知事定例記者会見記録(平成28年4月8日)

   

 

知事定例記者会見

・日時/平成28年4月8日(金) 14:30~14:57
・場所/記者会見室
・記者数/24名(テレビカメラ1台)

会見項目

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知事からの話題

1 北海道の新たなキャッチフレーズの決定について
2 LS(ロコ・ソラーレ)北見への感謝状の贈呈について
3 いじめ根絶に向けたメッセージについて

記者からの質問

1 北海道の新たなキャッチフレーズの決定について(1)
2 北海道の新たなキャッチフレーズの決定について(2)
3 北海道の新たなキャッチフレーズの決定について(3)
4 指定生乳生産者団体制度について
5 衆議院北海道5区補欠選挙について

知事からの話題

 

北海道の新たなキャッチフレーズの決定について

〔配付資料:北海道の新たなキャッチフレーズ「その先の、道へ。北海道」(PDF)
〔配付資料:北海道の新たなキャッチフレーズ最優秀賞受賞者(PDF)
 私からは3点お話をさせていただきたいと思います。
 まず最初が、北海道の新しいキャッチフレーズを決定いたしましたので、そのご紹介であります。
 北海道の新しいキャッチフレーズは「その先の、道へ。北海道」であります。
 この新しい北海道のキャッチフレーズにつきましては、応募総数9,205件の中から、札幌市に住んでおられます渡邊秀雄さんの作品に決定したところであります。
 9,000件を超えるご応募をいただいた皆さま方に心から感謝を申し上げるところでありますが、この中から、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社の伊藤社長を委員長とする選考委員会の審査を経て決定をしたものであります。
 選考委員会の皆さま方の間でさまざまなご議論があったようでありますけれども、3月に委員長の伊藤社長と私が面談をさせていただいた際に、伊藤社長から、ここにも写真がございますけれども、ビジュアルな感じ、北海道のこの広大さ、壮大さ、どこまでも道が続いていく、その道の先には未来であるとか、世界であるとか、そういうところに向かって積極的に前へ前へと進んでいく、そういうイメージを重視したというお話がございました。
 確かに、北海道新幹線も開業いたしましたし、近々、北海道150年という節目の年を迎えます。それに向けてさまざまな事業も検討中でございますが、他方、アジアを中心とする外国において北海道ブランドの人気が上昇中であり、いろいろな意味で、これからも北海道は、未来に向けて、世界に向けて、積極的に前へ進んでいくということがイメージされるような素晴らしいキャッチフレーズを選んでいただいたというふうに思っているところでございます。
 加えて、下の写真にあります英訳については、これは事務方が議論して英訳も作ろうということになったわけでありますが、「Hokkaido.Expanding Horizons.」という英訳をしていただいたところでございます。
 この英訳は、壮瞥町に住んでおられますドイツ人の女性で、岡ドルゲ・コジマさんに訳していただいたものであります。この方をご紹介いただいたのも伊藤委員長でございます。
 私、この「Horizons.」とsが付くところ、これは訳された方の思いもあるようでありますけれども、まさにこのいろいろなHorizonがいっぱいある北海道、すなわち、可能性が数多くある北海道というイメージだそうでありまして、可能性の大地、北海道のイメージにぴったりだなと、こんなふうに思っているところでございます。
 配付資料に、選考理由を記載させていただいておりますのと、それから、受賞された渡邊さんという方の思いも記載させていただいているところでございます。
 まだ予定は決めておりませんが、できる限り早く、関係者の日程の調整がつく時に、渡邊さんに対する表彰式を執り行いたいと、そんなふうに思っているところであります。これが一つであります。

