Q&A

 

 

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  ~Q&A~

 

 環境省「微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問(Q&A)」より一部抜粋。


Q.季節によってPM2.5濃度は変動しますか。
A.例年、冬季から春季にかけてはPM2.5濃度の変動が大きく、上昇する傾向が見られ、夏季から秋季に
 かけては比較的安定した濃度が観測されています。


Q.「暫定的な指針となる値」を超えた場合は、運動会等の屋外での行事は中止する必要があります
 か。
A.PM2.5濃度が注意喚起のための暫定的な指針となる値を大きく超えない限り、運動会等の屋外での行
 事は注意する必要はないと考えられます。
  これは、「長時間の激しい運動でない限り換気量は大きく増加せず健康影響の可能性も高くないこ
 と、及び当該行事を中止することによる社会的影響が大きい」ことを考慮したものです。但し、呼吸
 器系・循環器系疾患を有する者、小児などは、健康的な成人に比べ影響を受けやすく個人差も大きい
 と考えられるため、普段から健康管理に努めるとともに、PM2.5濃度が高い場合には、個人の体調に応
 じてより慎重に行動することが望まれます。
  また、運動会等の主催者は参加者に事故等が起こった場合に備えて、養護教諭等の配置や緊急に受
 診できる医療機関を確保するなどの配慮が必要と考えます。こうした配慮は特別なものではなく、PM
 2.5濃度の高低に関わらず、このような行事を開催する場合、主催者が通常取るべき措置と考えます。
  なお、「大きく超える場合」の具体的な値については、専門家会合においても「現段階では高濃度
 域での健康影響に関する十分な科学的知見がないため、具体的な値を示すことは困難」という結論で
 したが、米国の空気質指数(AQI)を参考にすると、日平均値が140~150
μg/m3を超える場合、すべて
 の人は長時間の激しい運動や屋外活動を中止すべきとのアドバイスがなされています。


Q.「屋外での長時間の激しい運動」とは、どのような運動を指しているのでしょうか。
A.一概に明示することは困難ですが、マラソン大会のように呼吸器系への過度の負担が長時間続くよ
 うな運動が想定されます。
  運動会等の屋外活動は、長時間の激しい運動にはあたらないと考えています。


Q.窓の開閉でPM2.5の影響はどれほど違うのですか。
A.窓の開閉による屋内濃度への影響を定量的に示した資料はありませんが、窓を開けておくと屋内の
 PM2.5濃度は屋外のPM2.5濃度と同等の値になると推測されることから、窓の開閉や換気は必要最小限
 にすることにより、外気の屋外への侵入をできるだけ少なくし、その吸入量を減らすことは有効な対
 策と考えています。


Q.マスクの着用は有効ですか。
A.微小粒子状物質(PM2.5)に対して、一般用マスク(不織布マスク等)の着用により、ある程度の効
 果は期待できますが、PM2.5の吸入防止効果はその性能によって異なると考えられます。また、医療用
 や産業用の高性能な防じんマスク(N95※1やDS1※2以上の規格のもの)は、微粒子の捕集効率の高いフ
 ィルターを使っており、PM2.5の吸入を減らす効果があります。但し、マスクを着用する場合には顔の
 大きさに合ったものを、空気が漏れないように着用しなければ、十分な効果が期待できません。一方
 着用すると少し息苦しい感じがあるので、長時間の使用には向いていません。
※1 米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が認定したマスク。
※2 労働安全衛生法に基づく国家検定に合格したマスク。DS1やDS2などの種類がある。


Q.空気清浄機はPM2.5の除去に有効ですか。
A.PM2.5に対する空気清浄機の除去効果については、フィルターの有無や性能など機種によって異なる
 と考えられます。一部製品については、各メーカーにおいて性能試験により一定の有効性が確認され
 ているとのことですが、個別の製品の効果に関する詳細については、製品表示や販売店・メーカーに
 確認する必要があります。


Q.農産物の安全性に影響はないのですか。
A.PM2.5が農産物に付着することは想定されますが、懸念されているPM2.5の影響は主に呼吸器系への
 ものであり、摂食による健康影響はこれまで報告されていません。


Q.PM2.5と黄砂の関係はどのようですか。
A.黄砂は、東アジアの砂漠から強風により大気中に舞い上がった砂(土壌・鉱物粒子)が浮遊しつつ
 降下する現象です。日本へ飛来する粒子の大きさは4μm付近のものが主ですが、一部2.5μm以下の微
 小な粒子も含まれているため、PM2.5の測定値も上昇することがあります。
  また、黄砂が輸送される過程で、大気汚染物質の発生が多い地域を通過する場合、これらの物質と
 ともに日本へ飛来することがあります。
 なお、明確な結論は得られていませんが、黄砂による健康影響については、喘息等の症状が悪化する
 等の報告もありますので、黄砂の飛来に伴ってPM2.5濃度も上昇している時には注意して下さい。


Q.PM2.5と花粉の関係はどのようですか。
A.花粉の大きさは30μm程度で、PM2.5よりもかなり大きく、アレルギー疾患の一つである花粉症の原
 因となることが知られています。
  花粉とPM2.5の複合影響については、現時点で明確な知見は得られていませんが、過去の動物実験
 ではPM2.5の一部であるディーゼル排気粒子が鼻アレルギー及びアレルギー性結膜様病態を悪化させる
 との報告もありますので、PM2.5濃度が高いときには注意して下さい。


Q.PM2.5と喫煙(たばこの煙)はどのような関係がありますか。
A.たばこの煙には多くの有害な微小な粒子が含まれており、全席喫煙の飲食店や喫煙室内のPM2.5濃度
 は数百μg/m3に及ぶこともあることが報告されています。


 

参考情報
微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問【専門家会合報告】

 


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