知事臨時記者会見(平成30年7月31日)

知事臨時記者会見

 
(「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」世界遺産登録推進議員連盟及び縄文遺跡群世界遺産登録推進本部 合同記者会見)

 

・日時/平成30年7月31日(火) 18:47~19:09
・場所/札幌パークホテル 3階 高砂
・記者数/8名(テレビカメラ1台)

会見項目

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話題

「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」について

(国会議員連盟会長)
 みなさん、こんばんは。大変お忙しいところ、お集まりいただきましてありがとうございます。ご紹介をいただきました、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」世界遺産登録推進議員連盟の会長をいたしております鈴木でございます。今回私は、東京オリンピック・パラリンピック担当大臣として、今、2020年東京大会が近づいておりますので、国立競技場をはじめ今、建設中の競技が行われる施設、あるいは既存の施設、そういうところを精力的に視察しております。この札幌に伺いまして、札幌ドーム、ご承知のとおり、サッカーが行われるわけでありますが、拝見をして実情をよく把握させていただきました。担当大臣としては、大変立派な施設でありますし、2002年の大会(サッカーワールドカップ)のノウハウをお持ちですから、十分、完璧に対応していただけると、そういう思いを強く持ったところでございます。
 今日は、せっかく札幌にお邪魔をした機会でありますが、ご承知のとおり、去る7月19日に文化庁の文化審議会世界文化遺産部会の決定によりまして、先ほど申し上げました北海道・北東北の縄文遺跡群が平成30年度のユネスコに対します推薦候補に決定をしていただいた。こういうことでございますので、それを踏まえて、われわれの今までの取り組み、また今後もどういうふうにしていこうかということについてのお話をさせていただきたいと思っております。
 今回の推薦候補に決まったわけでございますが、実に6度目の挑戦でございました。当初、手を挙げる時から、北海道、青森県、岩手県、秋田県、この関係する道県が中心になって、ずっと進めていただきました。ことにも構成資産が一番多いということで、青森県が事務局を担って、今まで強力に運動していただいたところであります。われわれ、議会に身を置く者として、当初は側面から、精神的な応援というものをしていたわけでありますが、これはなかなか推薦候補になるには大変なこともあるということで、力を合わせてやっていこうということで、一昨年の3月に、遅ればせながら与党の中で世界遺産登録推進議員連盟というのを設立いたしまして、その後、関係道県と私ども議員連盟としては微力でありますけれども、言わば車の両輪となって、活動をしてきたところであります。昨年、そして今年も総決起大会をして、盛り上げると。地元からもそれぞれ出席していただきまして、地元の熱意がこれだけあるのだということを示した上で、文化庁に陳情するなどいたしました。そういうことも効果があったと信じたいのでありますが、おかげさまで7月19日、推薦候補に決定をしたところでございます。
 今まででありますと、これで一段落、達成、こういうことになるのでありますけれども、ご承知のとおり、ユネスコのほうで平成30年度からは1国1件の申請にしてほしいということになっております。たまたま、先に自然遺産のほうで進んでおりました「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」この自然遺産がいったん、またわが国に戻ってきまして、それが平成30年度の推薦にどうもぶつかりそうだと。そういたしますと、この縄文遺跡群とこの自然遺産とどちらかを1件だけ推薦するということになろうかと思うわけでございまして、今後とも手を緩めずに、この縄文遺跡群の素晴らしさ、そういうものをアピールして、ぜひとも平成30年度においては文化遺産が、縄文遺産が推薦として、堂々とユネスコのほうに進むことができるように、これからも関係道県と力を合わせて頑張ってまいりたいと思っているところです。とりあえず私からは以上です。

(4道県本部本部長代理(青森県副知事))
 ただいま、ご紹介をいただきました青森県副知事の佐々木であります。
 本日は、縄文遺跡群世界遺産登録推進本部の本部長であります、本県の三村知事が公務のため出席できませんでしたので、メッセージを預かってまいりました。ご紹介をさせていただきます。
 まずもって、鈴木会長におかれましては、これまで縄文遺跡群に足をお運びいただきますとともに、地元の声や熱意を関係各方面に届ける要望活動のほか、国会議員の皆さまや地元議会、民間団体、企業の皆さまと一体となった総決起大会の開催など、登録実現に向け、多大なご尽力を賜り、誠にありがとうございます。
 おかげさまをもちまして、この度の文化審議会(世界文化遺産部会)で縄文遺跡群がユネスコへの推薦候補に選定されることとなりました。今後は、年々厳しさを増しますユネスコの登録審査を乗り越えていくためのさまざまな準備を整えていかなければなりません。推進本部といたしましては、9月末までに推薦書暫定版を、そして2月1日までに正式版を国からユネスコへ提出できますよう、早急に改訂作業を進めていくこととしております。2020年の登録実現に向けて、4道県がさらに連携を深め、しっかりと取り組んでまいりますので、国会議員連盟、地元議会、関係団体の皆さま、4道県民の皆さまにおかれましては、引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。以上でございます。

