知事定例記者会見記録(平成23年6月1日)

知事定例記者会見

・日時/平成23年6月1日(水) 14:00~14:21  
・場所/記者会見室
・記者数/25名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 新任部長職の紹介について

記者からの質問

1 北海道エアシステム(HAC)について
2 内閣不信任案提出の動きについて 
3 クールビズについて
4 サマータイムについて
5 泊原発に関する情報連絡体制について
6 人事異動に関する考え方について

知事からの話題

 

新任部長職の紹介

 それでは私から、今日は6月1日でありますので、新任部長の方々をご紹介申し上げたいと思います。
 皆様方から向かって左から、総合政策部長の荒川裕生です。その隣が環境生活部長の山谷吉宏です。その隣が保健福祉部長の白川賢一です。その隣は農政部長の羽貝敏彦です。その隣、建設部長の武田準一郎です。次が、会計管理者兼出納局長の高橋幸雄です。私を挟んで、その隣は危機管理監の寺山朗です。その隣、知事室長の高田久です。地域振興監の竹林孝です。観光振興監の柴田達夫です。最後が、食の安全推進監の岡崎博繁です。
 皆様方、それぞれの分野ごとのご取材等がございますときに対応する部長の顔をぜひ覚えていただければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

記者からの質問

(STV)
 まず、今日、HAC(北海道エアシステム)がロゴマークも一新しまして、丘珠集約で新たなスタートを切ったということで、今後は安定経営が望まれると思うのですけれども、それを含めて今日新たな出発ということで知事から一言頂きたいのと、あともう1点、これは内閣不信任案が今日提出されるという運びになっておりまして、民主党内からも同調の動きがありますけれども、この時期に内閣不信任案が提出されるということについての知事のご見解を伺えればと思います。よろしくお願いします。

(知事)
 新生HACの丘珠集約、まさに今日からということでございますので、私も午前11時からのHACの丘珠集約記念行事に出席をしてまいりました。そしてご挨拶等の後、皆様方と「鏡開き」をさせていただき、丘珠集約の後の新しいHACの門出というものを皆様方と共に祝ったところです。
 またこの行事の冒頭には、西村社長から新生HAC1年目は軌道に乗せなければならない年であるという大変力強い挨拶がありまして、私自身も大変うれしく、頼もしく思ったところです。
 ご承知のとおりの経緯の中で、昨年来、関係自治体、あるいは経済界、企業、本当に多くの方々と議論を進めながら新生HACのありよう、そしてその場合の拠点空港などについても議論を進めて、この4月から新生HACの組織体制がスタートし、そしていよいよ今日丘珠集約となったところです。
 難問や課題はいっぱいあるわけでありますが、ただやはり道民の皆様方からご支援を得て、あらためてこの道内、広大な北海道の中における、例えば高度医療あるいは医師派遣、こういうお医者様等はやはり札幌圏に集中しておりますので、そういった地域医療を支えるという役割であるとか、あるいは札幌と他の地方都市との間のビジネス活動の円滑化など、いろいろなことがこの新生HAC、丘珠集約に期待されているところですので、あらためて道民の方々から愛されるような安定的な事業運営ができるHACとなるように、我々としてもできる限りの支援をやっていかなければならない、このように考えているところです。支援というは、財政的支援という意味ではなくて、いろいろな面での支援ということです。
 それからもう一つが内閣不信任案。聞いておりますところによれば、今日午後3時から党首討論があって、その後にも自民党、公明党が中心となって内閣不信任案を提出するやと聞いているところです。
 国会の中で、あるいは国民の間でいろいろな議論がなされているわけですけれども、私ども地方の立場からしますと、今3月11日の大震災の後の復旧・復興、これは原発のことも含めてですね、そのことにしっかり対応していただけるような内閣の体制になっていただきたいと。その一言であります。
 そのための手法として、野党の方々は今の内閣では駄目だとおっしゃっておられるし、菅総理をはじめ、内閣サイドも我々がやるのが責務であるとおっしゃっておられて、そこは民主主義のルールでありますので、国会の場で議論が深まっていくのだというふうに思うわけでありますが、あえて申し上げれば、私ども今、原発の安全対策、何よりも福島(原発)をなんとか早期に抑えていただきたいという思いがあるわけですが、加えて並行して、私どもの泊発電所の安全ということにつきましても、道民生活を支えるための電力の安定供給という観点からすれば、やはり安全対策に万全を期した上での原発の安定的な運転というのは不可欠だという思いがあるわけですが、私どもから原子力安全・保安院、政府のほうにお願いをして、浜岡(原発)との違いがどうなんだということ、あるいは津波の影響ではなくて地震の影響が福島のこの原発の今のトラブルの原因の一つだったのではないかというような大きな質問二つの項目について、いまだに回答がございません。
 こういったことを一つ取り上げても、東京なり西日本のほうはどんどんこれから暑くなる季節の中で、私どもと同等あるいはそれ以上に電力の安全性を前提とした原発の安定運転ということが求められている、これは全国共通の課題だと思うのですが、そういうことについてもどうも今の政府の動きというのは私どもから見てはがゆいというか何というか、本当に一体となって動いておられるのかどうかと思いますので、やはり道民を含めて、国民生活の安定、そして向上、そして震災の一日も早い復旧・復興に向けて、しっかりとした内閣の体制がとられる、そういったことを我々としては心から願い、そのためにどういった形がいいのかということを大いに国会の場でご議論をしていただきたいと思っております。


