な議論を重ねてきたところであります。
 24日から一般質問が始まりますので、引き続き議員の皆様方と活発な議論を進めてまいりたいと思っております。

平成22年国勢調査の協力依頼について

[資料:平成22年国勢調査の実施について
 それから2点目は国勢調査であります。2010年、今年は国勢調査の年でございまして、10月1日を基準日として、国内に住んでいるすべての人を対象として、国勢調査が実施されます。
 国勢調査が国の最も基本的な統計調査として5年ごとに行われるのは、皆さんご承知のとおりでありまして、特に今回は10年ごとの大規模調査として実施されます。今回から、個人情報保護などへの対応といたしまして、すべての世帯で調査票を封入して提出するように改め、また、調査員に提出する従来の方法と市町村に郵送する新たな方法が選択できるようになったところです。
 9月23日から調査員が調査票を配付するために各世帯を訪問させていただきますので、道民の皆様方のご協力をお願いを申し上げます。
 なお、皆様方からの疑問点等に答えるため、国勢調査コールセンターが9月11日から10月31日まで設置されることとなっております。
 報道機関の皆様方におかれても、道民の皆様方に対する周知方よろしくお願いをいたします。私からは以上であります。

記者からの質問

(STV)
 2点ございまして、1点目が中国との関係が、尖閣諸島の問題で悪化しておりまして、知事も先日というか今月、上海に行かれてPRされたのですが、道内観光への影響ですとかいろいろ懸念要素があると思うのですが、その辺の受け止めと、あと菅内閣がスタートしましたけれども、新しい内閣スタートしましたけれども、民主党北海道代表の三井さんが国交副大臣に就任されましたけれども、その辺の期待などをちょっと、この2点お伺いできればと思います。

(知事)
 まず、最近起こりました中国との尖閣諸島をめぐるいろいろなやりとりの道内への影響でございますが、ちょうど私が上海から戻った少し後に、こういった事件が起こったところです。
 今のところ道内への観光なり、貿易なり、そういった面での直接的な影響は、さほどないというふうに報告を受けているところですが、これから長期化すれば、いろいろな面での影響というのは道内にも及んでくることはあり得るかと思っています。
 その意味では、今の情勢をしっかり見守りながら速やかな改善ということを期待すると申し上げたいと思います。
 それから、三井辨雄代議士が、国土交通副大臣にご就任という報道を見ております。また、松木けんこう代議士におかれては農林水産政務官、それから逢坂誠二代議士におかれては、これまで総理補佐官で地域主権の問題を担当しておられたのが、今度は総務省の総務政務官と、事実上は同じお仕事ということかと思うわけでありますが、加えて党の要職ということで国会対策委員長に鉢呂吉雄代議士がなられたということで、道内の国会議員の方が、これまでは荒井聡さんが戦略担当の大臣で入閣しておられたのですけれども、今回、新たに4名の方がそれぞれの立場での要職に就かれたということであります。
 それぞれ皆さんおめでとうございますということを申し上げると同時に、それぞれの立場で頑張っていただきたいと思うわけでありますが、特に今ご質問にもございました三井道連(民主党北海道総支部連合会)代表は、国交副大臣という要職に就かれることになりました。我々道庁は、やはり国交省とのお付き合いというのが一番深いわけでありまして、国際線ターミナルのオープンにこぎつけることもできましたし、また新幹線の問題であるとか、高速交通ネットワークをはじめとする開発予算の問題など、本当に幅広くいろいろな分野で国交省に要請をし、また、情報をいただきながら政策を展開していかなければならない部分が多いわけでありまして、私としては本当に心強く思う次第であります。
 議会日程はございますが、できる限り時間をみつけて、三井副大臣など道内選出の要職に就かれた方々中心に、あらためてご挨拶に行ければと思っているところです。


