農業集落排水

農業集落排水事業とは

生活様式の変化や混住化の進展など、農業・農村を取り巻く状況の変化により、農業用用排水の汚濁が進み、農業生産環境と農村生活環境の両面に大きな問題が生じています。

生産性の高い農業を目指し、活気あふれる農村をつくるためには、汚水処理施設の整備は、とても重要な役割を担っています。

汚水処理施設を整備すると、家庭からの雑排水が直接排水路に流入しなくなるため、悪臭やハエ・蚊などの問題が解消し、快適な生活環境を保つことができます。

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処理水の利用先と排水基準

浄化された水は農業用水として再利用されるため、その目標処理水質は、一般の事業所などに適用される排水基準よりも厳しくなっており、安全・安心な食料生産をささえるとともに、水辺の生態系の保全にも貢献します!

水質汚濁防止法の排水基準と農業集落排水施設処理水の排水目標値
項 目水質汚濁防止法排水基準農業集落排水施設処理水質(目標値)
BOD160mg/l15mg/l
SS200mg/l30mg/l

※BOD(Biochemical Oxygen Demand)生物化学的酸素要求量とは
微生物による分解可能な有機物量を微生物が消費した酸素量で換算した値のことです。
BODの値が大きいと生物の分解可能な有機物量が多く、汚濁の度合いが高いことを表します。

※SS(Suspended Solids)浮遊物質とは
水中に浮遊している1マイクロメートル~2ミリメートルの汚濁物質のことです。
全般的な汚濁の指標として使われ、生活排水中には一般的に150~300mg/l程度含まれています。

さらに処理過程で発生する汚泥は肥料として農地還元することにより資源の循環を促進し、農村の循環型社会の形成に役立ちます。

農業集落排水施設の設置基準と整備状況

農村地域の集落や農家住宅は広く散在しているため、小規模に分散して処理する方が効果的で経済的です。そのため、農業集落排水事業は1,000人程度以下の人口を対象に実施しています。

北海道では昭和48年から始まり、54市町村94地区を整備しています。

北海道における汚水処理の現状と処理方法(リンク)

農業集落排水のページ(リンク)

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