2000年世界農林業センサス 調査結果の概要(その3)

2 農家以外の農業事業体調査

(1) 事業体数

ア 事業体数の推移 ~事業体数は1,448事業体、減少が続く~

 事業体数の推移をみると、昭和55年に1,807あった事業体が、それ以降減少が続き、平成12年には1,448となっており、平成7年と比較すると、総数で164事業体(10.2%)減少している。

 また、全国の事業体数は10,554事業体で、北海道は13.7%を占めている。

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イ 経営目的別事業体数 ~販売目的が57.9%を占める~

 農業事業体数を目的別にみると、その他が19.8%、販売が10.2%減少しており、構成比でみると、販売目的が57.9%と高い割合を示している。

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ウ 組織形態別事業体数

~経営目的が農産物販売又は牧草地経営の有限会社が37.3%を占める~

 事業体数を組織形態別にみると、経営目的が農産物販売又は牧草地経営では、有限会社が540事業体で最も多く、総事業体数に対する構成比は37.3%を占めており、次いで農事組合法人が138事業体(9.5%)、国・地方公共団体126事業体(8.7%)となっている。

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エ 経営耕地面積規模別事業体数(販売目的)

~経営耕地面積50ha以上の事業体数のシェアは3割以上~

 販売目的の事業体について経営耕地面積規模別に見ると、50ha未満のすべての階層で事業体数は減少しているが、50ha以上の事業体数は増加し、31.7%を占めている。

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オ 農産物販売金額規模別事業体数(販売目的)

~1,000万以上の規模が79.7%を占める~

 農産物販売金額規模別に事業体数をみると、1~3億円規模が182事業体と多く、増減率でみると5億円 以上規模(1.8%)、1~3億円規模(1.7%)で増加している。

 構成比では、5000万円以上が51.3%を占めている。

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カ 農業経営組織別事業体数(販売目的)

~酪農単一経営の事業体数が増加~

 単一経営、準単一経営、複合経営ともに事業体数が減少しているが、酪農単一経営については104事業体で、平成7年から26事業体増加し、販売目的の事業体に占める割合も8.4%から12.4%に増加した。

 なお、北海道の酪農単一経営の事業体は全国(298事業体)の34.9%を占めている。

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(2) 経営耕地面積 ~畑が96.2%を占める~

 経営耕地の総面積は108,703haで、平成7年に比べ2.5%増加している。種類別では田が34.1%、畑が1.5%、樹園地が39.7%とすべて増加している。構成比では96.2%が畑となっている。

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(3) 家畜飼養頭羽数(販売目的) ~経営規模の拡大進む~   

 家畜の種類別に事業体数をみると、乳用牛以外すべて減少しており、肉用牛が18.0%、豚が16.4%、採卵鶏が15.6%減少している。

 頭羽数は、乳用牛で52.4%、肉用牛で3.2%増加している。また、一事業体あたりの飼養頭羽数は豚を除く全種類で増加している。

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(4) 農業経営以外の事業を行っている事業体数(販売目的)

~農業経営以外の事業を4割の事業体で実施~

 農業経営以外の事業を行っている事業体は287事業体(販売目的の事業体に占める割合(34.2%)で、このうち農業生産関連事業を行っている事業体は235事業体(同28.0%)となっている。

 農業生産関連事業の内訳をみると、事業体数は直販、農産加工の順となっている。

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3 林家調査

(1) 林家数 ~林家数は5万戸~

 道内の林家数は50,249戸で、前回(平成2年調査、以下同じ)に比べ1,552戸(3.0%)減少した。

 林家の性格別に見ると、農家林家は21,870戸で前回に比べ6,761戸(23.6%)減少し、非農家林家は28,379戸と前回に比べ5,209戸(22.5%)増加し、林家に占める割合も56.5%と農家林家を上回った。

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(2) 保有山林規模別林家数 

~1haから20ha,100ha以上の階層で林家数減少~

 林家数を保有山林規模別に見ると、20~100 haの階層で増加しているものの、それ以外の階層では、すべて減少している。特に500ha以上では4割以上の減少となっている。

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~10ha以上の階層の山林面積シェアは7割を超える~

 林家数においては1~10haの階層で7割以上を占めているが、50ha以上では2.7%に過ぎない。

 保有山林規模別の山林面積の構成比を見ると、1~10haの階層で3割弱を占めているが、10ha以上の階層 で7割強を占めている。

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(3) 支庁別林家数と保有山林面積

~上位5支庁で林家数・保有山林面積とも6割を占める~

 全道に占める各支庁別の割合を見てみると、林家数では、網走(17.8%)、上川(15.1%)、十勝(12.3%)、石狩(8.0%)、空知(6.9%)、で6割を占めている。

 保有山林面積で見ても、網走(17.6%)、十勝(16.5%)、上川(12.2%)、石狩(7.7%)、胆振(6.9%)の5支庁で6割を超えている。

 上位5支庁における農家林家の占める割合は、林家数でも保有山林面積においても4割以上あるが、石狩では林家数で13.4%、保有山林面積では8.6%)を占めるのみと他支庁とは際だった違いがある。

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4 林家以外の林業事業体

(1) 林業以外の林業事業体総数 ~事業体数は約7%増加~

 林家以外の林業事業体総数は3,844事業体で、前回に比べて6.9%増加した。保有山林面積は1.7%の微増にとどまっている。

 保有山林規模別の面積シェアについては変動はほとんどないが、事業体数では、1~10haの階層が増加し、それ以上の階層では減少している。

 保有山林規模別の事業体数と面積シェアとの関連を見ると、1~10haの階層が、事業体数では約6割を占めているが、面積シェアでは、同階層は0.8%に過ぎず、500ha以上の階層が9割を超えている。

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(2) 支庁別事業体数と保有山林面積 ~保有山林面積は上川支庁が26.6%~

 全道分に占める各支庁別の割合を見てみると、事業体数では、網走(14.2%)、石狩(12.9%)、十勝(12.9%)、胆振(10.4%)、上川(9.9%)で、全体の約6割を占めている。

 保有山林面積で見ると、上川(26.6%)、十勝(12.4%)で約4割を占め、釧路(8.6%)、網走(8.0%)、日高(6.6 %)と続いている。

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