(4道県本部副本部長(北海道知事))
 高橋でございます。鈴木大臣におかれましては、お暑い中のご来道、誠にお疲れさまでございます。カーリング場、そして札幌ドームなど、ご視察をいただき、誠にありがとうございます。そしてこの度は、縄文遺跡群の推進議員連盟の会長として、私どもと共にこういった合同記者会見を開催していただきましたこと、心から感謝を申し上げる次第であります。
 私ども4道県は6回目の挑戦でありますが、5回にわたって一生懸命頑張ってまいりました、この北海道・北東北の縄文遺跡群、これが7月19日の国の文化審議会(世界文化遺産部会)におきまして、文化遺産の推薦候補に選定されたこと、大変うれしく思っているところでございます。
 縄文遺跡群が自然との共生の下、採集中心の文化であったにもかかわらず、1万年以上前から定住が開始され、発展・成熟したという人類史上極めてまれな先史文化を現代に伝える大変貴重で高い価値が認められたということを、大変うれしく思っているところでございます。これも鈴木会長はじめ、国会議員連盟の皆さま方の大きなお力添えが大きな一歩として実を結んだものとして心から感謝を申し上げる次第であります。
 そして、先ほど、鈴木会長からもございましたとおり、自然遺産候補との調整の中で、国としてユネスコへの推薦の一枠を決めるということになるわけでありまして、
引き続き、鈴木会長をはじめ国会議員連盟の皆さま方のお力添えをいただきながら、日本の代表として、日本の門を出るように、推薦されるようにしっかりと頑張ってまいりたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

(4道県副本部長代理(岩手県文化スポーツ部長))
 岩手県の文化スポーツ部長の菊池でございます。本日はよろしくお願いいたします。
 まずもって、去る7月19日の決定、そして本日、こうして合同記者会見を迎えることができましたことは、あの大震災、津波からの復興を進める岩手県、県民にとりまして、誠に喜ばしく、また励みになることであります。これも鈴木会長をはじめとする国会議員連盟の皆さまの、厚く、そして強力なお力添えによるものとあらためて深く感謝申し上げます。今後におきましては、岩手県は早期登録実現に向けて地元の自治体の一戸町と共に、今後求められます対応について、迅速、的確に取り組んでまいりたいと思っておりますし、国会議員連盟の皆さん、4道県の皆さん、そして構成自治体の皆さん、全ての関係の皆さんとこれまで以上に、連携を強め、しっかりと対応してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(4道県副本部長代理(秋田県教育委員会教育次長))
 太田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まずもって鈴木大臣が会長を務められております縄文遺跡群国会議員連盟の皆さまと関係機関のご助力によりまして、この度の文化審議会(世界文化遺産部会)におきまして、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が今年度の文化遺産の推薦候補に選定されました。これまでのお力添えにあらためて感謝の意を表します。
 また、先ほど鈴木会長からお話がありましたように、今後のユネスコへの推薦については、文化遺産と自然遺産どちらか1件になるということで、どちらが選ばれるかということが今後の注目点になろうかと思います。縄文遺跡群は、一日も早い世界遺産本登録を目指しておりますので、今後も4道県が一丸となって、全力で準備を進めてまいります。鈴木会長をはじめとする国会議員連盟の皆さま、そして関係機関の皆さまには、今後本登録まで続く取り組みに関しましてもご助力を賜れればと思っております。本日はこのような機会をいただき、本当にありがとうございました。

 

記者からの質問

(北海道新聞)
 鈴木会長にお聞きします。
 先ほどおっしゃったとおり、ユネスコは20年の登録分から推薦枠を1国1件に制限するということでしたけれども、自然遺産候補の奄美と国内推薦枠の争いになると、縄文遺跡群の推薦候補に選んでもらうにあたって、自信と、一方で課題を持っているところ、2点をお聞きしたいのですけれども。