LS(ロコ・ソラーレ)北見への感謝状の贈呈について

〔配付資料:カーリング女子日本代表チームLS(ロコ・ソラーレ)北見の表敬訪問について(PDF)
 二つ目は、ロコ・ソラーレ北見、カーリング女子チームの皆さん方に対する感謝状の贈呈ということであります。
 ご案内のとおり、先月カナダで行われた2016世界女子カーリング選手権において、日本代表チームとして初めてのメダルを獲得された、銀メダル、準優勝でありますが、ロコ・ソラーレ北見の皆さん方に、来週の火曜日(4月12日)、道庁にお越しいただいて感謝状を贈呈したいと考えているところでございます。
 道ではオリンピックなど、世界大会でのメダル獲得を目指して、2013年度から3年間、「北海道女子カーリングアカデミー事業」を実施したところでございまして、今回来られる皆さま方はそのアカデミー生でいらっしゃいました。そういった皆さま方からこの分野で初のメダリストが出たということは、大変感慨深いものがあるところでございます。
 今回、道民に感動を与えていただいたことに対する感謝の意を込めて、感謝状を贈呈させていただきたいと考えております。

いじめ根絶に向けたメッセージについて

〔配付資料: 「いじめをなくし、夢と希望が広がる未来を子供たちに」(PDF)
 三つ目はですね、いじめ根絶に向けたメッセージについてであります。
 お手元に配付してございますが、私ども道では、全国に先駆けて、2014年3月に、いじめの防止等に関する条例を制定するなど、北海道内におけるいじめの未然防止、そして万が一にもそういったことがあるのではないかと思われる場合には、その早期の発見、解消に向けての取り組み、こういったことをしっかりとやってきたところでありますが、残念ながら、依然として多くのいじめというものが認知されている状況ではないかと思っているところでございます。
 4月に入りまして、新学期、入学や進級によるクラス替えなどで、子どもたちを取り巻く環境が大きく変わる時期でもあります。こういった時期において、北海道の子どもたちが安心して元気に学校生活を送り、夢や希望にあふれ、健やかに成長することができるよう、いじめ根絶に向けたメッセージとして「いじめをなくし、夢と希望が広がる未来を子供たちに」というタイトルで、道教委(北海道教育委員会)と連名でメッセージを作成したところでございます。
 内容は、子どもたちに向けて、ご家族、地域に向けて、そして教職員など教育関係者の皆さんに向けてと、分けて記述をしているところでございまして、私と教育長の連名により、いじめを根絶しようというメッセージを発信いたします。
 私からは、以上3点であります。 

記者からの質問

(NHK) 
 キャッチフレーズの関係なんですけれども、これまで「試される大地。」というものがあったと思うのですけれど、これをまだ使いながら新しくする、ということだと思うのですが、なぜ新しいものを作ろうというふうに思われたのか、あらためて聞かせてください。
                                  
(知事)  
 今から振り返りますと、昨年の(北海道知事)選挙の前に、各地の後援会の方々などともいろいろとお話をさせていただいている中で、道政上の課題ということを全道各地域でどのように考えておられるか、そういうフリーディスカッションを数多くさせていただいた中で出てきたのが最初だったかな、というふうに覚えております。
 「試される大地。」という、1990年代の後半に、拓銀(株式会社北海道拓殖銀行)破綻など、当時の大変厳しい道内における経済環境の中で、道民を奮い立たせるメッセージが必要だというふうに、当時の堀知事はじめ、道庁幹部の方々が思い立たれて、「試される大地。」という今のキャッチフレーズになったわけでありますが、その後、今日の状況を見た場合に、北海道はもっともっと前へ積極的に進むというイメージが重要なのではないかなと、「試される大地。」というものも意義はあったけれども、ちょっとここでイメージチェンジを図っても良いのではないかというお話もいただきまして、その思いをずっと温めておりました。北海道知事選挙で再選を果たした後に、直ちにこれを形にしようと、個人で考えるというのではなく公募を行う、そして、公募をしていただいた中から、選考委員の方々にお願いをして、その方々に選んでいただくというプロセスを経て、約1年かかりましたけれども、ようやくこういう形で新たなキャッチフレーズの発表に至ったということであります。
 (選考委員会)委員長の伊藤社長からも、やはり北海道のイメージというものを、自分はいつもビジュアルに考えていると。そうすると、この写真にあるとおり、どこまでも続く緑、道、果てしないこの地平線につながる広大さ、可能性、そしてその先に未来があり、世界がある、そういったイメージを表している言葉として、このキャッチフレーズは良いのではないかというようなお話をいただきましたし、まさに今、北海道の人気が世界で高まっている中で、私の気持ちとしても「ああ、こういうことは私は思ってたんだなあ」というふうに感じた次第でありまして、本当に良いキャッチフレーズをお選びいただいたと思っております。
 加えてこれも先ほどの繰り返しになるのですが、この英訳が好きなのであります。「Hokkaido.Expanding Horizons.」、ホライズンは一つではなくて複数あるんだと、可能性は無限にあるんだという、これからの北海道はこうありたいし、こうあらなければならない、そういう思いを込めたものを考えていただいて、本当にうれしく思っております。
 余談でありますが、今度、壮瞥町のほうに、北の湖敏満さんの(栄誉賞特別賞の贈呈の)関係で参りますので、その時に時間が合えば、この英訳をされたドイツ人の女性の方にお会いできればなというふうに思っております。
 