(毎日新聞)
 今の電力事情に関係して、省エネ事情が叫ばれているところで、クールビズとサマータイムについての質問なんですけれども、首都圏では国のほうでスーパークールビズを掲げていて、ジーンズであったりアロハシャツであったり、より踏み込んだ軽装を進めています。今日、道庁でもクールビズが始まりましたが、今後知事のお考えとして、より踏み込んだ軽装であったり、また北海道独自のクールビズをさらに打ち出していくお考えがあるのかということが1点。それとサマータイムですけれども、北海道でも過去に札商(札幌商工会議所)と連携して取り組んできた経緯があると思います。サマータイムのメリットの一つにも省エネということが指摘されていると思うのですけれども、このサマータイムを北海道としても復活されていくお考えがあるのかというこの2点についてお願いします。

(知事)
 今の原発の問題とも絡んでくるわけですが、全国的に節電、計画停電ということがよくいわれているわけでありまして、今、地球温暖化の影響で日本国全体が暑くなっている中で、やはりこの職場で快適に仕事をしてもらうためのいろいろな方策というものを我々も考えていかなければならない、このように思っているわけです。
 そういった中で、クールビズにつきましては、私どもは今日からということで、先ほどご紹介申し上げました各部長級職員の人たちもネクタイなしということで失礼をさせていただいたわけでありますが、国のほうは、国といっても全国におられるわけでありますが、東京は特に暑いということもあって、1カ月前倒しで既にクールビズをスタートしているとお伺いをしております。
 今おっしゃったアロハシャツとか、破けてないジーンズはいいとか、いろいろあるようでして、私ども北海道は今日も結構すがすがしいですけれども、そんなに暑いという感じまではならない、全国の中では、その意味では今の季節が一番恵まれているところだと思うわけであります。そうはいっても、今日スタートの例年どおりのクールビズに加えて、7、8月はどうかすると25度を超える、そして結構湿度が高いというようなこともあるここ最近の夏でもありますので、北海道らしい、上品な形でのさらなるクールビズということをぜひ検討をするように、これは関係部局、環境生活部長などに指示をしているところですので、7月くらいからの取組について、私どもとしての考えをその前にご発表申し上げるということになろうかと思っております。
 アロハシャツがいいのか、先ほども内部で議論していたのですが、アロハシャツがどうして涼しいのかというと、解放的で海岸に行ったような気分になるという精神的なものもあるのでしょうが、やはりこう(袖が)短くて、それでワイシャツだとズボンの下に入れるわけでありますがそれをオープンにできるというあたりが涼しさの秘訣、ポイントだとすれば、必ずしもアロハシャツではなくても、半袖の開襟式のこぎれいなシャツでも効果は一緒かもしれませんし、ちょっと他の県なり、国の例なんかも勘案しながら、私どもらしい、一段踏み込んだクールビズということを考えていきたいと思っております。
 それからサマータイムでありますが、東京都、あるいは兵庫県などにおいても夏の節電対策の一環として、これもまさに今ご検討されるということでありまして、例えばサマータイムというのは、本格的にやろうと思えば、システムを全部変えて、夏時間というものに設定をしてやっていかなければならない、そこまではご検討しておられないというふうに私自身は理解をしております。
 その意味では省エネの観点から少し就業時間をずらすということでありまして、こういった簡易なサマータイムの導入実験ということは、先ほどもお触れいただきましたが、私どもはもう平成17年から4カ年間にわたって実行した経緯がございます。その時は職員の人たちのいろいろな意識調査等も行って、メリット・デメリットというものを検証もしたところでありまして、暑さ対策という節電等の対策という意味では、このクールビズということでの対処をまず先行して考えていくと思うわけでありますが、ただ、また民間の方々ともしっかり議論をして、サマータイムの道内におけるさらなる実施について機運が高まってくる状況であれば、その時にあらためて議論を深めてまいりたいと考えております。


