仕事納めのあいさつ(令和3年12月28日)

職員に向けた仕事納めのあいさつ

令和3年12月28日(火)TV会議室

 今年最後の庁議になりました。

 本当に皆さん、1年間お疲れさまでした。昨日、今日と、道庁と別館の各課を、160か所ぐらいですか、回らせていただいて。何時間ぐらいかかりましたかね、4、5時間はかからなかったですかね。本当に皆さん、今年1年、現場で頑張っていただく、本当は振興局も全部回りたいのですが、ちょっと回ることはできませんでしたけれども、皆さん、この1年間、大変な緊張感の中で取り組んでいただいたことに対して、本当に感謝を申し上げます。特に、新型コロナウイルスの対応でありますけれども、道民の皆様、そして事業者の方々に、この間、大変なご理解とご協力をいただいてまいりましたけれども、道においても、指揮室、そして保健所をはじめとする関係する部局で、円滑なワクチンの接種、医療提供体制の確保、事業者の方々への支援業務、個別の訪問、本当に様々取り組んでいただきました。総力を挙げて、この1年間取り組んでまいりました。また、各地域でも大変厳しい局面がありました。各振興局長、振興局が、管内における市町村の皆さん、関係の方と本当に連携を深めていただいて、地域独自の対策、これも講じていただいて、懸命に取り組んでいただいた。この関係する皆さんにも改めて、私からお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

 変異株の置き換わりや人の流れの活発化、ゴールデンウィーク、夏休みの影響などで、全国的にも第4波、第5波ということで、大きな感染の波がありましたけれども、現在は、感染状況が一定程度落ち着いている状況にあります。しかし、この新たな変異株、オミクロン株が確認されているということで、全国的に感染が確認されていますし、また市中感染ということで、そのような事例も出ています。引き続き、高い警戒感を持って、気を緩めることなく対応していきたいと思います。皆さん、引き続き力を貸してほしいと思います。

 感染対策以外の業務、当然あるわけであります。道民の皆様の暮らし、安全・安心、これを支えるための社会基盤整備や維持・管理、災害対応、道税の徴収、各種相談、本当に様々、コロナ対策も講じながら、知恵と工夫を凝らして、職員の皆さんが、外から、道民の皆さんから、なかなか皆さんのお仕事が見えにくいというところもあるわけですが、そういう人たちが頑張ってくれている、この道政を支えていただいている、維持できているということであります。改めて、職員全ての皆さんに感謝申し上げたいと思います。

 また、今年も、感染対策との闘い、本当に中心になってしまったということはあるのですけれども、一方で、北海道がもつ価値を国内外に発信する、また、大きな注目を集める、そういう年にもなったと思っています。

 7月には、北海道・北東北縄文遺跡群の世界文化遺産登録ということで、長年の取り組み、北海道、世界の宝と認めていただきました。この貴重な財産を、将来に渡ってしっかりと引き継いでいく。そして、北海道の活性化に繋げていく、活かしていく。このためには、地域の方々とも、しっかりと知恵を絞っていかなければならないと思っています。

 また、8月の東京オリンピック、これも、マラソンの競技を札幌でやるということが決まって、1年延期になって、また、緊急事態宣言が東京で出る中で開催されるという、もう本当に前例のない状況の中での大会になりました。本当に皆さんに様々な力をいただいて、何とか、マラソン、競歩、そしてサッカーの予選ということで開催をされた。このことによって北海道、札幌の街並みを世界の方に見ていただくということで、マラソンのコースもレガシーとして残ったと思っていますし、かねてから要望していたアイヌ舞踊の発信を何とかさせてほしいと話をしてきましたけれども、この点についても機会をいただきました。ウポポイや縄文の世界文化遺産、こういった多様な地域の素晴らしい資源を、さらに、それぞれではなく、連携をさせて魅力を一層高めていく必要があると思っています。

 そして、9月のアドベンチャートラベル・ワールドサミット、これがアジア初の開催ということで、バーチャル開催ではありましたけれども、開催されました。これも、知事として、何とかアジア初、北海道で開催したいということで決定して、喜んで、ただバーチャル開催ということになりました。ただ、北海道に行きたいということでバーチャル開催の中で多くの方々から本当に評価をされて、それが2023年のリアル開催の内定ということに繋がったということで、これは本当に嬉しい話題だと思っています。2023年に向けて、アドベンチャートラベル・ワールドサミット、しっかりと成功に繋げていきたい。世界中に北海道の魅力を発信させていきたいと思っています。

