知事定例記者会見記録(平成25年6月18日)

知事定例記者会見

・日時/平成25年6月18日(火)12:00~12:13  
・場所/議会知事室前
 ・記者数/26名(テレビカメラ1台)

会見項目 

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知事からの話題

1 平成25年第2回定例会の開会にあたって
2 矢臼別演習場における米海兵隊による実弾射撃訓練の演習場外への着弾事故に関する防衛省への
     緊急要請について

記者からの質問

1 矢臼別演習場における米軍の実弾射撃訓練について
2 原子力発電所について
3 北海道新幹線新函館(仮称)駅について

知事からの話題

 

平成25年第2回定例会の開会にあたって

   私からは2点申し上げます。一つ目は、本日から第2回定例会(平成25年第2回北海道議会定例会)が開会いたしました。先ほど新しい正副議長が決定したところであります。加藤議長と木村副議長はいずれも、たまたま偶然かもしれませんが旭川市選出の道議会議員でいらっしゃるわけでありますが、大変高い見識と豊かな経験をお持ちのお二人であり、私も大変心強く思っているところであります。
 その決定の後、私から約93億円の補正予算を提案させていただきました。議員の皆様との本格的な議論は金曜日から始まるわけでありますが、矢臼別演習場(における米軍の実弾射撃訓練)の問題をはじめとして、様々な分野での質疑が行われるものと考えているところであります。 

矢臼別演習場における米海兵隊による実弾射撃訓練の演習場外への着弾事故に関する防衛省への緊急要請について

   それから2点目は、まさに今申しました矢臼別の件でございますが、先日(6月15日)の取材対応の際に、議会日程との調整の中で防衛省本省への申し入れができればということを申し上げたわけでありますが、明日19日午前中、今のところ9時半ですか。小野寺防衛大臣との時間調整ができましたので、地元4町長の皆様方と緊急要請をしたいと、このように考えております。
 経緯を申し上げれば、15日、別海町で(矢臼別演習場関係機関)連絡会議を開いた際に、その終了後、直ちにこの会議の座長であります担当副知事が、4町長とともに北海道防衛局長に抗議の申し入れを行ったところでありますが、あらためて私自身が(防衛)大臣に緊急要請を行いたいと。この度の事故に関する国としての見解、あるいは地元の意向の尊重、国の責任における万全な安全対策などについて、強く求めていかなければならないと思っております。
  私からは以上です。  

記者からの質問

(北海道新聞)
 矢臼別の防衛省に行かれる件でですね、先日の会見(6月15日の取材対応)では、現地で渡した抗議文をベースにして、さらに何か加えて要請するということだったんですけれども、具体的にこの間の抗議文と違う部分というのは、どういった部分が含まれそうでしょうか。  
 
(知事)
 今、最終調整を(地元)4町と行っておりますので、明日(防衛)大臣に会うまでに完成させたいと思っております。

(北海道新聞)
 もう1点なんですけれども、(矢臼別)演習場の関係で、演習場内の国道の問題があったと思うんですが、知事自身は国道自体は訓練中は封鎖すべきかどうかというのをどうお考えかというのとですね、それに関連してこれから国にもし働き掛けるとしたら、どういった何か具体的に、封鎖するための仕組みを作るだとか、そういったどんな働き掛けをしていくかというのをちょっと。 
 
(知事)
 分かりました。これはやはりあくまでも地元4町、あるいはあの道路を使っておられるいろいろな方々がおられると思います、酪農地帯なので。そういった方々の意向というものをまずしっかり踏まえなければならない、ということが第一だと思います。ですから、国に働き掛けを行う前に、まずは地元調整ということをしっかりやらなければならないと、私は思います。
 もとより、訓練期間はそんなに長い期間ではないということ。しかしながら、ご承知のとおり、国道を迂回(うかい)しようとした場合には、私も何回も通ったことがあり、場所にもよりますが、結構遠回りになることがありまして、やはり地元の皆様方のご意向というのがまず第一にあるというふうに思います。そこで、やはりそうは言ってもということで、申し入れ(るということ)があるとすれば、これは防衛省だけではなくて、国道ですので、国土交通省との話も出てまいりますので、しっかりとやっていくということになっていくと思うのですが、今はまだ、その前の調整の段階ではないかと、そんなふうに思っております。

