知事定例記者会見
・日時/平成28年6月21日(火) 11:00~11:19
・場所/議会知事室前
・記者数/26名(テレビカメラ5台)
会見項目
知事からの話題
1 職員の飲酒運転について
2 平成28年第2回定例会の開会にあたって
3 「イランカラプテ」キャンペーンイメージソングの利用について
記者からの質問
1 職員の飲酒運転について(1)
2 職員の飲酒運転について(2)
3 職員の飲酒運転について(3)
4 職員の飲酒運転について(4)
5 職員の飲酒運転について(5)
6 職員の飲酒運転について(6)
7 職員の飲酒運転について(7)
8 職員の飲酒運転について(8)
知事からの話題
職員の飲酒運転について
私からは3点ご報告をいたします。
一つ目は大変残念な事案であります。本日、ちょうど今、(午前)11時に釧路総合振興局のほうでも発表しているところでございますが、今月10日に十勝管内清水町で、釧路総合振興局の49歳の職員が速度違反と酒気帯び運転により検挙されるという事案が発生したところであります。
昨年の12月に、道議会の全会派一致で「北海道飲酒運転の根絶に関する条例」が施行され、関係機関や道民の皆さま方とともに飲酒運転の根絶に向けて取り組んでいる中、また、こういった記者会見の場でも、私から何回かご報告を申し上げておりますが、飲酒が絡む交通事故死者数が昨年を上回るペースで推移している事を踏まえて、6月10日の記者会見でも、私から道民の皆さま方にご協力をお願い申し上げたところでございます。まさに、その同じ10日にこういった道職員の酒気帯び運転、速度違反という事案が発生し、そして検挙されたということであります。道民の先頭に立って飲酒運転根絶に取り組むべき道職員が、こういった形で検挙されるという事案が発生したということは、私としても誠に遺憾なことでありまして、道民の皆さま方にも申し訳なく思う次第であります。道民の皆さま方に心からお詫びを申し上げたいと思います。
改めまして、職員一人一人に意識を徹底することはもとより、飲酒運転の根絶に向けた対策を庁内で早急に取りまとめるよう、指示したところであります。
また加えて、今経緯をご報告申し上げましたとおり、この事案が発生したのは今月の10日で、今日が21日でありますので、11日前のことであります。私にこのことの報告があったのは、昨日(20日)の夜になってからでありました。直ちに私から、事実を警察に確認の上、公表すべしと指示をいたしたところでありますが、結果として本日の11時に釧路総合振興局から発表になったということでございまして、どうしてこの間11日も要することになったのか、庁内の情報伝達体制の不備ということも、私としては大変遺憾な点でございまして、その再検討についても指示をいたしたところでございます。
いずれにいたしましても、先ほど申しましたとおり、昨年12月の条例の施行後、われわれの呼び掛けにもかかわらず、道内で飲酒が起因する交通事故による死者数が増えているという現状、さらには帯広警察署員の事案等があった中で、われわれ道職員の中でもこういったことが明らかになったということは、私自身、本当に重く受け止めているところでございまして、何としても再発防止ということを期していかなければならない、こんなふうに考えているところでございます。
事案の詳細につきましては、今、釧路のほうでも公表が行われておりますほか、こちらにも人事の担当がおりますので、ご質問があれば、わかる範囲できちんとお答えしたいと思います。
平成28年第2回定例会の開会にあたって
二つ目は、本日、平成28年第2回(北海道議会)定例会が開会いたしました。
私のほうから美唄市の北海道議会議員補欠選挙の執行経費を含めて、約29億円の補正予算案を提案させていただきました。
その他、さまざまな条例案14件なども提案させていただいたところでありまして、24日金曜日から始まる一般質問の中で、議員の皆さま方と活発な政策議論を展開していきたいと、このように考えております。
「イランカラプテ」キャンペーンイメージソングの利用について
〔配付資料:「イランカラプテ」キャンペーンイメージソングが出来ました!(PDF)〕
三つ目でありますが、「イランカラプテ」キャンペーンイメージソングの利用についてであります。
