知事定例記者会見
・日時/平成28年2月3日(水) 14;00~14:17
・場所/記者会見室
・記者数/20名(テレビカメラ1台)
会見項目
知事からの話題
1 さっぽろ雪まつりでの北海道新幹線開業PRについて
記者からの質問
1 豪華観光列車の運行について
2 TPP協定の署名式について
3 衆議院北海道5区補欠選挙・参議院選挙について
4 道立診療所について
知事からの話題
さっぽろ雪まつりでの北海道新幹線開業PRについて
〔配付資料: 「第67回さっぽろ雪まつり」での北海道新幹線開業PRについて (PDF)〕
私からは1点でありまして、いよいよ「第67回さっぽろ雪まつり」が始まりますが、その会場で行う北海道新幹線開業PRについてのご案内であります。
先週末(1月30日)に私自身、新幹線の試乗会に参加させていただき、短い時間でありましたが試乗させていただきました。北海道に新幹線が来るんだなということをしみじみ実感させていただきましたと同時に、さまざまな準備をしっかりやっていかなければならないという思いもあらためて強くしたところであります。
そういった中で、明後日2月5日金曜日は、ちょうど開業50日前となるところでありますが、さっぽろ雪まつりの会場におきまして、北海道新幹線開業のPRを行います。これはHTBさんのご協力をいただいて、北海道新幹線をテーマとした大雪像、なんと実物大の新幹線車両が雪像でできるそうでありますが、この車両が青函トンネルを抜けて北海道にやって来る様子が表現されているということでありまして、また、この会場をお借りする形で、毎晩プロジェクションマッピングを行い、北海道新幹線開業に至る鉄道物語を「光と音」のシンクロアートで表現するということであります。
2月6日の土曜日には、タカアンドトシさんのステージも予定をされているところでございまして、私自身も参加をさせていただき、大いにアピールしたいというふうに考えております。
その他、大通2丁目会場におきましても、北海道新幹線の大氷像が制作されるなど、さまざまなPRイベントも予定されておりますので、楽しみにしております。取材方よろしくお願いいたします。
私からは以上であります。
記者からの質問
(TVh)
先ほど知事、道東・道北の豪華観光列車の実現に向けての提言をお受けになられて、取材もさせていただきましたが、その際に前向きなご発言があった中でですね、予算の計上なども検討してというお話もちょっとありましたが、具体的にはまだ決まっていない部分も多いとは思うのですけれども、予算のことも含めて、どのように対応していきたいとお考えか、今話せる範囲のお話をもう少し詳しく聞かせていただければと思います。
(知事)
町村会は(道内)14ブロックごとにあるわけでありますけれども、特に道東・道北の皆さま方を中心に、観光列車の運行についてのご要望が多いというのは、以前からいろいろな懇談の場でもお伺いしていたところでございまして、それを今日は正式な形で、提言書もお持ちになって、私のところに来られたというふうに理解をいたします。
3月下旬に北海道新幹線が道南まで参りまして、道南は大いに盛り上がるだろうと、道央にはもともと新千歳空港もございますし、いろいろな形で客の入り込みは多いと。やはりそういう中で、道東・道北へどのようににぎわいを持ってくるかという議論の中で、今日、ご提言をいただいたということだと理解をいたしております。
その場で申し上げたことと全く一緒でありますけれども、JR九州の「ななつ星」、それからJR東日本も「四季島」(しきしま)というものを運行予定と聞いておりまして、その(運行)路線の一部に道内も入っているということも報道されているというふうに理解をいたしております。
そういった中で、観光列車というのは、やはり観光客の入り込みを増やすという意味で、大変意義深いものであるとは思いますが、ご承知のとおり、その運行主体となられるJR北海道は、今、5年間の安全等の緊急投資(安全投資と修繕に関する5年間の計画)ということをやっておられる中でもありますし、また北海道新幹線の開業に向けても総力を挙げて取り組んでおられる状況の中で、直ちに道東・道北の皆さま方の思いを実現するというのは、なかなか難しいであろうというふうに認識しております。とすれば、中長期的な課題になろうかということではありますが、今まさに庁内で検討を進めております来年度の当初予算であるとか、あるいは、今年度の補正予算についても、今、精査をしておりますので、少しでもゆとりがあればそれを有効に使っていこうと、実際の執行は今からだと来年度にかかるものも出てくるとは思うのでありますが、補正予算の中身の議論もいたしておりますので、そういった中で、申し上げたような趣旨における、中長期的な課題に向けてご提言のあった観光列車の検討に結び付くような予算措置ができるのであれば、そういったことを計上することも視野に入れながら、検討を進めている状況にあります。
やはり道東・道北も含めてこういったアイデアが出てくるということは、全道のバランスある地域の活性化にも大変重要なことだと思っておりますので、(道東・道北の皆さま方と)気持ちの上で共有しつつ、中長期的な課題に向けて何ができるかということをしっかり考えていきたいと、こんなふうに思っております。
(TVh)
やれることというと、アンケートとか、なんとなくそういうことが思い浮かぶんですけれども、調査であるとか、例えばニーズのアンケートとか、まずはどういったものから手を付けようかなという感じでしょうか。
(知事)
今おっしゃられたようなアンケートというのもあるでしょうし、機運の醸成というのもあるでしょうし、私から担当部局に検討するように指示をしておりますが、どういう内容で出てくるか、まだそこまで議論は進んでおりません。もとよりわれわれは予算案を議会に提出しますので、議会で議決を得ないと形になりませんので、道議会でのご議論も踏まえてということになろうかと思っています。