(国会議連会長)
 そもそも、文化遺産と自然遺産を比べるというのは、ちょっと土俵が違うものを比べるようなところがあって、なかなか文化遺産の中で優劣を競うのとまたちょっと違う、なかなか難しいなという思いがしております。ただ、熟度でいうと、私どもは6回目に認められたということで、1回目からかなり学者の皆さんのご意見も取り入れて、専門性の観点からかなり熟度が増してきているということが言えると思っております。例えば、当初問題になったのは、縄文遺跡というのは、あまねく全国にあるのに、何で北海道と北東北3県だけが世界遺産ということでアピールできるのかと、意味があるのかと、こういうことでしたけれども、やはり先ほど高橋知事のお話もございましたとおり、1万年も超える期間の中で、この地域には連続性があるのですね。つまり、集落の萌芽期からずっと続いてきて、最後のところまでいったと、その連続性とそれから構成する17の遺跡それぞれが、一つひとつとってもそうした世界遺産登録のレベルに達しているという、そういう点をもって、かなりこれはきちんとアピールできるのではないかと思っています。
 自然遺産のほうは、伺った話で正確かどうか分かりませんけれども、一度出たものが戻ってきたのも、例えば、そこでハブを駆除するためにかつてマングースを入れた、それが自然の生態系にいろいろ影響を与えている、あるいは人間が持ち込んだネコが野生化して、それが例えばアマミノクロウサギというような希少生物に影響を与えている、そういうものをやはり駆除していくということ、これはそう簡単に1年、2年でできる話ではないと、このような気もしております。
 また、沖縄島についても、北部の米軍の管理しているところ、それも含めて申請するようにというような指摘があったとも伺っていますので、そういうことを考えると、自然遺産のほう、これも素晴らしい遺産であって、日本の財産だと思いますが、しかし、そういう条件をクリアするのにやや時間が掛かるのかなというような、そんなお話もしているところであります。
 そのようなことで、そもそも分野が違うものですから、比べるといってもなかなか難しいのですけれども、そのようなところで、この縄文文化遺産、何とか目的を達成したいと思います。

(北海道新聞)
 もう1点、明日、千歳のキウス周提墓群を視察すると思うのですけれども、これまでにもほかに道内の遺跡をもし視察なさっていたら、感想などお聞かせ願えますでしょうか。

(国会議連会長)
 垣ノ島遺跡を以前、拝見いたしました。
 とても素晴らしい中空の土偶が出てきたというお話で、展示もされているのを拝見しました。一番感銘を受けましたのは、こういう小さい粘土板に自分の赤ちゃんとか、自分の子どもが小さい時に死んでしまった、その子どもの足跡をしっかり、粘土板に押して、形をとって、それをずっと祀っていると、大切にしていると。お母さんが亡くなった時に、その粘土板を一緒に埋葬したのだというようなご説明を受けました。1万年も前のこの縄文人ですけれども、そういうわが子を、しかも夭逝した子どもをいつまでもいつまでも、自分が生きている間、大切にして、常に祀っていると、そういうようなところに深い精神性を感じました。縄文人も今を生きているわれわれも、やはり根っこできちんとつながっているのだなと、そういうような感銘を、垣ノ島の遺跡を見て感じたことを今、思い出します。

(読売新聞)
 鈴木会長にお伺いしたいのですけれども、自然遺産とどちらか選ぶということに向けて、具体的に議連として何か行動する予定みたいなものがあれば、お聞かせください。

(国会議連会長)
 とりあえずは、関係方面にどういうふうな過程で決まっていくのかを、今ちょっと聞いているところであります。情報収集しているところです。
 前に、明治日本の産業革命遺産と長崎(と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産)でしたかね。それが両方重なった時の調整は、初めての例だからどこでいったい調整して良いのか分からないということで、どうも最終的には官邸で調整したというような情報もございます。
 今回はいったいどこで調整するのかという情報をまず、しっかりと把握して、その上できちんとわがほうの優位性と言いますか、先ほど申し上げたとおり文化遺産と自然遺産というのは、次元が違うというか、土俵が違いますから、どっちが優位かというのは、なかなか比べにくい部分はありますけれども、今までのわれわれのやってきたことの積み重ねということをしっかりとアピールしていきたいと思います。

 

 


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