4月下旬(21日)、新井満さん、この方は「千の風になって」という大ヒット曲の訳詞と作曲を手がけられた方でございまして、数年前から道内の七飯町に移住をされてお住まいを構えられている方であります。私も道南を訪問した際に何度もお会いしたことがあるわけでありますが、この新井さんとアイヌ民族のアーティストとして有名な釧路市在住の秋辺日出男さん、この方はユーカラ劇の脚本・演出家としても有名なアーティストでありますが、この二人のコラボレーションの下、「イランカラプテ」キャンペーンイメージソングが作られたところであります。
新井さんのほうから私にお手紙とともにこのCDが届けられて、「ぜひこれをいろいろな形で使ってほしい」というお話をいただいたところであります。
私は大変嬉しく思いまして、お礼を申し上げるとともに、5月(13日)に官邸で行われました「アイヌ政策推進会議」の場で、私どもからそういったことをご報告を申し上げ、「イランカラプテ」キャンペーンイメージソングのCDを菅官房長官にもプレゼントさせていただいたところであります。
道といたしましては、このイメージソングを今日から7月20日までの1ヵ月間、毎日お昼休みの時間に庁内放送で、曲の紹介とキャンペーンの広報ナレーションとともに流すことといたしました。また、道庁本庁舎の電話保留音にも使用するとともに、各振興局や道立アイヌ総合センター、北海道博物館においても、庁内放送や館内放送で流すほか、札幌市内の大通地区と薄野地区で、民間企業の皆さま方のご協力を得ながら街頭放送も行うこととしているところでございます。
道といたしましても、今後も2020年に予定されております白老町の民族共生象徴空間の開設、あるいは東京オリンピック・パラリンピックでのアイヌ文化の発信などに向けた気運の醸成、情報発信の取り組みなどとも連動しながら、このイメージソングを積極的に活用していきたいと、また「イランカラプテ」という言葉、北海道のおもてなしの合言葉としてますます浸透を図っていきたいと、こんなふうに考えているところでございます。
私からは以上3点のご報告となります。
記者からの質問
(NHK)
飲酒運転の件で、情報が共有されていなかったということですが、どこで話が止まっていたのでしょうか。
(知事)
私が報告を受けているままに申し上げます。この事案が発生したのは10日、金曜日の夜、勤務時間が終わった後というふうに報告を受けております。清水町内でこの職員が検挙されたわけでありますが、その日はもう勤務時間が終わっておりましたことから、本人から所属の(釧路総合)振興局に報告があったのは明けて月曜日、13日と聞いております。その13日に振興局から本庁の人事担当部局に報告があったようであります。
その後、担当部局としては、事実確認をしてから上に報告するということのようだったわけでありますが、職員監あるいは私に報告があったのは昨日(20日)の夜であったということでありまして、こういった情報伝達、特に今、飲酒運転根絶に全庁を挙げて取り組んでいる中で、情報伝達の遅れがあったということを大変重く受け止めておりまして、情報共有のあり方の見直しということを改めて庁内に指示をいたしたところでございます。
(北海道新聞)
今の件なんですけれども、13日に人事の部局に報告があってからかなり経ってますよね。事実確認ということをおっしゃいましたけれども、それにしてはあまりにも不可解な気がするんですが。
(知事)
私もそう思います。
(北海道新聞)
どういうふうな報告を受けていらっしゃいますか、長くかかった時間、一週間くらいまたかかっているわけですよね。
(知事)
事実確認に時間がかかったという報告を受けました。直ちに事実を確認するようにと指示し、確認ができたことから今日の発表になったということであります。
(職員監)
本人のほうからは所属のほうに報告があったのですけれども、それを確認するために違反事案がどういったものであったかということを警察に確認するという作業がありましたので、時間を要したということであります。
(北海道新聞)
その時間は致し方ない時間というか、確認にはそのくらいかかるのは仕方がないというか。
(職員監)