(北海道新聞)
明日ですね、ニュージーランド・オークランドでTPPの署名式が開かれることになっております。ちょっと1日早いんですが、TPP署名という段階まできたことについてのですね、これまでの流れを振り返った上での知事の所見とですね、今後、道としてですね、TPPに対してどう対策を打っていく、あるいは、どういうお考えでやっていく、そのあたりをちょっと伺えますでしょうか。
(知事)
(これまで記者会見等でお答えしていることと)あまり変わっていないのでありますけれども、(甘利)前大臣が辞任をされた後、(石原)新大臣が就かれて、国会では、さまざまな厳しい質疑がされるだろうなというふうに思うわけでありますが、私どもの立場からしますと、JA(農協)なり関係者ともしっかりと連携をしながら、今まで国に対して、甘利前大臣はもとより、むしろ安倍政権全体に対して、私どもの思いというものをぶつけてきたところでありまして、その結果として、昨年、私どもは自民党の部会で、47都道府県の中で唯一意見を述べさせていただく機会もございましたし、そういったわれわれの提言、提案というようなものをおおむね盛り込んだような形の政策、TPP政策大綱(総合的なTPP関連政策大綱)が11月に出来上がり、今度はその弾込めのための予算が重要であるということで、さらに気を引き締めておりましたが、12月末にまとめられた今年度の国の補正予算案、それから来年度の国の予算案などを見ますと、政策的な中身で予算付けが必要なものについては、一定程度盛り込まれたという事実がございますし、今まさに来年度の予算の審議が始まった中で、今年度の補正予算はもう国会で議決いたしておりますので、その意味では、われわれとしては、国の予算も活用しながら、そして私ども自身も、国の予算あるいは方針に呼応しつつ、JAとも連携をしながら、われわれ独自の予算案の編成も含めて議論をしておりますので、粛々とやっていくということかなというふうに思っております。
道産食品の輸出をさらに拡大していくことであるとか、攻めの農業を実現していくということであるとか、そういうことを一歩一歩しっかりやっていかなければならないのかなと、そんなふうに思っているところであります。
(北海道新聞)
新党大地の鈴木宗男代表が自民党との連携を明言しています。衆議院の補選ではですね、自民党候補の推薦を決めました。参院選でも自民党候補の応援をするという方針です。大地はこれまで民主党と連携し、娘さんの貴子さんも民主党の比例で当選しています。こうした道内政界の動きについてですね、知事はどのように感じていらっしゃるでしょうか。
(知事)
私自身の選挙も終わりましたし、一言で言えばコメントなしということですかね。それぞれのお立場で、それぞれの動きをしておられるということだと思うのでありますが。
鈴木宗男代表とは、昨年の4月以降もいろいろなところでお会いすると、いつもニコニコとしておられ、どちらからともなくごあいさつをさせていただき、年明けも新年交礼会で何度かお会いしたと思うのですが、その時もごあいさつをしたりですね、そんな感じでありますけれども。
国政の選挙の場で、どういうふうな立ち居振る舞いをされるのかということは、やはりそれぞれのお立場で、それぞれのさまざまな情勢の見極めもされているでしょうから、そういうことかなと思います。
それ以上は、ちょっとコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
(北海道新聞)
北海道内の過疎地の医療を支えている道立の診療所、道内で8カ所あるんですけれども、医師の不在が続いているところが3カ所ありまして、住民から困っているんだというような声が上がっています。
医師不足など根本的な問題もあるんでしょうが、原因をどのようにお考えになっているかとですね、今後の対応についてお聞かせください。
(知事)
道内の医療の状況は、特に過疎地域を中心に、総じて厳しい状況にあります。そういう中で、今のご指摘は道立診療所ですよね、これは道内に8カ所ございまして、うち残念ながら3カ所において、今、常勤医がいないという状況で、礼文島の香深(かふか)診療所は昨年の4月から、釧路市の阿寒湖畔診療所は今年から、それから、えりも町の庶野(しょや)診療所は昨年の4月から、常勤医が不在という状況です。
私どもとしては、(北海道地域)医療振興財団のご協力も得ながら、ドクターバンクなどからの医師の短期派遣というものをつなぎながら、まさに綱渡りのような形で、何とか診療を行ってきているという状況にあるわけであります。大変厳しい状況にあるという認識の下で、それぞれ(の診療所)を見ますと、地元の他の診療所が遠いところもございますし、一番遠いのが阿寒でしたかね、そういう中で私どもとしては、できる限り早く常勤の医師を見つけたいということで、今、最大限の努力をしているところでございます。
医療の問題については、特に小児科、産婦人科の(医師が)足りないということで、例えば小樽、例えば遠軽からも、強く強くご要請などもいただいておりまして、そういうことへの対処も含めて、医師不足は、これは特効薬はないのであります。国のほうで、大学の医学部の定員を増やしていただくことなども必要かと思いますが、国はどうなんでしょうかね。医者はやはりタイムラグがありますよね、実際に医療活動ができるようになるのには時間がかかるわけで、その後の人口減少の状況を踏まえた場合に、医学部の定員をさらに増やすことはなかなか難しい状況にあるという中で、本当に地域は綱渡りでやっておりますので、引き続き、とにかく努力し続けていく以外ないかなというふうに思っております。
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