(時事通信)
 改造内閣で、総務大臣に鳥取県で改革派知事とも呼ばれました片山善博さんが就任されました。これについて感想や注文などをお願いします。

(知事)
 片山新大臣は私と知事会でも時期が重なっておりますので、ご一緒したこともありますが、まさに今ご質問でもおっしゃられたとおり鳥取県の改革派知事ということで全国に名を馳せた方でございます。
 そして自ら地域の立場から、地域主権というもの、地域の改革ということを進めてこられたお立場でありますし、またご自身、総務省にも、課長まで勤められたというふうにお伺いをしておりますので、今、菅内閣が一生懸命進めようとしておられる地域主権、これを推進するために、何が障害で、どこをどうすればどんどんと進むかということを誰よりもお分かりの大臣でいらっしゃるのではないかと思うわけでありまして、その意味ではその手腕に大いに期待するものであります。
 しかしながら、大臣になられる前でありますが、ややちょっとご発言が過激なところもおありになりまして、私どもの道議会についても大変厳しいご指摘があって、これは地方分権改革推進委員のお立場でちょっと過激なご発言があったのに対して、平成19年の9月に道議会議長、当時の釣部議長名で「申入書」を出したということに発展したこともあるわけでありまして、こういった経緯というのは片山新大臣の、何というか前向きな、突撃型のご性格によるものかなとも思うわけでありますが、そういった前向きのこの突破力、発信力というのは、ぜひ地域主権の推進という、そちらのほうに向けていただくことを心から期待をするものであります。
 それから、原口前大臣にも私は大変お世話になったと思っておりまして、夕張についても地域の立場を踏まえた温かい計画を認めていただいた。また、これは北海道を含めて大きな課題であった地方交付税についても、我々に温かい配慮をしていただき、大変感謝をしているところでございまして、こういった原口前大臣の方針というものは、ぜひ新大臣にも引き継いでいただければと思っているところです。


(HTB)
 道産米のゆめぴりかについてお聞きします。先週、ホクレンは明日開かれる試食会の結果によっては、ゆめぴりかの品質の基準を引き下げるという発表をしました。生産者の中には緩和を喜ぶ声がある一方で、ブランド力を保っていくためには簡単に基準を変えるべきではないという声もあります。品質基準を緩和することについて、知事のお考えをお聞かせください。また、そのブランド米というものはどうあるべきだとお考えかあわせてお聞かせください。

(知事)
 今ご質問で触れられましたとおり、今年の「ゆめぴりか」、去年の1年目が大変な苦労をしましたので2年目に大いに期待をしたのですが、猛暑の影響などもあるのでしょうか、思ったほどの状況にないかもしれないという懸念が一部あるというのは残念であります。具体的にはタンパク含有率というものが高い傾向のようでありまして、これは6.8%というのが基準でありますが、それ以下であることが食味上重要だというふうになっているところでございますが、一方でやはりおいしさを形成する重要な値であるアミロース値、これは例年になく低く良い傾向ということで、食味はこのタンパク質の点では残念かもしれないけれども、総じて見るとそれほど悪くないのではないかというような認識の中で、今おっしゃられたとおり明日、北大の先生ですか、有識者の方の立ち会いの下に大人数で食味試験を行って、その結果を踏まえて月内にも(「ゆめぴりか」の基準を)決定したいというご意向をホクレンさんが持っておられると聞いているところです。
 今おっしゃられたとおり、確かにブランド力というものを維持するということも大変重要ではありますが、その基準を緩めるというのは、客観的に多くの方が理解するような形で、一定の食味というものが保たれているいうことが、試験の結果、明らかになるのであれば、私はやはり期待の星である「ゆめぴりか」というもので作付けをしたお米を、「ゆめぴりか」の名前で売るということについては、ホクレンさんの考え方というものを支持をしたいというふうに思う次第であります。しかしながら、そこはやはり厳正な試験というものがあることが大前提でありますので、明日以降、有識者の方あるいは多くの専門の方々の試験結果というものに期待をするものであります。


(読売新聞)
 中国関連、先ほども少し出たんですが、例の問題がありまして、知事が中国で航空会社2社訪問されて、それとインセンティブツアーを題材にされて商談会を進めるなど、観光誘致とそれから新規路線就航と増便という形でやってこられたわけですが、実際にこの間も1万人の団体旅行客がキャンセルになるとか、あるいは例の航空交渉が一方的に中止されているとか、そういう状況があります。それについての、道のこれからの努力に対しての、そういう障害となるような事態が生じているわけなんですが、それについての受け止めをお聞かせください。

(知事)
 なかなか難しい問題ですね。確かに8月末から9月上旬にかけて広州、上海を訪問させていただいて、道としてさまざまな売り込みを行ってまいりましたので、こういった売り込みの効果が十分に出てくることを心から期待をするものでありますが、ただやっぱり2国間、多国間など、国際的ないろいろな関係の中では、長い目で見るといろいろなことがあるのは、致し方ないことだと思うわけでありまして、その意味では、お答えは先ほどと一緒になるわけでありますけれども、情勢の推移を見守りながら、速やかな状況の改善というものを期待をすると。ただ、私はやや楽観的でありまして、今ここで、両国関係が一時期停滞することがあったとしても、中長期的には、人と人の交流というものは、これで恒久的になくなるということはないと私は思っておりまして、その意味では引き続きこれまでの努力を続けていくということは当然と思っています。
 


この文章については、重複した言葉づかい、明らかな言い直しがあったものなどを整理し、作成しています。

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