北海道食の安全・安心基本計画は、「北海道食の安全・安心条例」(平成17年3月制定)に基づき、食の安全・ 安心に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、中期的な施策の目標や内容を明らかにするものです。
道では、平成17年12月に「北海道食の安全・安心基本計画」、平成21年12月に第2次「北海道食の安全・安心基本計画」、平成26年3月に第3次「北海道食の安全・安心基本計画」を策定し、これまで、生産から消費までの各段階にわたる施策の推進に取り組んできました。
第3次計画の策定後、外食店における使用期限が切れた食材の使用や食品への異物混入等、食の安全・安心に関わる重大な事案が発生するなど、食の安全・安心に対する消費者の関心はますます高まっています。
こうしたことから、我が国最大の食料生産地域である本道においては、食料を安定的に供給するための食関連産業の振興とともに、消費者の豊かな食生活の実現や食の北海道ブランドづくりの基本となる食の安全・安心を確保し、消費者などの期待と信頼に応えていくことが、これまで以上に重要となっています。
このような中、道では、平成30年に、多くの道民の方々から意見をいただきながら、施策の実施状況などについて点検・検証を行い、その結果を踏まえ、新たな計画を策定することとしました。
この計画では、消費者や生産者、食品関係事業者など様々な道民の方々の理解と参加により、効果的に施策を推進するため、条例に基づく食の安全・安心に関する施策体系に沿って、個々の施策を具体的に示すとともに、フードチェーンを通じた食品の安全性の確保など重要な課題については、施策の重点的な推進方向を明示し、関連する施策の効果的な推進に努めることとしています。