  
(NHK)
 明日ですね、原発の新しい規制基準、正式に決定する見通しということなんですが、知事、以前この会見の場で最終案が出た際にですね、以前に比べると安全性という意味では一段階強化されているんではないかというご見解でしたけれども、明日正式決定という前にですね、どのような認識をお持ちか、あるいはどういったその新しい基準に対して期待されること、ないしそういったことがあればお願いします。

(知事)
 遅くとも7月18日までの施行日となっておりましたのを、明日、正式な基準を出すことが可能となったので、施行も若干前倒しになる、そういうふうに理解しております。
 明日、(原子力規制)委員会として正式に発表されると聞いております新しい規制基準につきましては、さまざまな分野の専門家の方々がまず集ってゼロベースから検討していただいたということ、そして議論も大変透明性の高い形でやっていただいたということ、そして最新の知見を反映して、これは前も申し上げたと思いますけれども、地震津波対策の強化であるとか、それからいわゆるシビアアクシデントの対策なども含む本当に新たな基準というものができるという流れになっていることは評価をさせていただきたいというふうに思います。
 いつも言っておりますが、原子力発電所というのは何よりも安全性の確保ということが最優先でありますので、明日、委員会として正式に決定され、そしてその後しかるべきタイミングで閣議決定を経て施行されるこの新基準に基づきまして、原子力規制委員会におかれては専門的知見の下に厳正な審査を行っていただきたいと、このように考えております。

(NHK)
 加えて、これも毎度伺っていることなんですけれども、泊原発の再稼働という点に関しては、今後どのような形で、この基準にのっとればOKというふうに言えるかどうか、あるいはまだ判断できないか、そのあたりもちょっとお願いします。

(知事)
 このことはいつも申し上げておりますとおり厳正な審査が行われて、専門家の方々、そして国としての判断が示された後に、地元プロセスというものが始まると思っておりますので、その段階になれば私どもとして地元の方々としっかり議論を深めて方向性を出していくと、その後の正式の稼働になるかどうかと、そういうことではないかと思っております。


(uhb)
 北海道新幹線新函館(仮称)の駅名問題について、知事は、道が調整に汗をかくというふうにおっしゃってたと思うんですけれども、2点お伺いしたいんですが、JR北海道さんが遅くても来年の秋頃までには決めてほしいということをおっしゃっている中で、いつ頃までにというようなめどはお持ちなのかということが1点とですね、北陸新幹線でも駅名でもめた際に、官民でつくる会議で多くの議論をしたということがあったようなんですが、今回、北海道新幹線の場合、どういう場で議論を進めていかれるのかというお考えをお聞かせください。

(知事)
 先週の土曜日に、北斗市で新駅舎(の新築工事)の安全祈願と立柱式がありました際に、JR(北海道)の小池社長が事務的に準備をするギリギリのタイミングとして、来年の秋までに(駅名を)決める必要があると。現に北陸新幹線の場合、今おっしゃった駅名決定のプロセスを経て、上越妙高駅という駅名を(開業予定の平成27年3月の)1年9カ月前に決定をしたという経緯があるというふうに理解しております。ですから北海道新幹線においても遅くともそれ(来年の秋)までには決めなければ、これはいろいろなシステム上の問題等もありますし、本当にギリギリのタイミングだと思います。
 いつまでというご質問でありますので、遅くともそこまでにJR北海道が決定せざるを得ないということでありますが、そこまでの間にできる限り早く調整ができればというのが私自身の思いであります。
 それから二つ目の決定のプロセスとして、北陸(新幹線)が参考になるのではないかというお話です。私どももそのことについてちょっと調べさせていただきまして、いわゆる新幹線を活用したまちづくりの広域連携会議というものが北陸にあって、その下部組織として駅名等検討部会というものを設けられ、そこで議論をすると。しかしそこに県は入っていないということのようであります。私どもも当然、道南エリアで新幹線を活用したまちづくりの協議会がありますので、そこにそういった駅名に限った部会を設けて(検討することも)一つの考え方かもしれませんが、北陸の方法を見ると県は入らないようです。ですから道は入らないで地元の関係基礎自治体のみの調整に任せるというスキームについて、今の現状の中で、関係の基礎自治体の方々がどのように思われるか、そういったことも確認していく必要があるのかなというふうに思うわけでして、いずれにいたしましても、先ほどの一つ目の質問に戻りますが、ギリギリのタイミングよりできる限り前倒しで、私どもとしてJR北海道としっかり議論をしながら、調整をしていきたいと、このように考えております。


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