(NHK)   
 追加でもう一問、(キャッチフレーズを)併用していくということなんですけれども、なぜ、変えるのではなくて併用するのかというところを。

(知事)  
 やはり「試される大地。」と印刷するなどして使っておられる方々がいっぱいおられますので、そういう方々へのご配慮ということもありますし、そのことに思いを持っておられる道民の方もおられるとすれば、それを否定するところまでは考えていないということであります。

(北海道新聞)
 関連ですけれども、民間の方ではですね、使っている方がいて、これからも使う方もいるでしょうし、新しいのができたので新しいのを使いたいという方、いろいろになってくるとは思うのですけれども、これから聞いているところでは、ホームページとかですね、イベント等で北海道は使うということで今まで伺ってましたけれども、北海道のイベントとか、北海道主体で使うものは新しいものを使っていくという、そんな整理になるということですか。

(知事)
 そうですね。われわれが主体的にやるものは、今後はこれを使っていこうということであります。まず、さっき事務方に指示しておいたのは、名刺を作ろうと、私の。そこから始めます。

(HBC)
 キャッチフレーズに関することなんですけれども、「その先の、道へ。北海道」の「その先」は具体的に知事はどこをイメージされますか。

(知事)
 「その先」、それはもう、ありとあらゆる分野、まさにこのHorizonsのsにも込められているところだと思うのですけれども、さっき申しましたとおり、未来へそして世界へ、そういうことではないでしょうか。

(北海道新聞)
 政府の規制改革会議で、生乳の取引に関して、現行の指定団体制度を廃止するという提言が出ておりまして、道内ではホクレン(農業協同組合連合会)が指定団体として、酪農家から生乳を集めて販売しているわけですけれども、生乳の流通自由化に関して、これから進んでいくのではないかということで、酪農家から不安の声もあるところなのですが、知事は、今回の提言をどのように受け止めていらっしゃるのかと、それから、今後の対応について何かあれば、お聞かせいただきたいと思います。

