知事コラム190524

 

知事コラム


(令和元年5月24日配信分「知事就任1か月」)

 

 皆さん、イランカラプテ。

 4月23日の知事就任から、この1か月を振り返ると、大樹町でのロケット打上げ実験や海外に輸出される十勝川西長いもの集出荷貯蔵施設の視察、連休明けには、胆振東部地震の被災地に伺い町長さんや町民の皆様との意見交換、日露知事会議のためのロシア訪問、そして初の道議会出席といったスケジュールの中、さらに、さまざまな会合に出席したり、職員との打合せを重ねています。

 多くの皆様と出会い、いろいろなお話を伺う機会に恵まれ、北海道知事の職務範囲の広さ、そして北海道の可能性の大きさを改めて実感し、世界に誇るその潜在力を発揮させるため、私の強みである若さと行動力を活かした道政の推進に向け決意を新たにしたところです。

 今回は、5月13日に行われた日露知事会議をご紹介したいと思います。
 モスクワで開催されたこの会議では、全国知事会を窓口に埼玉県の上田知事をはじめとする7名の先輩知事と一緒に出席して、両国の知事同士で、経済や文化、人的な交流などについて、幅広く意見交換をしてきました。

 北海道はこれまでサハリンをはじめ極東地域と地域間での交流を続けていますが、政治・経済の中心であるモスクワなど欧露部といわれる地域との関係を深めることも、北海道にとって今後の地域間交流を通じた関係強化に重要です。

 極東地域との友好関係を広げるとともに、ロシアの政治経済の中心である欧露部との交流を加速させ、経済・文化・医療などの分野での人的交流の拡大を図っていきたいと考えています。

 今回は、こうした方向性を表明するとともに、フルガル・ハバロフスク地方知事、モスクワ州のヴォロビヨフ知事、沿海地方のコジェミャコ知事、そしてサンクトペテルブルク市のペグロフ臨時知事代行と個別会談を行い、今後の関係強化の基礎を固めてきました。

 人間関係も日頃から誠実にやりとりすることで深まっていくように、国家や地域の間でも、継続して真摯に対話することで良好な関係が培われていくものと思います。

 これまで、道内の官民が共同して構築してきたネットワークを大切にして、地域間の交流を更に深め、経済の活性化を図り、そして両国間の安定的な関係の構築につながることを期待しています。

 最後にもう一言。北方領土について、現地を訪れた国会議員の方から、とうてい理解のできない発言がありました。
 北海道知事として、外交交渉で平和裏に問題解決を望む元島民の皆様の心に寄り添い北方領土問題に取り組んでまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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