 本当に皆さんが工夫してくれて、取り組んでくれた中に、北海道の物産展というのは、日本一売れるということで、デパートでも大変な評価をいただいてきたわけですけれども、多くの方に来ていただいて、その物産展を開催することが出来ないということで、これをどうしようかという状況の中で、首都圏のスーパー、スーパーは日常生活で必要なものだということで、営業が通常通りで、好調だということもあって、スーパーで小さい北海道フェアを多店舗でやろうと発想を変えて、取り組んでいただきました。このことによって、物産展で日本一でしたけれども、スーパーの販売も、今や数百店舗で展開されるということで、これも新しい発想、皆さんの取り組み、このことによって本当に売り先に困った皆さんの大きな力になったと思っています。そして、どさんこプラザを羽田空港に出したいと、ずっと思ってきたわけですけれども、玄関口、羽田空港にアンテナショップ、どさんこプラザをオープン出来ました。また、関西初出店ということで、あべのハルカスにも、どさんこプラザをオープン出来ました。これは逆に、コロナ禍でなかったら、優位な条件の中でオープンが出来なかったのではないかなと思っています。ですから、ここも、ある意味では次に繋がる一手として、羽田空港、あべのハルカス、これは、本当に皆さんの努力から生まれた大きな動きだったと思っています。売上も前年対比140%ぐらいになっていると聞いていますので、このコロナの厳しい中で、むしろ、売上を伸ばしている。これも、皆さんの努力だと思っています。

 それと皆さんにお願いですけれども、年末年始、「今こそ食べよう!北海道」ということで、各振興局、本当に若手の皆さんが動画を作って発信してくれています。各振興局の皆さん、素晴らしい地域の物を発信していただいています。振興局長を先頭に、本当に感謝しています。この年末年始、どうか、今、大変厳しい生産者、そして飲食店、こういうところを応援するという観点から、一品でも多くの道産品を、皆さん美味しく食べていただきたい。今は特に、どこの物か見て、他の県の物だったら、ちょっと今は北海道の物を食べるということで、力を貸してほしいと思います。そして、今、牛乳も5,000トン、大量廃棄ということで、消費喚起、一生懸命やっていただいています。この最悪の事態をみんなで乗り越えて回避していく。その先頭に、道庁という組織が立って取り組んでいく。これが生産者の方に勇気を与えると思いますし、我々に求められている行動だと思います。皆さん、お願いばかりで恐縮ですけども、どうか年末年始、ゆっくり休んでいただきながら、お酒の前に一杯、牛乳を飲んでいただいて、一杯、牛乳を飲んでもらえれば酔いにくくなるかもしれませんから、それで道産の日本酒、ワインを是非飲んでいただいて、楽しんでいただければと思っています。

 コロナを契機として、本当に人々の意識、行動が都会から地方へ、そしてゆとりを求める暮らしということで働き方もシフトをしてきています。そうなるのではないかと言われてきましたけども、それが現実のものになってきているというのが、今年のトレンドとして見ることができたと思っています。人の動きで言えば、首都圏からの転出、今までずっと、これをやってきましたけれども、コロナでそういう状況が現実に、この転出の部分、また企業の本社が脱首都圏ということで移転する、地方へ流れるということが見られた年でした。これは本当に好機だと思っています。感染拡大の備えに万全を期しながら、この社会全体の大きな変化に、みんなで的確に対応して、全国随一の再生可能エネルギーのポテンシャルを活かしたゼロカーボン北海道の実現、そしてデジタル化、DX、デジタルトランスフォーメーション、このようなものも、さらに進めていく挑戦をしていく、皆さんで取り組んでいくことが重要だと思っています。

先週、東京でデータセンターの誘致のためのセミナーを開催しました。これまでも北海道の冷涼な気候、再生可能エネルギー、同時被災リスクの低さ、そういうことで、データセンターの誘致に取り組んできたのですけれども、さらに今、デジタル田園都市構想ですとか、次世代データセンター、これを国が本腰を入れて1,000億円の予算を付けて取り組んでいくということで、我々が一生懸命取り組んできたデータセンター、これも、まさに今、しっかり取り組んでいくときが来た、より積極的に取り組んでいく時期が来たと思っています。私は、国内最大規模のデータセンターを何とか北海道に誘致したい。グリーン、デジタル、この掛け算の中で象徴的な取り組みだと思っています。この国の進める取り組み、これも追い風にしながら、北海道こそが候補地たる存在だと私は確信していますので、今後、皆さんと力を合わせて取り組んでいきたいと思っています。

 明日から年末年始のお休みということに、ほとんどの人がなるのですけれども、先ほど危機管理監からの話もありました、この年末年始返上で、感染対策、そして危機管理対応に当たる職員の皆さんがいます。本当に皆さんにはご苦労をおかけします。道民の皆様の命、暮らしを守るために、年末年始を休み返上で頑張っていただく皆さんに、本当に感謝します。幹部の皆さんには、職員の仕事のローテーションなどの勤務体制、この点については、十分、引き続き気を配っていただければと思っています。

 年末年始、帰省、旅行などによって、普段会わない方と会う機会が増えますので、感染リスクがどうしても高くなるという状況があります。道職員、みんなで感染防止対策の実践を率先して、今までもやってきましたけれども、この年末年始も実践していかなければならないと思っております。この点についても、重ねて皆さんによろしくお願いいたします。

 本当に皆さん、1年お疲れになったことと思います。まずご自身、そして支えていただいたご家族の皆様、ご健康に留意いただいて、ゆっくり休める方は休んでいただいて、是非、来年に向けた英気を養っていただきたいと思います。皆さんと年明けに元気に再会して、新しい気持ちで、また1年間しっかり頑張りたいと思いますので、そのためにも、ゆっくり休んでいただきたいと思います。

 本当に最後、28日仕事納めであります。1年皆さん本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

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