(知事)
 この話については、まずやはり、バター不足という事案が日本国内であって、どこのスーパーに行ってもバターがない、あっても「お一人さま一個限り」とか言われてしまうと、それで緊急輸入があったりしました。その後、バターは品薄なのだから、バター向けの生乳の価格は上がるのかというと、いや上がっていないというようなことが、次々と報道等を通じて国民が知るようになる中で、そもそもバター向けも含めて酪農家が搾った生乳というものが、どういう形で取引をされて消費者に渡っているのかということに大いに国民の関心が高まり、そういう中で生乳の取引はこういう状況になっているということが明らかになり、そのことを踏まえて、規制改革会議の農業ワーキンググループから、今ご質問で言われたような提言が出されたという認識であります。規制改革会議の委員の方々は以前から着目していたとおっしゃるかもしれませんけれども、私としてはバター不足ということが一つのきっかけであったかなというふうに思っております。
 その提言の中でも書かれておりますので、ご承知かと思うのですけれども、1965年、昭和40年ですか、50年以上前の法律に基づき、当時の牛乳、生乳、酪農の現状等を踏まえて必要であるということで、今の指定生乳生産者団体制度というものが成立して、今に至っているということかと思います。
 北海道内でみますと、やはり指定団体制度というのは、広大な北海道の中で点在している酪農家の方から、指定団体たるホクレンが毎日搾られる生乳を効率的に集められて、生乳ですから腐りやすいですよね、それを安定的に工場に運ぶというようなシステムになっているわけでありまして、私はやはり指定団体制度というのは、牛乳なり乳製品の安定供給などの機能は十分果たしてきたであろうという評価をするものであります。
 また、その指定団体の手数料が不開示で、不透明だというような報道があったと思うのですが、全国に10ある指定団体のうち、ホクレンについては情報開示をしておられて、その手数料が高いか安いかまでは、私はその分野の専門家ではないので評価をすることはできませんが、広大な北海道の中で、全道一律の手数料を設定しておりますので、遠隔地で酪農業を営んでおられる方々にとっては、ありがたい制度だと思っておられるだろうし、また一方で、消費地に近いようなところでやっておられる方々にとっては、なぜ一律なんだというような、いろいろなお声があると思います。
 不断の見直し、不断のコスト縮減ということはもちろん重要かと思うのですが、開示されているかどうかということで言えば、他の9つの指定団体については承知しておりませんけれども、少なくともホクレンについては、そういう透明性の高い形でやっておられるのだということなども含めて、指定団体制度というものはその機能を果たしてきたと思うわけであります。
 一方で、1965年という50年以上前にできた制度ということを考えた場合には、その後、経済環境、農業を取り巻く環境、物流の効率化を含めて、本当にさまざまな分野で国内外の環境は変化をしておりますから、そういったことも踏まえて、何が必要かという点で、不断の見直しの議論は私は重要だと思うわけであります。
 この規制改革会議の報告書にもありましたが、究極的な目標である日本国内の酪農業の健全なる発展のために、1として酪農家の所得向上を図るということ、2としてそれぞれの酪農家の生産における創意工夫を十分に発揮できる環境を整えることが重要であること、その目指すところは私も全く一緒であり、そこに全く異議は無いわけでありまして、そういう観点から、制度創設から50年以上を経たこの指定団体制度についての現状を踏まえ、どこか変えるべきところがあるのかどうかという議論を、大いに国民的に展開できればと思っております。
 そういう中で、今現在、日本国内に流通している生乳の過半は道内のものであり、他府県のものはどんどん減っております。北海道のものは一時期少し減ったのですが、今は横ばいか、少し増えている状況にもなっておりますので、われわれ北海道としては、この問題に大いに関心を持っております。
 さらに農政部でしっかりと検討をさせて、必要であれば国に対して要請をしていかなければならないと考えています。

(北海道新聞)
 衆議院北海道5区補欠選挙が12日に告示ということで、激しい争い、戦いが行われているんですけれども、知事も和田さんの応援に駆け付けるなどして関わっていると思うんですが、現状、知事が見ていらっしゃっての情勢の分析ですね、どのような情勢なのかということをお感じになっているかというのが一つと。
 今後、告示後も含めて、この補選にどのように関わっていくというのをちょっと伺いたいんですけれども。

(知事)
 情勢分析については、私はよくわかりません。
 全国でも注目の選挙区ということで、和田候補予定者のほうには、東京から大臣や多くの方々が応援に来ておられるというのは、私自身も報道等を通じて聞いておりますし、先般は北海道新幹線開業のお礼ということで、いろいろと挨拶に回らせていただいている中で、自民党の関係者だけではなく、公明党の関係者からも「5区をよろしく」というふうに、私にも依頼される方もおられまして、相当熱を帯びているなというふうにも思いました。一方で池田候補予定者も、ほぼお二人同じくらいの年齢でいらっしゃるようでありますけれども、全く違うご経験がおありになるようで、そういったことも踏まえて、いろいろな発信をしておられるようでありますが、情勢分析についてはよくわかりません。
 それから、二つ目の今後の予定はですね、これは今回の5区に限らず、その先の参議院選挙もありますけれども、やはり公務最優先ということで、日程の調整がつくことを前提に置き、先方からご要請があれば、それと私の日程がうまく調整がつけば、参上することもあり得るということで、この5区の補欠選挙は12日が告示日で、その約2週間後の24日が投票日ですが、その間どこに応援に行くということは、今段階でまだ何も決めてはおりません。


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