(NHK)
 泊原発の防災対策に関してお聞きいたします。泊原発から半径10キロ以外の自治体の取材を進めていると、原子力防災において、電力会社との情報連絡体制を構築していくことが最も今後重要な対策だと考えているという声が多数寄せられておりまして、今は安全協定が結ばれている周辺4町村に限定されているのが現実ということもありまして、今後の電力会社との情報連絡体制のあり方について、知事の考えをお聞かせください。

(知事)
 今おっしゃったのは(泊原発から)10キロの外の方々ですね。今回の福島の事故の状況を踏まえまして、泊原発の10キロを超える地域の皆様方が、言い換えれば後志の町村会の皆様方から私どもにも同様の情報提供なり、避難態勢についてまずは検討してほしいなど、いろいろなご要請を頂いているところです。
 北電との情報連絡体制、情報の共有体制ということにつきましては、あくまで今の体系は10キロの範囲内の岩宇4町村(泊村、共和町、岩内町、神恵内村)の方々との協定ということになっておりまして、これをやはり変えていって協定をゼロから見直すためには、それなりにいろいろと国も巻き込んでのさまざまな検討というものが重要になってきますので、やはり若干時間もかかろうかと思いますが、ただ一方で日々地域で生活をしておられます後志の町村の皆様方の思いというのはよくよく理解できますので、私どもといたしまして、ご要請を頂戴した直後くらいから後志総合振興局を通して、この泊原発の関連のさまざまな情報というものを積極的にこの後志管内の市町村の皆様にお知らせをするということはやらせていただいていると同時に、一般の道民の方々、あるいは道外の方々も含めてでありますが、道のホームページに、道として持っております泊原発の関連のさまざまな情報を、最近でいいますと緊急安全対策の内容であるとか、その直後に私どもが地元4町村とともに実施をした立入調査の結果などというのが一番新しい情報だと思いますが、こういったことを掲載し、広く道民の皆様にご提供を申し上げているという現状にあるわけですが、引き続き私どもとして、こういう情報提供をきめ細やかに行っていかなければならないというのは当然でありますし、私どもとしての原子力防災計画につきましては、5月24日に有識者の方々の第1回会合(有識者専門委員会)を開いたところでありますが、引き続きしっかりとした検証、検討を進めてまいりたいとこのように考えております。


(読売新聞)
 今日、人事の発令ということなので、今回、特に特別職の方と部長職の方、まあ、道政運営の要になる方だと思うんですけれども、どのようなお考えでこの人事を行ったのかと、あと、この方々にどのような期待をお持ちになっているのかをお伺いしたいと思います。

(知事)
 私もおかげさまをもちまして皆様方に支えていただき、2期8年仕事をやってまいりました。道内津々浦々を回らせていただき、また、道の抱える、道民の抱えるさまざまな課題というものも私なりに認識を深めてきたところです。そういった中で、3期目の選挙を戦わせていただいて、それに際して、結構、ボリュームのある知事公約というものを掲げさせていただいたところです。それに対して、道民の方々からご信任を頂き、3度も知事に選んでいただいたわけでありますので、この4年間の私に課せられた課題というのは、まさに私がこの3期目にお示しをした政策というものを実現することを道民の方々は求めておられるというふうに深く認識をし、その責任の重さというものを感じているところです。
 今回、部長級をお願いをしてここに座っておられる皆様方は、そういう意味では、私の掲げさせていただき、道民の方々に申し上げた公約というものを一歩一歩実現していただくことを期待して人選をさせていただいたところです。もちろん、政策の中に書かない、従来から重要な柱となっているようなことも含めて、私自身のこの4年間の前半2年ですけれども、仕事をご一緒にさせていただく同志として選ばせていただいたわけであります。
 私も今まで8年間、それぞれの方がどういうところで仕事をしてこられたか、どういう考え方で、どういう成果を上げてこられたかも熟知しておりますので、それぞれにそれぞれの司、司(部署、部署)で頑張っていただくことを心から期待しております。

 


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