ケースバイケースかもしれませんが、決して致し方ないとは思っておりません。長くかかったなと思っております。
(読売新聞)
帯広署の警察官が逮捕された事案があったから報告がきた、そういうことではないのですか。
(知事)
それは関係ないと思います。職員のさまざまな問題も含めて、庁内の情報をできる限り私に入れるようにという指示をしておりますが、今回の事案について、なぜこのように遅れたかということは、今、職員監が申し上げたことでご理解をいただきたいと思います。
(十勝毎日新聞)
今の関連でですね、帯広署員の2名逮捕ということで、道警史上なかなか異例な事態かなというふうに思っております。知事の改めての所感を。
(知事)
これは、バーベキューをしてその場でお酒を飲んだ後に、また場所を変えてお酒を飲んだ、その後、飲酒運転と当然分かっていながら車を運転し、事故を起こし、それを隠そうとしてナンバープレートを探すために、改めてその車で走行した、酒気帯び運転をしたということで、常識的には考えられないような二重三重のあってはならない事案だというふうに思っているところでございます。
今、私からご報告申しあげました釧路総合振興局職員の事案とあわせて、こういったことが絶対にあってはならないということを私ども全員で共有し、そして再発防止に向けて、われわれとしての意識の向上ということをいかに図っていくかということを改めて検討し、それを実行していかなければならないと、そんなふうに思っております。
(北海道新聞)
役付き職員というのは具体的にどういう職名なのかということと、あとこの方は釧路市在住ということでいいのですか。
(職員監)
釧路です。
いわゆる主事とか主任とかということではなくて、その上の役の職員ということです。私どもの公表基準ではそういった表現になっています。
(北海道新聞)
例えば主幹とかそういうことまでは公表していない。
(職員監)
はい、そうです。
(STV)
職員監の方で結構なんですが、自家用車で帰る移動途中での事故、公用車ではないということでよろしいですか。
(職員監)
自家用車です。公用車ではありません。
(STV)
知事、大変心苦しいお立場だと思うのですけれども、飲酒運転を撲滅したいということでいろいろなことをされている中で、こういう事案が起こると、限界というか、取り組みを続けていかなければならないとは思うのですが、すごく胸の内が苦しいと思うのですが、正直な思いを一言でお願いします。
(知事)
条例制定の契機となった小樽市のドリームビーチの悲しい悲しい交通事故がありました。その後、砂川市でも本当に悲惨な事故がありました。事故で亡くなられた皆さま方、そしてご遺族の方々に本当に心から申し訳ない気持ちであります。
ただ、諦めてはならない、私どもの意識をさらに高めて、道職員一人一人が私と同じ気持ちを共有してくれるように、粘り強く飲酒運転根絶運動の意識高揚に向けた取り組みを展開していかなければなりませんし、そのことは、道警の職員においても当たり前のこととして、これからも努力を続けていくと、これに尽きると思っております。
(TVh)
再発防止策の具体的な指示を出されたということだったんですけれども、来月の飲酒運転根絶の日(7月13日)を前に、そこまでの期限に何らかの案を出すような期限みたいなものはありますか。
(知事)
私が今回の事案を認識してから、昨日の今日ということではありますが、今、ご指摘を頂きましたとおり、やはりわれわれが気持ちを新たにしなければならない、その節目の日までに、飲酒運転根絶に向けた新たなプランというものをわれわれとしてしっかりまとめていきたいと、このように思います。
(北海道新聞)
この職員の処分についてはどのように考えられているのでしょうか。
(知事)
今後、賞罰委員会で議論をするということになります。
(職員監)
これから司法のほうの処分もありますので、その処分を踏まえて行うこととなっております。
(北海道新聞)
知事としてはどういうような思いで処分を考えられていますか。
(知事)
もとよりあってはならないことをした職員でありますので、重く受け止めて処分していくということだと思います。
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